「画竜点睛を欠く」の意味とは!類語など詳しく解釈
皆さんの中で「画竜点睛を欠く」ということわざを知っている人がいるなら、かなり言葉の勉強をされている方と思います。
ことわざも色々なものがありますが、このことわざを普段から使っている人は、まずいないと言っても過言ではありません。
その意味さえ知らない方が多いかもしれません。
そこでここでは、この「画竜点睛を欠く」について説明していくことにします。
目次
- 「画竜点睛を欠く」とは?
- 「画竜点睛を欠く」の表現の使い方
- 「画竜点睛を欠く」のよくある間違い
- 「画竜点睛を欠く」の類語や類義語
「画竜点睛を欠く」とは?
「画竜点睛を欠く」とは、「物事を立派に仕上げるために必要な最後の仕上げを完全に忘れていること」、あるいは「全体を引き立たせる最も肝心なところが抜け落ちていること」という意味を表現したことわざです。
平たく言うと「間抜けだ」ということになるでしょう。
- 「画竜点睛を欠く」の読み方
「画竜点睛を欠く」の読み方
「画竜点睛を欠く」の読み方は、「がりょうてんせいをかく」となりますが、中々お目にかかる機会が少ないので、ここでしっかりとチェックしておいて、忘れないように覚えておくようにしてください。
「画竜点睛を欠く」の表現の使い方
「画竜点睛を欠く」は「肝心な所が抜けている」という意味になるので、「重要なパートができていないため、全てが台無しで、意味をなさない」というような状態になっている時に使われます。
かなり厳しい意味で使われることになりますが、大事な部分が抜けているのですから、いい意味で使われることはありません。
特に仕事の面では、仕事を何とか仕上げたものの、最後の報告をしていなかったり、内容が全く違った結果になってしまったりと、物事の肝心な仕上げの部分がないので、全てが台無しになってしまったということが当てはまります。
「画竜点睛を欠く」のよくある間違い
「画竜点睛を欠く」でよくある間違いとしては、読み方や書き方に誤りがあることです。
「画竜」を「がりょう」とは読まずに「がりゅう」と読んでしまったり、「点睛」を「点晴」、「欠く」を「書く」という間違った書き方をすることが少なくありませんので、注意しなくてはなりません。
「画竜点睛を欠く」の類語や類義語
では、「画竜点睛を欠く」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「最後のツメが甘い」【さいごのつめがあまい】
- 「仏作って魂入れず」【ほとけをつくってたましいいれず】
「最後のツメが甘い」【さいごのつめがあまい】
「最後のツメが甘い」ということわざが「画竜点睛を欠く」の類義語として扱いことができます。
「物事を行うに当たり、注意力などが足りない」という意味があります。
「仏作って魂入れず」【ほとけをつくってたましいいれず】
このことわざも類義語として挙げることができます。
「完成寸前のものの最も大事な部分が抜け落ちているさま」を現しています。
「画竜点睛」という四字熟語を見ると、元々は中国の故事から来ている言葉でした。
やはり「肝心なことが抜け落ちている」という解釈から、このことわざにつながっています。
日頃、必死に頑張っている人でも、最後のツメが甘かったために、それまでの努力が泡に期してしまうことは、本当に悲しいことです。
そのようにならないためにも、日頃から気を抜くことなく物事に取り組むことです。