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「竜頭蛇尾」の意味・類語【使い方や例文】

「竜頭蛇尾」という四字熟語を知っているでしょうか。

竜の頭と蛇の尾を持つ伝説の生き物のことではありません。

「竜頭蛇尾」とはどのような意味がある言葉なのか解説していきましょう。

又、この四字熟語の由来や、使い方、英語、類語などについても詳しく説明しますので、うろ覚えなまま使っているという人も、最後まで読んでみて下さい。

竜頭蛇尾

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「竜頭蛇尾」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「竜頭蛇尾」の意味とは?
  • 「竜頭蛇尾」の語源や由来
  • 「竜頭蛇尾」の言葉の使い方
  • 「竜頭蛇尾」を使った例文・短文(解釈)
  • 「竜頭蛇尾」の英語
  • 「竜頭蛇尾」の類語


「竜頭蛇尾」の意味とは?

「竜頭蛇尾」の意味とは?

「竜頭蛇尾」という四字熟語は、頭は竜のように立派であるにもかかわらず、尾は蛇のようにか細く威勢がない。

という意味が転じて、初めは立派で勢いがあるが、終わりのほうになると勢いがなくなり衰えてしまうこと。

又、初めは、やる気に満ちているのに、終わりまで気力が続かない様子。

を表すときなどに使われています。

「竜」という文字から力強いイメージが想像されますが、この四字熟語は、逆の意味を持つ言葉ということになります。

  • 「竜頭蛇尾」の読み方

「竜頭蛇尾」の読み方

竜の頭を意味する「竜頭」「りゅうとう」と読み、蛇の尾を意味する「蛇尾」「だび」と読みます。

そして、「竜頭蛇尾」「りゅうとうだび」と読みます。

竜頭の滝や、時計の竜頭(リューズ)など、「竜頭」「りゅうず」と読まれることもありますが、この場合には「りゅうとう」と読みますので注意しましょう。



「竜頭蛇尾」の語源や由来

「竜頭蛇尾」の語源や由来

「竜頭蛇尾」という四字熟語は、碧巌録(へきがんろく)という中国の仏教書に登場するエピソードに由来しているといわれています。

頭は立派な竜なのに、しっぽが蛇のように細く前後のつり合いが取れていないという例えから、最初だけ勢いがあって、終わりになると衰えて弱弱しくなってしまう、という意味で使われるようになりました。

「竜頭蛇尾」の言葉の使い方

「竜頭蛇尾」の言葉の使い方

最初は竜の頭のように立派で迫力があるのに、最後は蛇の尾のようにか細く弱弱しい。

という様子から、最初は勢いがあるのに、最後は衰えてしまう。

という意味を持つこの言葉は、「最初はやる気に満ちていたのに、最後まで気力が続かない」「途中までは大変盛り上がっていたのに、最後は盛り上がりに欠ける」「最初は素晴らしかったのに、最後はつまらなかった」といった意味合いで使われることもよくあります。

又、ビジネスシーンなどでは、何か新しい事を立ち上げた際の挨拶で、「竜頭蛇尾」が使われることがあります。



「竜頭蛇尾」を使った例文・短文(解釈)

「竜頭蛇尾」を使った例文・短文(解釈)

「竜頭蛇尾」を使った例文を見てみましょう。

この四字熟語の具体的な使い方が分かると、より一層、この言葉に対する理解が深まるでしょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

彼はダイエットのために、スポーツジムに通い始めました。

こだわりのウエアを揃え、やる気満々で、黙々とジムで汗を流していましたが、そのやる気も最初だけで、結局のところ、竜頭蛇尾に終わったのでした。

(結局のところ、最後まで気力が続かず、ダイエットを継続することができませんでした。)

例文2

新しいプロジェクトをスタートさせることになりました。

1年や2年で結果を出せるものではなく、長丁場になりそうですが、竜頭蛇尾にならないように常に気を入れて頑張りたいと思います。

(最初の勢いを持続させて、最後まで気を抜かずに頑張りたいと思います。)

例文3

彼女は好奇心旺盛で、色々なことに挑戦しているのですが、何しろ飽きっぽい性格なので、やることなすこと竜頭蛇尾になってしまいます。

(飽きっぽい性格なので、やることなすこと最後までやり遂げることなく、途中で投げ出してしまいます。)

「竜頭蛇尾」の英語

「竜頭蛇尾」の英語

「竜頭蛇尾」を英語に訳す場合には、「竜頭蛇尾な、拍子抜けした」といった意味の「anticlimactic」という単語が使われます。

又、「竜頭蛇尾に終わる・期待外れに終わる」という文章の場合には「end in anticlimax」などが使われます。

他にも、「a strong beginning and a weak ending」や、「a bright beginning and a dull ending」という表現で訳されることもあります。

「竜頭蛇尾」の類語

「竜頭蛇尾」の類語

「竜頭蛇尾」という言葉と似た意味をもつ四字熟語は、いくつもあります。

ここでは、類語として知られている四字熟語の中から代表的な「尻切れトンボ」「虎頭蛇尾」「頭でっかち尻つぼみ」について詳しく解説していきます。

  • 「尻切れ蜻蛉」【しりきれとんぼ】
  • 「虎頭蛇尾」【ことうだび】
  • 「頭でっかち尻つぼみ」【あたまでっかちしりつぼみ】

「尻切れ蜻蛉」【しりきれとんぼ】

「尻切れ蜻蛉」は 物事が途中までで終わってしまうこと、完結しないこと、最後まで続かないこと、中途半端、といった意味のある言葉で、何事も長続きせず中途半端な人の事を表す時にも使われます。

この言葉は、尻が切れた昆虫の蜻蛉ではなく、かかとの部分が擦り切れた蜻蛉草履に由来しているとされています。

「彼女は趣味で小説を書き始めましたが、あの性格では尻切れ蜻蛉になることは目に見えています」といった使い方をします。

「虎頭蛇尾」【ことうだび】

「虎頭蛇尾」は、 頭は虎のように勇ましく勢いがあるにもかかわらず、尾は蛇のようにか細く弱弱しいという例えから、初めは立派で勢いがあるが、終わりのほうになると勢いがなくなり衰えてしまうことを表す時に使われます。

「虎頭蛇尾」「竜頭蛇尾」も、同じ意味を持つ四字熟語で、同様の使われ方をしています。

虎や竜は、古来より、強く立派で勢いのある物の例えとして使われてきたのです。

「あのドラマは最初のうちはストーリーも練られていて盛り上がっていたけれど、結局は虎頭蛇尾なドラマでした」のように使います。

「頭でっかち尻つぼみ」【あたまでっかちしりつぼみ】

「頭でっかち尻つぼみ」とは、頭は大きく立派にもかかわらず、尾は細く貧弱だという例えから、最初は大きく堂々としているが、だんだんと小さく貧弱になること。

又、最初は勢いがあるのに、だんだんと勢いがなく、だらしなくなる。

という意味を持つ言葉で、「頭でっかち尻すぼり」ともいわれます。

「頭でっかち尻つぼみと言われないように、最後まで全員で力を尽くしましょう」のように使います。

icon まとめ

「竜頭蛇尾」という四字熟語について解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか。

意味や読み方だけでなく、由来、英語での表現、類語などは、知っていると役立つ知識です。

文章を書く時や、会話をする時に、「竜頭蛇尾」という四字熟語がしっくりくる場面もあることでしょう。