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「行雲流水」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

日本語には数多くの四字熟語がありますが、「行雲流水」という言葉を聞いたことがある人は、どれくらいいらっしゃるでしょうか? この熟語の意味が理解できると「そんな人生を送ってみたいなぁ」と思う人もいることでしょう。

ここでは、この「行雲流水」の意味や使い方、例文などを見ていくことで、使える言葉としてマスターしてもらえればと思います。

行雲流水

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「行雲流水」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「行雲流水」の意味とは?
  • 「行雲流水」の読み方
  • 「行雲流水」の語源
  • 「行雲流水」の使い方
  • 「行雲流水」を使った例文や短文・解釈
  • 「行雲流水」の英語と解釈
  • 「行雲流水」の類語や類義表現
  • 「行雲流水」の対義語


「行雲流水」の意味とは?

「行雲流水」の意味とは?

「行雲流水」とは、「空をゆく雲と川を流れる水のように、何事にも固執刷ることなく物事の成り行きに合わせて事に従って行動すること」となります。

雲や水は、決まった形を持たずに絶えず変化していくものですが、そのような行動を続ける人や全てを成り行きに任せて自然体でいることを指しています。

この言葉は、昔で言うなら国から国へ行脚を続ける禅僧や、世界各地を巡る旅人などを指して使われることもあります。

このように定まった形のない水や雲が使われている四字熟語は、現代生活の中であまり使われることはありませんが、意外と身近な場面でも使える言葉なので、時折、会話の中やメールに取り入れると面白いかもしれません。



「行雲流水」の読み方

「行雲流水」の読み方

「行雲流水」は、「こううんりゅうすい」という読み方になります。

「行雲流水」の語源

「行雲流水」の語源

この熟語の語源は、中国の文豪蘇軾が著した「宗史」を起源とされており、その中で「嘗自謂、作レ文如二行雲流水一、初無二定質一」という表現があります。

「文章を作る時は、空を行く雲や流れる水のようなもの。初めから決まった形があるわけのではない」というような意味から始まったのですが、文章を書く時の心得が、後世になり幅広い意味で使われるようになったのです。



「行雲流水」の使い方

「行雲流水」の使い方

では、「行雲流水」を使う場面を考えると、何事にも捕らわれない自由な発想や行動をする人がこのように言われることになるでしょう。

「行雲流水」を使った例文や短文・解釈

「行雲流水」を使った例文や短文・解釈

ここで「行雲流水」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「行雲流水」の使例文1
  • 「行雲流水」の使例文2
  • 「行雲流水」の使例文3

「行雲流水」の使例文1

「友人はまるで行雲流水のような性格なので、その時々で全く違う言い方をしてしまうのです」

ここでの使われ方は、自由気ままに発言しているというより、その時の気分で好き勝手に発言しているような感じがありますね。

「行雲流水」の使例文2

「行雲流水を経た彼は、旅に出る前と今では全く子となる考え方になっていた」

旅に出る前の「彼」は、既成概念に囚われた堅物だったのかもしれませんが、旅で数多くの経験をしたことで、自由人的な発想になったのでしょう。

「行雲流水」の使例文3

「これまで十分頑張ったので、この後は行雲流水のように、自然の流れに任せて待つだけだよ」

この人は、ある目的に対して自分のできることを全てやり尽くした努力が垣間見ることができます。

後は「天に運を任せる」ことにしたのです。

後悔の念か一片たりともないことでしょう。

「行雲流水」の英語と解釈

「行雲流水」の英語と解釈

「行雲流水」を英語で例えるなら、色々な表現ができますが、「流浪」という解釈をするなら、“wandering”があります。

また、「自然のままの状態」であれば、“be natural”“let it go”が当てはまるでしょう。

「行雲流水」の類語や類義表現

「行雲流水」の類語や類義表現

では、「行雲流水」に似ている類義語を探してみることにします。

  • 「一所不在」
  • 「天衣無縫」
  • 「風来坊」

「一所不在」

「一所不在(いっしょふざい)」という言葉が、「行雲流水」の類義語の1つとしてありますが、意味は、「決まった場所に定住せずに、全国各地を点々と移動すること」という意味がある他に、「修業僧が各地を旅すること」という解釈もされています。

この様な意味から転じて、「自然のままで生きる人」という意味でも使われます。

「天衣無縫」

この四字熟語も類義語に当たりますが、「天衣無縫(てんいむほう)」は、「天衣無縫な人」という形で、褒め言葉として使われることもある言葉で、「わざとらしさがなく、ありのままの自然体」を意味しています。

見方を変えると「天衣無縫な人」は、「飾り気のない無邪気で純粋な人」とも言え、子供のような魅力を残した人に対して用いられることがあります。

「風来坊」

「風来坊」もまた、1つの場所に留まらない人を表す煮た意味の言葉です。

ほかには、世の中のことを気にすることなく、のん気にしている「飄然(ひょうぜん)」や、自然のままに生きる「天衣無縫」も考えられます。

「行雲流水」の対義語

「行雲流水」の対義語

では、「行雲流水」とは逆の意味がある言葉には、どんなものがあるでしょうか? 対義語としては、「定雲止水」という言葉になるでしょう。

「雲も水も止まった静的な状態で、流れるままにはいかない状況」を意味しているようないます。

icon まとめ

「行雲流水」のようなことでも、人になりたいと思う人は、今の現代社会弐は、たくさんいるのではないかと思います。

毎日あわただしく働くことで、がんじがらめの環境にある人ならなおさらのことです。

しかし、私達はあるルールに沿って生活や仕事をしていますので、一定の規則には従う必要があります。

大事なことは、そのような環境でも、自由な発想を持つことではないでしょうか?