「疾風迅雷」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「疾風迅雷」とは、「強くて速い風と激しい雷・行動のスピードが速くて激しい様子」です。
「疾風迅雷」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「疾風迅雷」の意味とは?
- 「疾風迅雷」を分解して解釈
- 「疾風迅雷」の言葉の使い方
- 「疾風迅雷」を使った例文や短文(解釈)
- 「疾風迅雷」の英語と解釈
- 「疾風迅雷」の類語や類義語
- 「疾風迅雷」を使った言葉と意味を解釈
「疾風迅雷」の意味とは?
「疾風迅雷」の意味は、「強くて速い風と激しい雷」や「スピードが非常に速くて勢いも激しい様子」「迅速な行動・事態の急激な変化」になります。
「疾風迅雷」という言葉の意味は、「目にも止まらないスピードの速さ+雷が鳴り響くような勢いの激しさ」として理解することができます。
「疾風迅雷」の言葉は、「攻撃行動のスピードの速さ・素早さ」を形容する時に使われることが多くなっています。
そのため、「疾風迅雷の電撃戦を仕掛ける」や「疾風迅雷の攻撃の速さに動体視力が追いつかない」といった文章において、「スピードの速い速攻+即断即決による素早い攻撃」の意味合いで用いることができるのです。
更に、「疾風迅雷」には「事態・状況が急激に変化する」という意味合いもあります。
- 「疾風迅雷」の読み方
「疾風迅雷」の読み方
「疾風迅雷」の読み方は、「しっぷうじんらい」になります。
疾風迅雷は現代でも一般的に使用される四字熟語ですが、その出典は中国古典の「礼記(らいき)」の玉藻(ぎょくそう) にあると言われています。
「疾風迅雷」を分解して解釈
「疾風迅雷」を「疾風」と「迅雷」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「疾風」
- 「迅雷」
「疾風」
「疾風(しっぷう)」という言葉の意味は、「激しくて風速の速い風」や「勢いの激しい強風・はやて」になります。
疾風の「疾(しつ)」には、「病気・やまい」の意味もありますが、「非常にスピードが速いこと+素早く駆け抜けること」の意味があるのです。
「疾風」とは、一瞬で吹き抜けていく非常に勢いの強い速い風のことを意味しています。
「迅雷」
「迅雷(じんらい)」という言葉の意味は、「激しく鳴り響く雷」になります。
「迅雷」とは、恐ろしく感じるほどの大きな雷鳴を轟かせ、閃光がピカッときらめいた後に一瞬で駆け抜けていく稲妻のことを意味しています。
「疾風+迅雷=疾風迅雷」で、「風のように素早くて、雷のように激しいこと」を意味しているのです。
「疾風」と「迅雷」を合わせた「疾風迅雷」という言葉は、「行動・攻撃が非常に素早くて激しいこと」や「事態の変化が急激であること」を意味しています。
「疾風迅雷」の言葉の使い方
「疾風迅雷」の言葉の使い方は、「非常に動きや変化のスピードが速くて激しい状態」に対して使うということになります。
「疾風迅雷」という言葉は、「目にも止まらぬ人の動き・行動のスピードの速さ」や「攻撃行動・軍事行動のスピードの速さ」を伝えたい時に使用されることが多くなっています。
例えば、「疾風迅雷の驚異的なパスワークで、サッカーの敵チームを翻弄した」や「疾風迅雷の機動性を持つ軍隊の強みは、やはり夜討ちをはじめとする奇襲攻撃にあると言えるだろう」といった文章において、「疾風迅雷」という言葉を適切に使うことができるのです。
「疾風迅雷」を使った例文や短文(解釈)
「疾風迅雷」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
総合格闘技の試合で、疾風迅雷の激しくて素早い連続攻撃をまともに浴びせられた選手は、一瞬のうちに気絶してKOされてしまった。
この例文の「疾風迅雷」は、「格闘技の試合における物理的な攻撃スピードが非常に速いこと」や「素早いパンチ・キックの攻撃を連続的かつ効果的に組み合わせていること」を意味しています。
例文2
社長の疾風迅雷というしかない即断即決によって、ビジネスの危機的状況を何とか切り抜けることができたのだった。
この例文の「疾風迅雷」は、「ビジネスの重要な選択・決断のスピードが非常に速くて効果的なこと」を意味しています。
ビジネスの重要な局面ではスピードが成否の分かれ目になることが多く、即断即決することによってビジネスの危機的状況を離脱しやすくなるのです。
例文3
世界の歴史に名前を残している天才的な将軍・軍師の多くは、ユリウス・カエサルやナポレオン、諸葛亮孔明をはじめとして、疾風迅雷の奇襲攻撃・謀略の速攻を得意としていました。
