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「怒髪衝天」の意味・読み方【使い方や例文】

「怒髪衝天」の意味や語源を紹介します。

さらに「怒髪衝天」の使い方や、「怒髪衝天」を使った例文を紹介して行きます。

怒髪衝天

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「怒髪衝天」の意味・読み方【使い方や例文】>


目次

  • 「怒髪衝天」の意味とは?
  • 「怒髪衝天」を分解して解釈
  • 「怒髪衝天」の言葉の使い方
  • 「怒髪衝天」を使った例文
  • 「怒髪衝天」の語源


「怒髪衝天」の意味とは?

「怒髪衝天」の意味とは?

みなさんは、「怒髪衝天」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

見るからに迫力がある言葉ですが、画数が多い漢字が使われているため、読み方が分からないという人も多いかもしれません。

また「怒髪衝天」のような、見るからに強そうな言葉を好む人もいます。

「怒髪衝天」が座右の銘のようになっている人もいるかもしれません。

そんな好きな人にはたまらない言葉、「怒髪衝天」の読み方と意味を紹介して行きます。

  • 「怒髪衝天」の読み方
  • 「怒髪衝天」の意味

「怒髪衝天」の読み方

「怒髪衝天」は、「どはつしょうてん」と読みます。

「怒」「ど」「髪」「かみ」ではなく、「ど」と読みます。

さらに「衝天」「しょうてん」と読みます。

それほど難解な漢字は使われていませんが、画数が多く、読むのが面倒になってしまう人がいるかもしれません。

これを機会に「怒髪衝天」「どはつしょうてん」と読む事を知っておきましょう。

「怒髪衝天」の意味

「怒髪衝天」という四文字熟語には、どのような意味があるでしょうか。

「怒髪衝天」には、「激しく怒る事や、怒っている時の表情」という意味があります。

激しい怒りにより、髪の毛が逆立ってしまった様子を言葉にしたものです。

漫画などで怒っている人の髪の毛が逆立っているのを見た事があるかもしれませんが、まさにあれは「怒髪衝天」を絵にしたものです。

実際に髪の毛が天をつくほど逆立つほど怒っている人を見た時の事をイメージすると、かなり怖いと思うはずです。

このように周囲の人が震え上がるくらい怒っている人の様子を、「怒髪衝天」という四文字熟語は表現しています。

また「怒髪衝天」している人は、どちらかと良い人で、正しい理由で怒っているケースが多いという特徴があります。



「怒髪衝天」を分解して解釈

「怒髪衝天」を分解して解釈

続いて「怒髪衝天」を分解して解釈してみましょう。

「怒髪衝天」「怒髪」「衝天」に、言葉を分ける事ができます。

それぞれの意味を知る事で、「怒髪衝天」の意味が、より深く理解する事ができそうです。

  • 「怒髪」
  • 「衝天」

「怒髪」

「怒髪」には「激しい怒りのために逆立った髪の毛」という意味があります。

人間が怒りの感情を見せる時に、実際に髪が逆立つかどうかは別にして、怒りがマックスに達するような頃に、髪が逆立つような感覚にとらわれる事はあります。

また猫を見ていると、敵対する猫が近くに来た時などに、本当に中心の体毛が逆立つ姿を見る事ができます。

「怒髪」とは、あの猫の体毛の逆立ち姿を人間がしていると考えると良いかもしれません。

またビジュアル系のバンドが髪を逆立てている姿を、「怒髪」のイメージにすると、分かりやすいかもしれません。

「衝天」

「衝天」には、「天をつく事」という意味があります。

さらに「天をつくくらい、気力や勢いが盛んな事」という意味があります。

また「衝天」という言葉を使った「怒髪衝天」以外の四文字熟語に、「意気衝天」という言葉があります。

「意気衝天」は、勢いが盛んな様子を意味します。

「意気衝天」という言葉は、怒りが理由以外で勢いが盛んな人を見た時にも使う事ができる言葉です。

「怒髪衝天」の言葉の使い方

「怒髪衝天」の言葉の使い方

「怒髪衝天」という言葉を、どのような場面で、使えばいいでしょうか。

「怒髪衝天」には「激しく怒る事」という意味がありますから、そのような人を見かけた時、あるいは自分がそれくらい怒っている時に、「怒髪衝天」という言葉を使ってみましょう。

