「合いの手」とは?意味・読み方【使い方や例文】
「合いの手」の意味や語源を紹介します。
さらに「合いの手」の使い方や、「合いの手」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「合いの手」の意味とは?
- 「合いの手」の語源や由来
- 「合いの手」の言葉の使い方
- 「合いの手」を使った例文
- 「合いの手」の間違った使い方
「合いの手」の意味とは?
「合いの手」という言葉を使った事があるでしょうか。
多くの方は、「合いの手」という言葉を使った事があると思います。
例えば会話をしている時に、あるいはカラオケ店で誰かが歌を唄っている時に、「合いの手」が登場するからです。
一方で、まだ「合いの手」を使った事が無いという人も、いるかもしれません。
あるいは「合いの手」という言葉すら知らない人もいるでしょう。
しかし、社会人になりコミュニケーションが大切になった時、きっと「合いの手」という言葉を知っている事が武器になります。
そこで「合いの手」の読み方と意味を紹介します。
- 「合いの手」の読み方
- 「合いの手」の意味
「合いの手」の読み方
「合いの手」は「あいのて」と読みます。
難しい漢字は使われていませんが、読み方がわからないという人もいるかもしれません。
そこで「合いの手」は「あいのて」と読む事を知っておきましょう。
「合いの手」の意味
「合いの手」には、どのような意味があるでしょうか。
「合いの手」には、「歌や踊り、会話などに調子を合わせて、手拍子を入れたり、言葉を入れたりする行為」という意味があります。
例えばカラオケ店に行き、誰かの歌の調子に合わせて掛け声をかけたり、手拍子をした経験があると思います。
また、誰かと話をする時に、相手の話の調子に合わせて、「へえ」とか「うん」とか言った経験があると思います。
このように「合いの手」には、誰かの歌や踊り、会話などに調子を合わせ、手拍子や言葉を入れるという意味があります。
「合いの手」の語源や由来
「合いの手」という言葉には、どのような語源があるでしょうか。
そもそも「合いの手」という言葉は、日本音楽の用語のひとつです。
三味線の音楽などの時に用いられ、歌と歌の間に入れる、三味線だけの短い演奏や掛け声の事を言います。
また長唄というジャンルでは「合方(あいかた)」と言い、地歌などのジャンルでは「手事」と言います。
「合いの手」という言葉は、このような音楽用語から、徐々に一般的なコミュニケーションツールとして、世の中に浸透して行った言葉です。
「合いの手」の言葉の使い方
「合いの手」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「合いの手」には、誰かの歌や踊り、会話などに調子を合わせ、手拍子や言葉を入れるという意味があります。
そのため、カラオケ店などで、友達や職場の仲間が歌を唄っている時に手拍子をする時、または日常的な会話をする時などに、「合いの手」という言葉を使ってみましょう。
例えば上司などが歌を唄っている時に、誰も注目していなかったら、「合いの手を入れよう」と声掛けをしてみてはいかがでしょうか。
また、会話が苦手で長く続かないという友達がいたら、「合いの手を入れてみたら?」とアドバイスする事ができるでしょう。
このように、自分が手拍子をしたり言葉を使ってリズムを生み出す時、または誰かにその行為を提案する時に、「合いの手」という言葉を使いましょう。
「合いの手」を使った例文
「合いの手」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「合いの手」を使った文章を見ながら、「合いの手」という言葉の使い方を知って行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「合いの手」を使った例文を紹介します。
「取引先の担当者と上手にコミュニケーションをするためには、聞き上手になる必要がある。そのため、まずは相手の話を良く聞き、『合いの手』を入れる事に集中しよう。自分について話をするのは、相手の信頼を勝ち取った後で十分だ」
この例文のように、仕事を円滑に進めるためには、コミュニケーション能力が必要です。
そして上手に会話ができる人は、話をするのではなく聞き上手になり、相手の話を引き出す事ができる人です。
そこで「合いの手」をコミュニケーションスキルにしてみましょう。
「なるほど」「素晴らしい」などの「合いの手」をはさむ事で、会話のリズムが整い、相手が気分よく話す事ができます。
会話が弾み、商談や取引もうまく行くかもしれません。
例文2
日常的な場面における、「合いの手」を使った例文を紹介します。
「友達とカラオケボックスに言った。私たちは友達が歌を唄っている時は、『合いの手』を入れるようにしている。その方が、場が盛り上がるからだ」
この例文のように、カラオケに行った仲間の歌に「合いの手」を入れるタイプの人がいます。
一方で、一緒にカラオケに行きながら、自分以外の人が唄っているのを、ほぼ無視するタイプの人もいます。
最近は後者のタイプの人が増え、「合いの手」を入れないでカラオケを楽しむ人が多くなっているようです。
遊びの席でのカラオケの楽しみ方は自由ですので、どちらが良い悪いとは言えないでしょう。
「合いの手」の間違った使い方
「合いの手」という言葉には、相手の動作や話の合間に、言葉をはさんだり、動作を加えるという意味があります。
そうする事で、相手の話を聞いている事を伝えられますし、会話にリズムが出て話が弾みやすくなるからです。
また、同じような意味の言葉に「相槌」があります。
相手の会話の間に、首を前後に揺らしたり、左右に揺らすなどする行為です。
このふたつの言葉と、実際の動作がとても似ているため、「相槌を打つ」という定型句と混同して、「合いの手を打つ」というフレーズを使ってしまう人がいます。
しかし「合いの手」に「打つ」はつけません。
誤った使い方に注意しましょう。
「合いの手」という言葉の意味や使い方を見てきました。
これまで「合いの手」という言葉を知らなかった人も、言葉の意味を知ってみると、普段からしている行為だと気付いたかもしれません。
誰と話をしている時でも、カラオケ店などに言った時でも、上手に「合いの手」を入れられる人は、聞き上手な人が多く、コミュニケーションスキルが高い人である可能性が高いでしょう。
友達と楽しい時間を過ごす事も、仕事で円滑な人間関係を築く事も得意な人かもしれません。