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「幽寂閑雅」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「幽寂閑雅」とは、「ひっそりと静かでしみじみとした趣きがあること」です。

「幽寂閑雅」「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や類義語」などについて、詳しく説明していきます。

幽寂閑雅

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「幽寂閑雅」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「幽寂閑雅」の意味とは?
  • 「幽寂閑雅」を分解して解釈
  • 「幽寂閑雅」の言葉の使い方
  • 「幽寂閑雅」を使った例文や短文(解釈)
  • 「幽寂閑雅」の英語と解釈
  • 「幽寂閑雅」の類語や類義語


「幽寂閑雅」の意味とは?

「幽寂閑雅」の意味とは?

「幽寂閑雅」の意味は、「ひっそりと静かでしみじみとした趣き(風雅・みやびやかな趣き)があること」「静かで奥深く寂れた趣きがあること」になります。

「幽寂閑雅」というのは、「騒がしさ・派手さがなくてひっそりと静かな様子」であり、その静かな状況に「しみじみとした味わい+みやびやかで寂れた趣きがあること」なのです。

「幽寂閑雅」は、神社仏閣・自然の景観のしみじみとした味わいのある風情を表現する四字熟語として使われることも多く、「都会的な喧騒・商業主義の派手さとは反対の情趣・風情・味わい」を意味する言葉として理解することができます。

「幽寂閑雅」な環境や雰囲気を味わうということは、好事家(こうずか)の趣味人・風流人の人生の楽しみになっています。

  • 「幽寂閑雅」の読み方

「幽寂閑雅」の読み方

「幽寂閑雅」の読み方は、「ゆうじゃくかんが」になります。

「幽寂閑雅」の漢字表記は、「幽寂間雅」とも書くことができます。



「幽寂閑雅」を分解して解釈

「幽寂閑雅」を分解して解釈

「幽寂閑雅」「幽寂」「閑雅」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。

  • 「幽寂」
  • 「閑雅」

「幽寂」

「幽寂(ゆうじゃく)」という言葉の意味は、「ひっそりとしていて静かな状況・雰囲気」になります。

「幽寂」と同じ「幽」を使った言葉に「幽玄(ゆうげん)」がありますが、「幽玄」の意味は「物事の趣きが奥深くてはかりしれないこと・趣深くて高尚で優美なこと」になります。

「幽」の漢字には、「静かさ・奥深さ(計り知れない感じ)・高尚さ」といった意味合いがあります。

「閑雅」

「閑雅(かんが)」という言葉の意味は、「静かで雅やかな趣きがあること」「ひっそりと静かで風雅な雰囲気があること」になります。

「閑雅」「閑」「有閑(ゆうかん)」にも使われていますが、「ひま(閑)であること・静かであること」の意味があります。

「雅」の意味は、「雅やかであること・優雅な趣きがあること」になります。

「幽寂+閑雅=幽寂閑雅」で、「ひっそり静かでしみじみとした趣きがあること」を意味しています。

「幽寂閑雅」の言葉の使い方

「幽寂閑雅」の言葉の使い方

「幽寂閑雅」の言葉の使い方は、「騒がしくなくて静かな環境で、しみじみとした味わいのある風情・風雅な雰囲気が漂っている時」に使うということになります。

都会の喧騒を離れた寺社仏閣や自然風土などの静かな味わいを表現する時に、「幽寂閑雅」という言葉を使用することができるのです。

例えば、「物音一つ聞こえない神社の境内には、幽寂閑雅な風情があります」「幽寂閑雅な趣きを味わえる場所は、現代では貴重です」などの文章において、「幽寂閑雅」の言葉を使うことができます。



「幽寂閑雅」を使った例文や短文(解釈)

「幽寂閑雅」を使った例文や短文(解釈)