この例文の「疾風迅雷」は、「カエサル・諸葛亮孔明などの天才的な将軍や軍師が行った非常にスピード感のある奇襲攻撃・謀略の速攻」を意味しています。
「疾風迅雷のスピードが速い奇襲攻撃・速攻・謀略作戦」というのは、過去の重要な戦争の勝敗を概ね決定してしまうほどの大きな要因の一つだったのです。
「疾風迅雷」の英語と解釈
「疾風迅雷」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“as quick as lightning”(疾風迅雷=稲妻のように素早いこと)
“like lightning”(疾風迅雷=雷のように、稲妻のように速くて激しいこと)
“like a whirlwind”(疾風迅雷=旋風のように、つむじ風・はやてのように)
“You ran like lightning. ”(あなたは疾風迅雷の速さで走った。)
“That army attacked enemies as quick as lightning. ”(その軍隊は疾風迅雷で敵に攻撃を加えた。)
「疾風迅雷」の類語や類義語
「疾風迅雷」の類語や類義語には、どのようなものがあるのでしょうか?「疾風迅雷」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。
- 「電光石火」
- 「迅速果断・疾風怒濤」
- 「紫電一閃・光芒一閃」
「電光石火」
「疾風迅雷」の類語・類義語として、「電光石火(でんこうせっか)」があります。
「電光石火」という言葉の意味は、「稲妻の光・石を打った時の火の意味」から転じて、「動き・行動のスピードが非常に速いことの喩え(たとえ)」の意味を持つようになりました。
「疾風迅雷」の言葉の意味は「非常にスピードが速くて勢いが激しいこと」なので、疾風迅雷とよく似た意味合いを持つ類義語として、「電光石火」を指摘することができるのです。
「迅速果断・疾風怒濤」
「疾風迅雷」の類語・類義語として、「迅速果断(じんそくかだん)・疾風怒濤(しっぷうどとう)」があります。
「迅速果断」の言葉の意味は、「物事を思い切って素早く決断すること・迷わずに素早く決めてすぐに行動すること」になります。
「疾風怒濤(ドイツ語の語源シュトゥルム・ウント・ドラング)」とは、「時代状況が激しく変化すること」を意味しています。
「疾風迅雷」は「行動のスピードが速いこと+事態の変化が速いこと」を意味しているので、その類語として「迅速果断・疾風怒濤」が上げられます。
「紫電一閃・光芒一閃」
「疾風迅雷」の類語・類義語として、「紫電一閃(しでんいっせん)・光芒一閃(こうぼういっせん)」があります。
「紫電一閃」とは「研ぎ澄まされた剣を一振りする時の一瞬の光」であり、そこから「一瞬の時間・刹那の時間」や「事態が急速に変化すること」を意味するようになりました。
「光芒一閃」の言葉の意味は、「光がピカッと一瞬光るように、事態が急速に変化すること」になります。
「紫電一閃・光芒一閃」は、変化が速くて勢いが激しいことを示す疾風迅雷の類義語になっています。
「疾風迅雷」を使った言葉と意味を解釈
「疾風迅雷」を使った漫画・ゲームの言葉とその意味を解釈していきます。
- キン肉マン「疾風迅雷落とし」
- FF(ファイナルファンタジー)の特技「疾風迅雷」
キン肉マン「疾風迅雷落とし」
ゆでたまご原作の「キン肉マン」の続編にあたる「キン肉マンⅡ世」では、キン肉万太郎が主人公になっています。
そのキン肉万太郎の必殺技の一つが、父親のキン肉マンが得意とした「キン肉ドライバー(疾風迅雷落とし)」であり、「キン肉族48の殺人技」の一つとされています。
物凄い勢いと激しさで敵の頭部を垂直に叩き落とすこの「キン肉ドライバー」の別名が「疾風迅雷落とし」なのです。
FF(ファイナルファンタジー)の特技「疾風迅雷」
人気のロールプレイングゲームのシリーズに「FF(ファイナルファンタジー)」がありますが、「FF4TA、FFTA、FFTA2、FF7、FF14」などの特技としても「疾風迅雷」と呼ばれるものが設定されています。
FFの「疾風迅雷」は、「味方全体にヘイストをかけてスピードアップする技」や「手裏剣を投げつけて連続攻撃する技」などになっています。
「疾風迅雷」という言葉について徹底的に解説しましたが、疾風迅雷には「強くて速い風と激しい雷」や「スピードが非常に速くて勢いも激しい様子」「素早く動き回ること」などの意味があります。
疾風迅雷の類語・言い換え・似た言葉としては、「電光石火」「迅速果断」「紫電一閃」などがあります。
「疾風迅雷」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。