「右往左往」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「右往左往」の意味や類語を紹介します。
さらに「右往左往」の使い方や、「右往左往」を使った例文を紹介します。
目次
- 「右往左往」の意味とは?
- 「右往左往」の類語
- 「右往左往」の言葉の使い方
- 「右往左往」を使った例文
- 「右往左往」の英語
「右往左往」の意味とは?
「右往左往」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
比較的、一般的に使われやすい言葉ですので、聞いた事があるという人の方が多いかもしれません。
一方で、「右往左往」という言葉を、今回初めて目にしたという人も多いかもしれません。
中には、「右往左往」の読み方もわからないという人もいるでしょう。
そこで、知っておきたい四文字熟語のひとつ「右往左往」の読み方と意味を紹介します。
- 「右往左往」の読み方
- 「右往左往」の意味
「右往左往」の読み方
「右往左往」は「うおうさおう」と読みます。
特に難しい漢字が使われているわけではありませんが、読み方に迷う人がいるかもしれません。
これを機会に「右往左往」は「うおうさおう」と読む事を覚えておきましょう。
「右往左往」の意味
「右往左往」にはどのような意味があるでしょうか。
「右往左往」には、「多くの人が慌てて右に行ったり左に行ったりして混乱している様子」という意味があります。
例えば、初めて都会にやってきた田舎暮らしの人は、どこがどこだかわからずに、右に行ったり左に行ったりするのではないでしょうか。
トイレに行こうと思うだけでかなりの距離を歩いたり、迷ったりするかもしれません。
このような状況を「右往左往」と言います。
「右往左往」には、うろたえてしまった人が、右に行ったり左に行ったりするという意味があります。
「右往左往」の類語
次に「右往左往」の類語を見て行きましょう。
「右往左往」と似た意味の言葉を持つ言葉には、他にどのようなものがあるでしょうか。
- 「さまよう」【さまよう】
- 「うろつく」【うろつく】
「さまよう」【さまよう】
「さまよう」という言葉は、「右往左往」と共通点のある言葉です。
「さまよう」には、「当てどもなく歩き回る」という意味があります。
例えば、都会の街を「さまよう」という場合、都会の町中を当てどもなく歩き回っている様子を意味します。
みなさんも、どこかの街を当てどもなく歩き回った経験があるかもしれません。
告白に失敗してフラれてしまった直後や、大きな挫折を味わった後も、じっとしている事ができないという理由から、家の近所や知らない街を「さまよう」という経験があるでしょう。
このように「さまよう」には、「当てどもなく歩き回る」という意味があります。
「うろつく」【うろつく】
「うろつく」には、「見慣れないものが、行ったり来たりしながら歩く様子」という意味があります。
自分が行ったり来たりするのではなく、見慣れない人が行ったり来たりしているのを見かけた時に使う言葉です。
小さな町では、住民みんなの顔を知っているため、部外者が侵入したらすぐにわかります。
特に目的なくぶらぶらしているのを見た時に、「うろつく」という言葉を使い警戒したりします。
このように「うろつく」は、自分が歩く行為を言葉にするのではなく、見知らぬ誰かが歩いているのを見た時に使う言葉だと言う事を覚えておきましょう。
「右往左往」の言葉の使い方
「右往左往」という言葉は、どのような場面でどのように使えばいいでしょうか。
「右往左往」には、「多くの人が慌てて右に行ったり左に行ったりして混乱している様子」という意味があります。
そこで、誰かがそのような状態になっているのを見かけた時、あるいは自分がそのような状態になっている時に、「右往左往」という言葉を使ってみましょう。
特に初めての場所に言った時は、その場所の様子がわからないため、右に行ったり左に行ったりしてしまうと思います。
初めての旅行先、初めて訪れる会社や学校では、何をするのにも「右往左往」してしまいます。
また、戦争や大災害など、恐ろしい出来事が起こっている時も、人々は「右往左往」するでしょう。
このように「右往左往」という言葉は、慌てて右に行ったり左に行ったりしている人を見た時や、自分がそのような行動を取った時に使うようにしましょう。
「右往左往」を使った例文
「右往左往」という言葉を使った例文を見て行きましょう。
様々な場面における「右往左往」を使った文章を見る事で、この四文字熟語の使い方のコツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「右往左往」を使った例文を紹介します。
「初めて訪れる会社のビルの中で『右往左往』してしまった。受付の場所がわからずに、約束の時間ぎりぎりまでビルの中をさまよい歩いた。間に合ってよかった」
この例文のように、新しい複合ビルなどを訪れると、どこに受付の場所があるのか、どこにエレベーターがあるのかが分からずに慌てる事があります。
約束の時間が近づいてくると、本気で焦ってしまいます。
みなさんも、このような経験をした時に、「右往左往」という言葉を使ってみましょう。
例文2
日常的な場面における、「右往左往」を使った例文を紹介します。
「海外旅行に出かけた。空港の受付カウンターの場所がみつからずに、『右往左往』した。もう少しで乗り遅れてしまいそうになり、冷や汗をかいた」
この例文のように空港など、普段から使わない施設を利用する時も、「右往左往」する事が多いでしょう。
日本の空港なら日本語が通じますが、海外の空港なら日本語が通じないため、なおさら右往左往する事になるでしょう。
また方向音痴の人や、地図を読むのがヘタなタイプの人も、「右往左往」しやすいかもしれません。
「右往左往」の英語
「右往左往」を英語にすると、どのような文章になるでしょうか。
「右往左往」の英語表現は“wander back and forth”になります。
“Wander”には「さまよう」という意味があり、“back and forth”には、「後ろと前」という意味があります。
例えば“She is wandering back and forth.”という文章は、彼女は「右往左往」したという意味になります。
「前後」と「左右」の違いがありますが、「右往左往」という言葉は、英語に変換する事も可能です。
「右往左往」という言葉の意味や使い方を見てきました。
方向音痴だという自覚がある人は、「右往左往」する事が多く、逆に慌てる事に慣れているかもしれません。
最近は地図アプリなど、便利なアイテムが増えましたが、今後も様々な場面で、「右往左往」するシーンがありそうです。