例えば、職場の上司が部下に対して怒っている時があります。

いつもの怒りよりも激しく、髪の毛が逆立ちそうなほどだと感じたら、「怒髪衝天」を使います。

また自分が、想像できないくらい怒っている事をアピールしたい時に、「怒髪衝天」という言葉を使ってみましょう。



「怒髪衝天」を使った例文

「怒髪衝天」を使った例文

「怒髪衝天」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における、「怒髪衝天」を使った文章を見て、この言葉を使って文章を作るコツを覚えましょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

ビジネスシーンにおける「怒髪衝天」を使った例文を紹介します。

「営業のA君が、取引先との約束を忘れてしまい、相手を怒らせてしまった。それでもへらへらしているA君を見て、B課長が『怒髪衝天』した。温厚な人だと知られていたB課長の鬼の形相を見て、みんなが『怒らせてはいけない』と感じた」

仕事の現場で約束を忘れる事は許されません。

さらに反省をせずにいる姿を見たら、どんなに優しい人でも本気で怒るかもしれません。

また、この例文に登場するB課長のように、普段優しい人ほど、怒ると怖いという面もあります。

あなたの周囲にも、B課長のような人がいるかもしれませんが、このような人を怒らせると最後ですので気を付けましょう。

例文2

恋愛の場面における、「怒髪衝天」を使った例文を紹介します。

「C君はDさんという彼女がいるのに、浮気を繰り返していた。ある日C君が振り返ると、『怒髪衝天』したDさんが仁王立ちしていた。どうやら彼の浮気がばれて、Dさんの堪忍袋の緒が切れてしまったようだ」

恋愛中の女性が本気で怒るとしたら、男性の浮気しかないでしょう。

しかも何度も浮気を繰り返されてしまったら、「怒髪衝天」する可能性があります。

先ほどの例のように、いつも優しい彼女ほど、怒らせると豹変してしまう事があります。

相手を舐めて浮気を繰り返していると、大変な目に遭うかもしれません。

例文3

日常的な場面における、「怒髪衝天」を使った例文を紹介します。

「スーパーのレジで並んでいたら、割り込みをする人がいた。<『仕方ない』と思って見ていたら、私の前に並んでいた主婦が『怒髪衝天』した。激しいセリフで割り込みをした人を責めると、その人は捨て台詞を残してその場を離れた」

この例文のように、スーパーのような日常的な場面でも、「怒髪衝天」する姿を目にする事があります。

この例のように、正義の「怒髪衝天」が、悪い人をやっつけた場合は、見ていて気持ちがいいものです。

本当に怒るべきシーンでは、みなさんも「怒髪衝天」し、悪い人に意見を言ってみるのもいいかもしれません。

「怒髪衝天」の語源

「怒髪衝天」の語源

「怒髪衝天」という激しい言葉には、どのような語源があるのでしょうか。

「怒髪衝天」は中国の歴史書「史記」に登場する言葉です。

中国の春秋時代に起きた出来事ですので、数千年以上前の出来事という事になります。

この時代に起こった事件、趙の恵文王が大切にしていた宝石を、秦の昭王が騙し取ろうとした時の故事に由来した言葉です。

この時の趙国には、「藺相如」という食客がいて、秦国との外交に当たりました。

その時に、相手のずるさに腹が立った藺相如が、怒りのあまりに髪の毛を逆立てたとされています。

紀元前に起こった出来事なので、本当に彼の髪の毛が逆立ったかどうかは定かではありませんが、かなりの怒りだった事は容易に想像できます。

趙という国は、秦に比べるとかなり小さな国なのですが、藺相如の迫力ひとつで、大切にしていた宝物を渡さずに済んだのはすごい事ではないでしょうか。

icon まとめ

「怒髪衝天」という言葉の意味や使い方を見てきました。

激しく怒っている人を見た時に「怒髪衝天」という言葉を使ってみましょう。

また誰かを髪の毛が逆立つくらい怒らせてしまわないように気を付けましょう。