「侃侃諤諤」の意味・読み方【使い方や例文】
難読漢字が使われている四文字熟語「侃侃諤諤」の読み方や意味を紹介します。
さらに「侃侃諤諤」の使い方や、「侃侃諤諤」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「侃侃諤諤」の意味とは?
- 「侃侃諤諤」を分解して解釈
- 「侃侃諤諤」の言葉の使い方
- 「侃侃諤諤」を使った例文
- 「喧喧囂囂」との違い
「侃侃諤諤」の意味とは?
みなさんは、「侃侃諤諤」という言葉を知っているでしょうか。
ほとんどの人が、「読めない」と答えるのではないでしょうか。
「侃侃諤諤」はそれくらい難しい漢字が使われている、難読の四文字熟語と言えるでしょう。
事前に知っている人でなければ、「侃侃諤諤」を読める人はほとんどいないはずです。
一方で、すでに「侃侃諤諤」という言葉を知っていて、使いこなしている人もいるはずです。
そこで、難読四文字熟語のひとつ、「侃侃諤諤」の読み方と意味を紹介していきます。
- 「侃侃諤諤」の読み方
- 「侃侃諤諤」の意味
「侃侃諤諤」の読み方
「侃侃諤諤」は「かんかんがくがく」と読みます。
「侃侃」は「かんかん」、「諤諤」は「がくがく」です。
とても難しい漢字が使われていますので、読む事がとても難しいと思います。
ここでは「侃侃諤諤」は「かんかんがくがく」と読むとだけ覚えておきましょう。
「侃侃諤諤」の意味
「侃侃諤諤」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか。
「侃侃諤諤」には、「遠慮しないで正しいと信じることや思う事を堂々と主張する様子」という意味があります。
大人になるほど、自分が正しいと思った事を言えなくなる場面が増えますが、だからこそ「侃侃諤諤」という言葉があると言えます。
例えばビジネスシーンでは、若い人にも遠慮なく意見を言って欲しい場面がありますが、「侃侃諤諤」という言葉を使い、何でも思った事を言おうと促す事ができます。
このように「侃侃諤諤」には、「大いに議論する様子」や「盛んに議論する様子」という意味があります。
「侃侃諤諤」を分解して解釈
次に、「侃侃諤諤」を分解して解釈してみましょう。
「侃侃諤諤」は「侃侃」と「諤諤」に分ける事ができます。
それぞれの言葉の意味を知る事で、「侃侃諤諤」という言葉の意味をより鮮明に知る事ができるはずです。
- 「侃侃」
- 「諤諤」
「侃侃」
「侃侃」には「気性が強く正直な様子」という意味があります。
また「信念を曲げない様子」という意味もあります。
「侃侃たる態度で、上司と話をする」という文章には、信念を曲げずに正直な様子で上司に必要な事を訴えている人をイメージする事ができます。
普段「侃侃」という言葉を使う事がないと思いますので、単独でも使える言葉だと知り、機会があったら使ってみてはいかがでしょうか。
「諤諤」
「諤諤」には、「正しいと思う事を直言する」という意味があります。
自分が正しいと思う事でも、空気を読んで言えない場面があるかもしれませんが、「諤諤」という言葉には、そのような遠慮がありません。
自分が正しいと思った事は遠慮せずに主張するのが「諤諤」という言葉が意味するところです。
このように「侃侃」と「諤諤」は似たような意味を持つ言葉です。
似た意味の二つの言葉が合わさり、さらにパワーアップしたのが「侃侃諤諤」という言葉です。
「侃侃諤諤」の言葉の使い方
「侃侃諤諤」をどのような場面で、どのように使えばいいか迷うかもしれません。
「侃侃諤諤」という言葉には、「遠慮しないで正しいと信じることや思う事を堂々と主張する様子」という意味があります。
そこで、「大いに議論しよう」と訴えかけたい時に、「侃侃諤諤」という言葉を使ってみましょう。
例えば会議の席などでは、上司の顔色を見て、空気を読んだ意見しか言わない若い社員がいるかもしれません。
