「松竹梅」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
物事には、ランクを付けて提供することがあります。
よくあるのは、宴会コースのセットですが、「松竹梅」という3種類のコースを用意するお店があります。
これらのコースはランクによって食事のメニューや料金が変わってきます。
このようなランクでよく目にしたり、耳にするか「松竹梅」とは、どんな意味があるのでしょうか?
また、どのような場面で使われるのでしょう?
目次
- 「松竹梅」の意味とは?
- 「松竹梅」の読み方
- 「松竹梅」のランクの順番
- 「松竹梅」の使い方・例文や短文・解釈
- 「松竹梅」の英語と解釈
- 「松竹梅」の類語や類義語
「松竹梅」の意味とは?
「松竹梅」とはおめでたい植物としての「松と竹と梅」という意味があります。
「松」は、常緑樹の植物で冬でも枯れずち凛とした姿を保つことができるために「長寿・延年」の意味があります。
「竹」は、折れにくく成長が早い植物なので、「生命力・成長」という意味が込められています。
「梅」は、苔が生える程の樹齢となっても、早春には他の花より先に気高い香りのするきれいな花が咲くことから、珍重されており、「気高さや長寿」の象徴と言われてきました。
「松竹梅」の読み方
「松竹梅」は、「しょうちくばい」という読み方になります。
「松竹梅」のランクの順番
では、色々な場面で、この「松竹梅」が使われるのですが、ランクとしては、どのような位置付けにあるのでしょうか?
まず、最上位に位置するのが「松」、真ん中が「竹」、そして下に「梅」というランクになります。
しかし、一番下にある「梅」だからといって、決して粗雑なものではありません。
「松竹梅」の使い方・例文や短文・解釈
ここでは、「松竹梅」の具体的な使い方を見ていくことで、具体的な活用例の理解を深めていくことにします。
- 「松竹梅」の例文1
- 「松竹梅」の例文2
- 「松竹梅」の例文3
「松竹梅」の例文1
「婚礼用の飾り物として松竹梅を載せた台を置くことにしましょう」
婚礼というとお祝いの最たるイベントですが、飾り物の「松竹梅」で飾り台を華やかにしてくれます。
「松竹梅」の例文2
「松竹梅を3つ並べてみるので、最高級品と通常品の両極端が松と竹になり、梅はその中間くらいいる品となりますので、この中からご予算に合わせて、お選びください」
これは「松竹梅」という名称で贈答品をお客さんが自分の予算に合わせて選らぶことができるようにしたものです。
「松竹梅」の例文3
「顧客への見積りは、松竹梅の形で3パターン用意して、先方に選択してもらうことにしよう」
これはビジネスの場面で、顧客に商品やサービスを紹介・提案した後に、いくつかのものを最終的に予算に合わせて選択できるように、「松竹梅」という名称で3つの見積りパターンを作ることを指しています。
高い料金ですが、高い品質の「松」、中間の「竹」、そして料金が安い標準的な「梅」の3種類です。
このようにビジネスでも、「松竹梅」を使うことがあります。
「松竹梅」の英語と解釈
「松竹梅」を英語で表現に例えると、
「松」が“premium”、「竹」が“special”、「梅」が“regular”となります。
“regular”は「普通」、“special”は「特別」“premium” ”(特典・プレミアム)という解釈になりますね。
「松竹梅」の類語や類義語
では、「松竹梅」に似ている意味を持つ言葉には、どのようなものがるでしょうか?
- “silver, gold, platinum”
- 「上中下」
- 「天地人」
“silver, gold, platinum”
“silver, gold, platinum”という表記もよく出てくるランクの示し方ですが、特に航空会社の会員ランクがこのような表現で記されています。
“silver”は「シルバー”(銀)」のことで「通常会員」という位置付けになり、“gold”は「ゴールド”(金)」で上級会員という位置付け、“platinum”は「プレミアム”(最上級)」ということで、最も高いランクに位置付けられます。
このランクによってフライト後に貯まるマイレージが異なってきますし、空港ラウンジの利用可否も異なってきます。
“platinum”会員だと、空港ラウンジは特別な空間が提供されることで、特別なステータスを感じることができます。
「上中下」
「上中下」は、さらにストレートな表現をしていますが、まさに言葉の通りの位置付きになります。
しかし、「松竹梅」のようにお祝い事で使うには、あまりにも露骨な表現なので、ランク付けで使われることはありません。
「天地人」
「松竹梅」の類義語として、「天地人」が引き合いに出されることがあります。
孟子の言葉には「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」というものがあり、「天が与える好機も土地の条件には及ぶことがなく、土地の有利な条件も民心の和には及ばない」という意味があります。
何か物事を達成しようとする時には、天の時を得て、地の利がなければ成就できないという解釈になるのですが、これも「松竹梅」に置き換えて使われることがあります。
「松竹梅」という言葉は、縁起の良い場面やランク付けで物事を表現するものですが、この習慣は例文でも見たようにビジネスシーンでも、時おり使われています。
このような言葉は、ある意味特別な場面に限定されがちなのですが、意味や使い方を正しく理解できると、利用できるシーンの幅が広がってくるので、是非、これらの言葉に深い関心を持ってもらいたいと思います。