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「黄昏」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】

「黄昏」の意味や類語を紹介します。

さらに「黄昏」の使い方や、「黄昏」を使った例文を紹介していきます。

黄昏

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「黄昏」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「黄昏」の意味とは?
  • 「黄昏」の語源や由来
  • 「黄昏」の使い方
  • 「黄昏」を使った例文
  • 「黄昏」の類語


「黄昏」の意味とは?

「黄昏」の意味とは?

「黄昏」という言葉を知っているでしょうか。

少し読み方が難しいので、字を見ただけではどのような言葉か分からないという人もいるでしょう。

もちろん、「黄昏」という言葉を知っている人、愛している人もいるかもしれません。

情緒的で少し物悲しいイメージがあり、なおかつ心が落ち着くようなイメージのある「黄昏」は、たくさんの人に好かれている言葉です。

そんな素敵な言葉「黄昏」の読み方と意味を紹介します。

  • 「黄昏」の読み方
  • 「黄昏」の一つ目の意味
  • 「黄昏」の二つ目の意味

「黄昏」の読み方

「黄昏」「たそがれ」と読みます。

全く知識がなく、「黄昏」という文字から「たそがれ」という読み方を予想するのはほとんど無理だと思います。

「黄昏」「たそがれ」と読むのは当て字ですので、漢字から読み方を想像するのは、難しいためです。

ここでは、「黄昏」「たそがれ」と読む事を覚えておきましょう。

「黄昏」の一つ目の意味

「黄昏」には、二つの意味があります。

ひとつ目の意味が、「夕暮れの薄暗い時」という意味です。

夕日が沈む時間は、太陽の光が減少するため、周囲がうす暗くなります。

小学校や中学校の頃、学校に遅くまで残っていて、周囲が暗くなって不安な気持ちになった経験があるのではないでしょうか。

このような夕暮れ時に現れる、薄暗い時間の事を「黄昏」と言います。

「黄昏」の二つ目の意味

「黄昏」の二つ目の意味が「盛りを過ぎ、勢いが衰える頃」という意味です。

自分の人生を、朝から夜までに例えれば、太陽が昇る頃が青春時代、太陽が昇り切った昼間の時間が30代から50代、夕暮れの薄暗い時期が60代から70代、夜が80代以降という感じになるかもしれません。

もちろん、人によって感じ方は違います。

このように、人生と一日を連動させると、夕暮れ時の薄暗い時は、「黄昏」と言う事ができます。

「人生の黄昏」という定型句もあります。

2018年には「黄昏流星群」というドラマも放映されましたが、人生の盛りを過ぎて終わりに近づきそうだと感じた頃を、「黄昏」と言う事があります。



「黄昏」の語源や由来

「黄昏」の語源や由来

「黄昏」の語源はどのようなものでしょうか。

「黄昏」の頃、つまり日が暮れて薄暗くなると、人の見分けがつきにくくなります。

現在は電灯が様々な場所にあり、コンビニの明かりや、高層ビルの明かりなどがありますので、それほど暗くなりませんが、かつての日本の街は、日暮れになるとかなり暗くなりました。

そのため、夕暮れ時に誰かとすれ違った時などに、「あの人は、誰ですか?」と言ったとされています。

この「あの人は、誰ですか?」は、昔の言葉にすると、「誰そ、彼(たそがれ)」だったため、夕暮れの薄暗い時間を「たそがれ」と呼び、後から「黄昏」という漢字が当てられたとされています。

そのため、「黄昏」という言葉を「たそがれ」と読むのが難しいというわけです。

「黄昏」の使い方

「黄昏」の使い方

「黄昏」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。

「黄昏」には「夕暮れの薄暗い時」という意味がありますので、このような時間帯に使ってみましょう。

また、盛りを過ぎ終わりに近づこうとする頃、という意味もあります。

例えば仕事を終えて定年退職した後の時代を「黄昏」と表現する事ができます。

またプロ野球選手が引退し、コーチや監督として働く時代を「黄昏」と呼ぶ事ができるかもしれません。

あくまで主観で人生の「黄昏」がいつか決める事ができますので、「そろそろ終わりに近づこうとしているな」と感じた時に「黄昏」という言葉を使ってみましょう。



「黄昏」を使った例文

「黄昏」を使った例文

「黄昏」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「黄昏」を使った文章を見て、どのような使い方をすればいいかコツを知りましょう。

  • 例文1
  • 例文2

例文1

夕暮れ時における「黄昏」を使った例文を紹介します。

「図書館で受験勉強をしていた。一区切りついたので外に出ると、すっかり図書館の外は『黄昏』時になっていた」

この例文のように、室内で過ごしていて、外に出て初めて周囲が暗くなっている事に気付く事があります。

子供の頃に友達と遊ぶのに夢中で、「黄昏」に気付くのが遅くなった事があるかもしれません。

不安な気持ちに襲われた人もいるのではないでしょうか。

例文2

終わりに近づこうとする時の、「黄昏」を使った例文を紹介します。

「60歳を過ぎて、仕事を終える決断をした。明日定年退職の日を迎える。翌日からは、人生の『黄昏』時だ」

定年退職を迎えて、仕事を終える時に「人生の黄昏」を感じる人は多いと思います。

逆に言えば、いつまでも仕事を続けている飲食店のマスターや、高齢になっても活躍を続ける芸能人などは、「黄昏」を迎える事がないのかもしれません。

「黄昏」の類語

「黄昏」の類語

「黄昏」にはどのような類語があるでしょうか。

「黄昏」と似た意味の言葉を知る事で、「黄昏」という言葉の意味を、より深く知る事ができるかもしれません。

  • 「日暮れ」【ひぐれ】
  • 「火点し頃」【ひともしごろ】

「日暮れ」【ひぐれ】

「日暮れ」「黄昏」よりも、夕方の情景をイメージしやすい言葉かもしれません。

「日暮れ」には、太陽の沈むころ、夕方という意味があります。

例えば「小さな子は、日暮れになる前に、家に帰ろう」などという文章を作る事ができます。

「黄昏」と言い換える事ができるような、似た意味を持つ言葉です。

「火点し頃」【ひともしごろ】

「火点し頃」という言葉があります。

夕方の、明かりをつける頃という意味があります。

そろそろ電灯をつける必要があるくらい、暗くなってきた時間の事です。

夕方の街を歩いていると、電灯がポツポツとつく瞬間に出会う頃がありますが、その時間帯を「火点し頃」と呼びます。

icon まとめ

「黄昏」という言葉の意味や使い方を見てきました。

「黄昏」には、夕暮れ時の薄暗くて少し不安な雰囲気があり、また夜の世界に引き継がれるワクワク感のようなものもあります。

人生の「黄昏」時を、自由な時間として楽しみにしている人もいるでしょう。

「黄昏」という言葉を知ると、感じ方の幅が広くなり、人生が豊かになるかもしれません。