このような若手スタッフに対して、「今日は『侃侃諤諤』で行こう」と言って、「何でも思った事を言っていいよ」というルールを伝える事ができます。
すると、今日は上司の顔色を読んだり、空気を読まずに発言をしていいという事が会議位の参加メンバーに伝わり、活発な議論をする事ができるようになるかもしれません。
友達同士で話をする時も「侃侃諤諤」と事前に伝えると、腹を割った話し合いをする事ができるかもしれません。
「侃侃諤諤」を使った例文
「侃侃諤諤」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「侃侃諤諤」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを理解しましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「侃侃諤諤」を使った例文を紹介します。
「新商品をどう売るかについて、営業会議の席で白熱した話し合いが続いた。『侃侃諤諤』の議論を続けた結果、建設的なアイデアが生まれた。真剣に話し合いをする意味を感じる場となった」
この例文のように会議の場面では「侃侃諤諤」な場面が登場しやすくなります。
特にクリエイティブな意見が求められる会議の席では、自分が正しいと思う意見を思い切って話せる雰囲気作りが大切です。
このような席で「侃侃諤諤」な議論ができる職場は、良いアイデアを生み出す事ができる場と言えるでしょう。
例文2
日常的な場面における、「侃侃諤諤」を使った例文を紹介します。
「お酒の席で友達と、好きなアイドルについて話した。最初は遠慮気味にしか意見を言わなかった友達も、お酒が入るにつれて正直な気持ちをさらけ出した。最終的に『侃侃諤諤』な話し合いになり、楽しい時を過ごす事ができた」
アイドルの話など、正直な気持ちをアピールするのが少し恥ずかしい話題があります。
しかし仲の良い友達同士が集まれば、その恥ずかしさを超えた熱い話し合いをする事ができます。
この例文に登場する人たちも、お酒の力を借りて、正直な気持ちを相手に伝える事ができたようです。
このように友達と好きな話題で「侃侃諤諤」とする事は、人生の大きな楽しみのひとつかもしれません。
例文3
恋愛の場面における「侃侃諤諤」を使った例文を紹介します。
「婚活パーティで、知り合ったAさんとは、初めから話が合った。正直な気持ちを伝える事ができる、一緒にいて楽しい人だった。10分間のお見合いタイムで『侃侃諤諤』と好きな食べ物について話しあえるなんて、思ってもいなかった」
合コンや婚活パーティなどで、初対面の人と楽しく話をするのは難しいものです。
しかしたくさんの初対面の人の中には、緊張せず話ができる人がいます。
この例文の男女のように、会ってすぐに「侃侃諤諤」と話せる相手と出会えたなら、それは運命の相手なのかもしれません。
「喧喧囂囂」との違い
「侃侃諤諤」とよく似た言葉に、「喧喧囂囂」があります。
こちらも難読漢字を使ってできた四文字熟語で、同じ言葉を二度繰り返すところも良く似ています。
「喧喧囂囂」には、どのような意味があるでしょうか。
この言葉には「やかましくて騒がしい様子」「たくさんの人が口やかましく騒ぐ様子」という意味があります。
そもそも「喧喧」に「騒がしい様子」「やかましい様子」という意味があり、「囂囂」にも「やかましい」「人が騒ぐ」という意味があります。
同じ意味の言葉が重なり、「やかましい様子」という意味を強めています。
このように「侃侃諤諤」に比べて、「喧喧囂囂」には、意味なくやかましいイメージがあります。
仕事の会議の席などは、「喧喧囂囂」よりも、「侃侃諤諤」の方が良いかもしれません。
「侃侃諤諤」という言葉の意味や使い方を見てきました。
読めるだけで自慢ができる「侃侃諤諤」という言葉を、日常的に使えるようになれば、語彙の豊富な頭の良い人というイメージを作る事ができそうです。
このように覚えるだけで周囲に自慢できる言葉が「侃侃諤諤」かもしれません。