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「書き入れ時」の意味【使い方や例文】

「書き入れ時」という言葉の意味や語源を紹介します。

さらに「書き入れ時」の使い方や、「書き入れ時」を使った例文を紹介して行きます。

書き入れ時

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「書き入れ時」の意味【使い方や例文】>


目次

  • 「書き入れ時」の意味とは?
  • 「書き入れ時」の語源や由来
  • 「書き入れ時」の言葉の使い方
  • 「書き入れ時」を使った例文
  • 「掻き入れ時」は間違いです


「書き入れ時」の意味とは?

「書き入れ時」の意味とは?

「書き入れ時」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

例えば年末の飲食店、ゴールデンウィークのテーマパークなどのニュースを見ている時に、「書き入れ時」という言葉が登場するかもしれません。

また自分で商売をしている人は「書き入れ時」という言葉を身近に感じているかもしれません。

一方で「書き入れ時」という言葉に触れたのが、今回初めてという人もいるでしょう。

そこで「書き入れ時」の読み方や意味を紹介します。

  • 「書き入れ時」の読み方
  • 「書き入れ時」の意味

「書き入れ時」の読み方

「書き入れ時」「かきいれどき」と読みます。

「書き入れ」「かきいれ」「時」「どき」と読みます。

「かきいれじ」などと読まないように注意しましょう。

また「書き入れ時」という言葉を音で知っている人は、「描き入れ時」「掻き入れ時」などの漢字を当てる事があります。

これを機会に「書き入れ時」「かきいれどき」と読む事を知っておきましょう。

「書き入れ時」の意味

「書き入れ時」には、どのような意味があるでしょうか。

「書き入れ時」という言葉には「商売が繁盛していて、とても利益が上がる時」という意味があります。

様々な商売には、お客さんがたくさん来たり商品が売れやすい、もっとも利益が上がりやすい時があります。

例えばケーキ屋さんなら、クリスマス前にたくさんの人が訪れて、ケーキを大量に買ってくれるため、「書き入れ時」となります。

このように、「書き入れ時」には、「商売が繁盛し、とても利益が上がる時」という意味があります。



「書き入れ時」の語源や由来

「書き入れ時」の語源や由来

「書き入れ時」という言葉と、「商売が繁盛して、利益が上がる時」という言葉が結びつかない人もいるかもしれません。

なぜ「書き入れ時」「商売繁盛」を意味するかといえば、「帳簿」の存在があるからです。

たくさん商品が売れれば、売買の記録を帳簿に「書き入れる」必要が出てきます。

また旅館に予約が大量に入れば、お客さんの名前や予約日時を記録する必要が出ます。

商売が繁盛する時期には、帳簿に書き入れる事が多くなるという事から、「書き入れる」という言葉が生まれています。

ただし現在は、パソコンで商品管理をする傾向にありますので、「書き入れ時」と言われてもピンと来ないかもしれません。

「書き入れ時」は、現在なら生まれていない言葉のひとつかもしれません。

「書き入れ時」の言葉の使い方

「書き入れ時」の言葉の使い方

「書き入れ時」という言葉の使い方を見て行きましょう。

「書き入れ時」には、「商売が繁盛していて、とても利益が上がる時」という意味があります。

あなたが商売をしている方なら、どのような商売にも、そのような時期があるという事を知っているでしょう。

そこで、そのような時期が訪れた時に「書き入れ時」という言葉を使ってみましょう。

クリスマス前にケーキ屋さんは繁盛しますが、チキンやローストビーフを扱っている肉屋さんも繁盛しますので「書き入れ時」となります。

またおもちゃ屋さんも同じように「書き入れ時」になるでしょう。

年末年始には、年越しソバなどの需要がある、お蕎麦屋さんが「書き入れ時」を迎えるはずです。

このように、一年でいちばん商売が繁盛し、利益が上がる時期を迎えた時に「書き入れ時」という言葉を使ってみましょう。



「書き入れ時」を使った例文

「書き入れ時」を使った例文

「書き入れ時」という言葉を使った紹介します。

様々な場面における、「書き入れ時」を使った例文を見ると、どのようにこの言葉を文章に組み込めばいいか、コツが見えてくるでしょう。

  • 例文1
  • 例文2

例文1

ビジネスシーンにおける、「書き入れ時」を使った例文を紹介します。

「年末は我が○○玩具店の商品の『書き入れ時』を迎える。今の段階から最高のオモチャを開発して、子供とご両親の心をわしづかみにしよう。良いアイデアをどんどん提案してくれ」

この例文に登場するのは、オモチャ会社の社員です。

オモチャ会社にとっての「書き入れ時」は、クリスマスとお年玉商戦がある、年末年始でしょう。

その時期に向けてヒット商品を開発すべく、社員一丸となって気合を入れるはずです。

年末は「師走」と呼ばれ、仕事をしている人が忙しい時期を迎える時期です。

それは「書き入れ時」を迎える人が多いからかもしれません。

例文2

日常的な場面における、「書き入れ時」を使った例文を紹介します。

「会社を定年退職してから、お昼に蕎麦屋に行き、軽く一杯お酒をたしなむのが楽しみになっている。

しかし、年末年始は蕎麦屋の『書き入れ時』で、ゆっくりお酒を飲む雰囲気ではない」
この例文に登場する人のように、毎日の楽しみを「書き入れ時」によって邪魔されてしまう事もあるでしょう。

いつもケーキを買う習慣がある人は、クリスマス前だけ、行列に並ぶ事になるかもしれません。

一方で、チョコレートが好きな人は、バレンタインなどのデパートやお菓子会社の「書き入れ時」に、様々なチョコレートが販売されて嬉しい思いをするかもしれません。

一般市民の立場でも、「書き入れ時」が生活に影響を与える事があります。

「掻き入れ時」は間違いです

「掻き入れ時」は間違いです

「書き入れ時」という言葉を音で覚えていると、「掻き入れ時」としてしまう事があります。

なぜこのような間違いが多いかといえば、「お金を掻き集める」という言葉があるなど、「お金」「掻き入れ時」という言葉の相性がいいからです。

また商売繁盛の縁起物として「熊手」があります。

熊手と「掻き入れ時」という言葉も、なにやら相性がいいと思います。

しかし、先述した通り、「書き入れ時」は、帳簿などに商品の在庫や注文等を「書き入れる」という意味から生まれています。

あらためて、「書き入れ時」という言葉の意味と語源、当てられている漢字を覚えておきましょう。

icon まとめ

「書き入れ時」の意味や使い方を見てきました。

「書き入れ時」の語源を知ると、なぜ商売が盛んな時期を指すのか疑問が解けてスッキリするかもしれません。

また親しい誰かに、「書き入れ時」の語源を、ウンチクとして話したいと思ったかもしれません。

また商売をしている人は、「書き入れ時」になると大変忙しくなりますが、体調を崩さす大きな利益を手にできるよう頑張ってください。