意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「バルネラビリティ」の意味・語源【使い方や例文】

バルネラビリティは、IT用語の1つとして認識されています。

普通に使うこともできる言葉ですが、その場合には使い方が難しいかも知れません。

バルネラビリティ

Meaning-Book
「バルネラビリティ」の意味・語源【使い方や例文】>


目次

  • 「バルネラビリティ」の意味とは?
  • 「バルネラビリティ」は日本語では?
  • 「バルネラビリティ」の言葉の使い方
  • 「バルネラビリティ」を使った例文と解釈


「バルネラビリティ」の意味とは?

「バルネラビリティ」の意味とは?

バルネラビリティとは、日本語では「脆弱性」のことを表します。

この脆弱性という言葉自体、難しい言葉なので、そうそう使うものでもないでしょう。

  • IT用語として
  • 一般用語として
  • パラメーターとして

IT用語として

この言葉はITの世界では、「セキュリティホール」と呼ばれる、システムに(予期せず)現れてしまった外部からの攻撃に対して弱い部分を表現する場合に使われます。

「○○の部分にバルネラビリティがある」という使い方をします。

一般用語として

世間一般でバルネラビリティという言葉が使われる時には、「攻められる弱みがある(持っている)」という意味で捉えてください。

主に障がい者などの社会的弱者と呼ばれる存在に対して使われることが多いです。

しかし、決してそのような人たちを傷付けたり、揶揄する意味ではなく、障がいなどがあることで、どうしてもそういう存在だと思われていることが一般的だからです。

パラメーターとして

一部のゲームや、理化学の分野では、このバルネラビリティという言葉をパラメーターの1つとして扱っていることがあります。

この数値が高いほど、何かの圧力や攻撃に対して脆いと判断されます。

ゲームで使われる場合、魔法攻撃対しての耐性が低いキャラは、「マジック・バルネラビリティ」(仮称のパラメーターです)が低いといった具合です。



「バルネラビリティ」は日本語では?

「バルネラビリティ」は日本語では?

バルネラビリティは、先にも書いたように、日本語では「脆弱性」(ぜいじゃくせい)と訳されます。

もっと簡単に表現すると、「脆さ」(もろさ)、「弱さ」(よわさ)といった意味だと考えて構いません。

「バルネラビリティ」の言葉の使い方

「バルネラビリティ」の言葉の使い方

バルネラビリティは、主にIT用語として使われている言葉なだけに、日常生活中ではあまり聞かない言葉です。

もし使える場面があったとしても、無理に使うことはありません。

それは、横文字のビジネス用語が氾濫している現在の世の中では、また1つそのような用語が増えたと思われるだけだからです。

(わざと難しい言葉を好んで使っているという意味でとられてしまいがちです)



「バルネラビリティ」を使った例文と解釈

「バルネラビリティ」を使った例文と解釈

バルネラビリティという言葉を実際に使った例文を、上に挙げた3つの意味別に挙げていきます。

どれも基本的には同じような意味になる為、分かりにくいということはないでしょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「ネットに接続したところ、そのプロトコル部分にバルネラビリティが発見された」

ネットに繋いでいる以上、その端末はどうしても何かしらの危険に晒されると考えていいでしょう。

どれだけセキュリティを強化しても、決して完全ではありません。

そのネット接続を確立しているプロトコルにそれがあるようでは、それ以前の問題です。

例文2

「社会的にバルネラビリティな存在には優しく対応するべきだ」

ごもっともな発言で、日本語で「弱者」などと呼ばれるより、言葉の響きがやさしい点にも注目で、公的な機関の文章などではよく使われている表現です。

例文3

「もう少し熱へのバルネラビリティを下げないと、とても製品には使えないだろう」

理化学の分野で、ある物質が熱に弱いという点を指摘している例です。

ですが、「弱さ」という言葉で普通に代用できるので、無理にこのような表現を使う必要はなく、この手の難しい言葉を好む傾向のある研究者向けの言葉だと考えてください。

icon まとめ

バルネラビリティは、IT用語として使う分にはごく普通に使うことができますが、その他の使い方をする場合には注意してください。

無理に使ったことで、横文字ばかり使いたがる傾向があるなどと思われてしまうことがあるからです。