「幽寂閑雅」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

山奥にある寺院には人影すら見当たらず、幽寂閑雅な心地よい風情が辺りに漂っていました。

この例文の「幽寂閑雅」は、人の姿が見えない山奥の寺院に漂う「静かでしみじみとした味わいのある環境・状況のこと」を意味しています。

滅多に人が立ち寄らない静かな山奥にある神社仏閣には、独特の静かな風情や味わいのある雰囲気が漂っています。

例文2

大勢の人たちでごった返す都会の騒がしい環境では、幽寂閑雅なしみじみとした趣きなどはとても期待することができません。

この例文の「幽寂閑雅」は、騒がしい都会の生活では期待することのできない「物静かで風雅な味わいのある場所・環境のこと」を意味しています。

現代では、幽寂閑雅な味わいを体験すること自体が、贅沢なことになっているのです。

例文3

幽寂閑雅な場所と時間に自分の身を静かに置くことは、現代人にとって最高の贅沢であると同時に、穏やかな精神の癒しにもつながっているのです。

この例文の「幽寂閑雅」は、ハードな仕事や満員電車の通勤などでストレスフルな毎日を送っている現代人に対して、「癒し・贅沢」を与えてくれる「ひっそりと静かで味わいのある場所・時間のこと」を意味しています。

「幽寂閑雅」の英語と解釈

「幽寂閑雅」の英語と解釈

「幽寂閑雅」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“quaint atmosphere,charming and quaint”(幽寂閑雅。“quaint”には古風で趣きがあるの意味があります。)

“That temple has a quaint atmosphere. ”(そのお寺には幽寂閑雅な趣きがあります。)

“tasteful”(趣きがある、風雅なの意味を表す英単語が“tasteful”“elegant”になります。)

“have a hearty flavor”(心を動かす味わいがある。幽寂閑雅な趣きがあるの意味で使えます。)

「幽寂閑雅」の類語や類義語

「幽寂閑雅」の類語や類義語

「幽寂閑雅」の類語や類義語には、どのようなものがあるのでしょうか?「幽寂閑雅」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。

  • 「静寂閑雅・物のあわれ」
  • 「幽趣佳境」
  • 「枯淡の趣・侘び寂び」

「静寂閑雅・物のあわれ」

「幽寂閑雅」の類語・類義語として、「静寂閑雅(せいじゃくかんが)・物のあわれ」があります。

「静寂閑雅」とは、「ひっそりと静かで風雅な趣きがあること」を意味します。

「物のあわれ」とは、「人の心を動かすようなしみじみとした情趣、儚い感覚」を意味します。

「静寂閑雅・物のあわれ」は、静かで情趣のある「幽寂閑雅」の類義語として理解できます。

「幽趣佳境」

「幽寂閑雅」の類語・類義語として、「幽趣佳境(ゆうしゅかきょう)」があります。

「幽趣佳境」という四字熟語の意味は、「奥ゆかしい趣きや味わい深い境地があること」になります。

「幽趣」「慎み深さのある風情」であり、「佳境」「物事の奥深い境地・醍醐味」のことです。

ひっそり静かでしみじみした趣があることを示す「幽寂閑雅」の類義語として、「幽趣佳境」を上げられます。

「枯淡の趣・侘び寂び」

「幽寂閑雅」の類語・類義語として、「枯淡の趣(こたんのおもむき)・侘び寂び(わびさび)」があります。

「枯淡の趣」の言葉の意味は、「派手さのない枯れたしみじみとした趣き」になります。

「侘び寂び」とは、千利休の侘び茶と関連した言葉で「もの悲しい風情や寂れていく味わいがある情趣」を意味していて、「派手さ・豪華さの対極にある味わい」のことです。

静かで風雅な趣きを意味する「幽寂閑雅」の類義語として、「枯淡の趣・侘び寂び」を指摘できます。

icon まとめ

「幽寂閑雅」という言葉について徹底的に解説しましたが、幽寂閑雅には「ひっそりと静かでしみじみとした趣きがあること」「静かで奥深く寂れた趣きがあること」などの意味があります。

幽寂閑雅の類語・言い換え・似た言葉としては、「静寂閑雅・物のあわれ」「幽趣佳境」「枯淡の趣」などがあります。

「幽寂閑雅」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。