「繰り広げられる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「繰り広げられる」の意味や類語を紹介します。
さらに「繰り広げられる」の使い方や、「繰り広げられる」を使った例文を紹介します。
目次
- 「繰り広げられる」の意味とは?
- 「繰り広げられる」を分解して解釈
- 「繰り広げられる」の使い方
- 「繰り広げられる」を使った例文
- 「繰り広げられる」場面の例
「繰り広げられる」の意味とは?
「繰り広げられる」という言葉を知っているでしょうか。
「繰り広げられる」という言葉は、様々な場面に登場しますので、知っているという人の方が多いかもしれません。
普段から新聞や小説などを読んでいる、活字に親しみがある人にとっては、日常的に目にする言葉かもしれません。
一方で、今回初めて「繰り広げられる」という言葉を目にしたという人もいるでしょう。
若い世代の人や、学生の方など、活字を目にする機会が少ない人は、「繰り広げられる」という言葉を知らない可能性があります。
そこで「繰り広げられる」という言葉の読み方と意味を紹介します。
- 「繰り広げられる」の読み方
- 「繰り広げられる」の意味
「繰り広げられる」の読み方
「繰り広げられる」は「くりひろげられる」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、初見でも読む事ができるのではないでしょうか。
これを機会に「繰り広げられる」は、「くりひろげられる」と読む事を覚えておきましょう。
「繰り広げられる」の意味
「繰り広げられる」には、どのような意味があるでしょうか。
「繰り広げられる」は「繰り広げる」が、受け身になった言葉です。
「繰り広げる」には、「ある事柄や、場面などを次々と展開する」という意味があります。
例えば「戦いを繰り広げる」という文章には、戦いが次々に展開して行くという意味があります。
「繰り広げられる」は、受け身の形で、自分が事柄や場面を展開するのではなく、第三者としてその場面が展開しているのを傍観するような形になります。
例えば、甲子園大会の高校野球を見た時に、「連日、熱い試合が『繰り広げられて』います」という文章を作る事ができます。
自分が野球をするのではなく、球児たちが次々と熱戦を展開する姿を見ているという意味になります。
このように「繰り広げられる」には、ある事柄や場面が次々と展開するのを、受け身の立場で見たり体験したりするという意味があります。
「繰り広げられる」を分解して解釈
次に「繰り広げられる」という言葉を分解して解釈してみましょう。
「繰り広げられる」は「繰り」と「広げられる」に分ける事ができます。
それぞれの言葉の意味を知る事で、「繰り広げられる」の意味をより深く知る事ができそうです。
- 「繰り」
- 「広げられる」
「繰り」
「繰り」は「繰る」という言葉が変化したものです。
「繰る」には、糸や綱などの長いものを引いて手元に引き寄せるという意味があります。
例えば「毛糸を繰る」という場合、毛糸をくるくると手元に引き寄せる様子をイメージする事ができます。
また「繰る」には、紙や布などをめくるという意味もあります。
「ページを繰る」という場合は、ページをめくるという意味になります。
「広げられる」
「広げられる」は「広げる」を受け身にした言葉です。
「広げる」には、幅や面積を大きくするという意味や、広くするという意味があります。
「道路を広げる」という場合、道路の面積を広くするという意味になります。
また「広げる」には、包みや巻いてあるもの、たたんであるものをほどいたり、開けたりするという意味もあります。
例えば「レジャーシートを広げる」という場合、後者の意味になります。
「繰り広げられる」の使い方
「繰り広げられる」という言葉をどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「繰り広げられる」には、ある事柄や場面が次々と展開するのを、受け身の立場で見たり体験したりするという意味があります。
そのような場面を見たり体験したりした時に、「繰り広げられる」という言葉を使ってみましょう。
例えば職場では、同僚同士が目の前で言い争いを始める事があるかもしれません。
言い争いが続き、どんどん展開して行くのを目の当たりにした時に、「言い争いが繰り広げられる」というフレーズを使ってみましょう。
また映画を見ている時に、素晴らしいシーンが次々に展開していくかもしれません。
このような時も、「素敵なシーンが繰り広げられる」という文章を作る事ができます。
様々な場面で、連続性を持ちながら物事が進んでいるのを見た時に、「繰り広げられる」という言葉を使ってみましょう。
「繰り広げられる」を使った例文
「繰り広げられる」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「繰り広げられる」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「繰り広げられる」という言葉を使った例文を紹介します。
「ライバル会社同士の、激しい戦いが『繰り広げられて』いる」
資本主義の世の中では、会社同士の戦いは、連続性を持って展開して行きます。
まさに「繰り広げられる」という言葉がぴったりの場面です。
例文2
日常的な場面における、「繰り広げられる」を使った例文を紹介します。
「合コンに出席した。しばらくして気が付くと、自分以外の男女が仲良くする光景が『繰り広げられて』いた」
恋する男女の人間模様も「繰り広げられる」という言葉で表現される事が多くなります。
この例文のように、自分以外の男女が楽しそうにしている姿を見せつけられると、「繰り広げられる」という言葉を使いたくなるかもしれません。
「繰り広げられる」場面の例
最後に、「繰り広げられる」という言葉が使われやすい場面を紹介します。
いくつかの場面では、「繰り広げられる」という言葉が使われやすいので覚えておきましょう。
- 「戦い」
- 「光景」
- 「人間模様」
「戦い」
「繰り広げられる」と言えば、「戦い」というくらい、「戦いが繰り広げられる」というフレーズは良く使われます。
テレビのニュースで戦争などが扱われている時、スポーツについての記事がネットに掲載される時などに、「戦いが繰り広げられる」という言葉が登場します。
「光景」
「光景が繰り広げられる」というフレーズも、定型句のように良く使われます。
災害が起きた時、「信じられない光景が、目の前に繰り広げられている」などという言い回しをします。
「人間模様」
「人間模様」も「繰り広げられる」という言葉とセットで使われる事が多くなっています。
恋愛の場面でも、「結婚を求める男女の人間模様が繰り広げられる」などという使われ方をします。
「繰り広げられる」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「繰り広げられる」は、様々な場面で使える言葉ですので、覚えておくと役に立つでしょう。