「情緒不安定」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「情緒不安定」とは、「感情・気分の状態が不安定ですぐにイライラしたり落ち込んだりすること」や「認知の歪みによって感情・気分の波が激しくなること」です。
「情緒不安定」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や類義の言い回し」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「情緒不安定」の意味とは?
- 「情緒不安定」を分解して解釈
- 「情緒不安定」の言葉の使い方
- 「情緒不安定」を使った例文・短文(解釈)
- 「情緒不安定」の英語と解釈
- 「情緒不安定」の類語や類義の言い回し
「情緒不安定」の意味とは?
「情緒不安定」の意味は、「感情・気分の状態が不安定ですぐにイライラしたり悲しい気持ちになったりすること」です。
また、「情緒不安定」には「認知の歪みによって感情・気分の波が激しくなり、心配・不安に襲われやすくなること」の意味があります。
「情緒不安定」というのは、些細な物事の刺激でも大きなストレスになってしまい、すぐに興奮して怒ったり、悲しくなって落ち込んだりすることなのです。
「情緒不安定」になってしまうと、自分の精神状態や人間関係が落ち着かなくなり、喜怒哀楽の波が激しくなって他人に八つ当たりすることも多くなるので、人生や仕事、人間関係で失敗するリスクが高まってしまうこともあります。
- 「情緒不安定」の読み方
「情緒不安定」の読み方
「情緒不安定」の読み方は、「じょうちょふあんてい」になります。
「情緒不安定」を分解して解釈
「情緒不安定」を「情緒」と「不安定」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「情緒」
- 「不安定」
「情緒」
「情緒(じょうちょ)」の意味は、「物事・他者に関わることによって微妙な感情・気分」や「微妙な感情・気分を起こさせる働きをする特殊な雰囲気」になります。
「情緒」は、「感情・情動・気分」とほぼ同じ意味合いで使われる言葉で、「物事に感じる微妙な心理状態の動き・感情的な味わい」を意味しているのです。
「不安定」
「不安定(ふあんてい)」の意味は、「物事・状態・性質などが安定しないこと、変化しやすいこと」や「事物(モノ)がぐらぐらと揺れ動いたり変化したりしやすいこと」になります。
「情緒+不安定=情緒不安定」で、「物事に感じる感情・気分の状態が不安定で、すぐにイライラしたり落ち込んだりしやすいこと」を意味しているのです。
「情緒不安定」の言葉の使い方
「情緒不安定」の言葉の使い方は、喜怒哀楽の感情の変化が激しくて精神状態が安定していない時に使うということになります。
仕事の悩み・失敗や人間関係のストレス、家庭生活(夫婦関係・育児)の問題、人生全般の不安・悩みなどによって、感情・気分が不安定になってしまった時に、「情緒不安定」という言葉を使用することができます。
例えば、「些細なストレスでもすぐにイライラしてしまうような情緒不安定な状態になっていました」や「イライラしたり落ち込んだりする情緒不安定な状態になると、社会的・経済的な不利益は大きなものになります」などの文章において、「情緒不安定」という言葉を使えます。
「情緒不安定」を使った例文・短文(解釈)
「情緒不安定」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
情緒不安定な彼女は、少しでも普段と違う状況があるとパニックになって興奮してしまいます。
この例文の「情緒不安定」は、いつもとは違う状況のストレスによって起こるパニック発作や過度の興奮状態のことを意味しています。
情緒不安定な人は小さなストレスにもすぐに反応して、パニック状態(恐慌状態)に陥ってしまいやすいのです。
例文2
情緒不安定にならないためには、日常生活や人間関係のストレスを見直して、そのストレスをできるだけ感じずに済む穏やかな生活に変えていく必要があります。
この例文の「情緒不安定」は、日常生活や人間関係のストレスが原因となって起こる「喜怒哀楽の感情・気分の不安定さ」を意味しています。
例文3
重要な試験や面接の前などで、過度に緊張している時には、人はどうしても情緒不安定になりやすいのです。
この例文の「情緒不安定」は、入学試験(入社試験)や採用面接といった自分にとって重要なイベントの前に、過度の緊張によって感情・気分が乱れ、不安定になってしまうことを意味しています。
「情緒不安定」の英語と解釈
「情緒不安定」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“emotional instability”(感情の不安定さから、情緒不安定を意味します。)
“emotionally unstable”(感情の安定しない状態から、情緒不安定を意味します。)
“He becomes sometimes emotionally unstable. ”(彼は時々、情緒不安定になります。)
“moody”(不機嫌な、気まぐれなの意味から、情緒不安定を示唆します。)
“I'm a little moody. ”(私は少し情緒不安定です。)
「情緒不安定」の類語や類義の言い回し
「情緒不安定」の類語や類義の言い回しには、どのようなものがあるのでしょうか?「情緒不安定」の類語・類義の言い回しについて、分かりやすく解説していきます。
- 「精神不安定・気分の波」
- 「ナーバス・神経質」
- 「ヒステリック・感情的」
「精神不安定・気分の波」
「情緒不安定」の類語・類義の言い回しとして、「精神不安定・気分の波」があります。
「精神不安定」の言葉の意味は、「精神状態が不安定であること」や「精神が落ち着かず気分の波が激しいこと」になります。
「気分の波」とは、「気分が良い時と悪い時の変化の幅が大きいこと」や「イライラしたり落ち込んだりといった気分の変化があること」を意味しています。
感情・気分が安定しない「情緒不安定」の類語として、「精神不安定・気分の波」が上げられます。
「ナーバス・神経質」
「情緒不安定」の類語・類義の言い回しとして、「ナーバス・神経質」があります。
「ナーバス(神経質)」の言葉の意味は、些細な物事のストレスにもすぐに反応して、興奮したり傷ついたりしやすいということです。
感情・気分の不安定さを示す「情緒不安定」の類義の言い回しとして、「ナーバス・神経質」を指摘することができます。
「ヒステリック・感情的」
「情緒不安定」の類語・類義の言い回しとして、「ヒステリック・感情的」があります。
「ヒステリック」の言葉の意味は、「感情的に興奮したり怒ったりしやすいこと」や「小さなことでもすぐに興奮して怒りっぽいこと」などです。
「感情的」とは、自分の感情をセルフコントロールできず、すぐに反射的に怒ったり落ちこだりすることを意味しています。
「情緒不安定」は、感情・気分が落ち着かず興奮しやすいの意味を持っています。
そのことから、「ヒステリック・感情的」は「情緒不安定」の類語と言えるでしょう。
「情緒不安定」という言葉について徹底的に解説しましたが、情緒不安定には、「感情・気分の状態が不安定ですぐにイライラしたり落ち込んだりすること」などの意味があります。
情緒不安定の類語・類義の言い回しとしては、「精神不安定・気分の波」「ナーバス・神経質」「ヒステリック・感情的」などがあります。
「情緒不安定」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。