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「一念発起」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

「一念発起」の意味や類語を紹介します。

さらに「一念発起」の使い方や、「一念発起」を使った例文を紹介します。

一念発起

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「一念発起」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「一念発起」の意味とは?
  • 「一念発起」を分解して解釈
  • 「一念発起」の言葉の使い方
  • 「一念発起」を使った例文
  • 「一念発起」の類語


「一念発起」の意味とは?

「一念発起」の意味とは?

「一念発起」という言葉を目にした事があるでしょうか。

一度や二度は見たことがあるけれど、意味までは知らないという人が多いかもしれません。

また「一念発起」という言葉が好きで、この言葉を大切な言葉にしている人もいるでしょう。

長い人生を過ごすうちに、順風満帆でない時期が来るかもしれません。

このような時期が来た時に「一念発起」という言葉が力になるかもしれません。

そんな座右の銘になるかもしれない言葉が、「一念発起」の読み方と意味を紹介します。

  • 「一念発起」の読み方
  • 「一念発起」の意味

「一念発起」の読み方

「一念発起」「いちねんほっき」と読みます。

「一念」「いちねん」「発起」「ほっき」と読みます。

「発起」「はっき」と読む、読み間違えが起こりそうですので気を付けましょう。

「一念発起」の意味

「一念発起」にはどのような意味があるでしょうか。

「一念発起」には、「いままでの心を翻して何かを成し遂げようと決心する事」という意味があります。

例えば部屋を片付けられない女性が、「一念発起」して部屋を整理整頓するなどというケースでこの言葉を使います。

また単純に、何かを成し遂げようと決心する時も、「一念発起」という言葉を使う事があります。

この時は、それまでは何かをしようと思わないタイプの人で、ようやく大きな目標をみつけた時などに使う言葉です。

例えば、「一念発起」して、(何も夢がなかった人が)パン屋さんを目指すなどという時です。

このように「一念発起」には、「いままでの心を翻して何かを成し遂げようと決心する事」という意味があります。



「一念発起」を分解して解釈

「一念発起」を分解して解釈

「一念発起」という言葉を、分解して解釈してみましょう。

「一念発起」は、「一念」「発起」の二つの言葉に分ける事ができます。

それぞれの言葉の意味を知る事で、「一念発起」の意味がより鮮明に見えてくるかもしれません。

  • 「一念」
  • 「発起」

「一念」

「一念」には、「ひたすら思い込んでいる事」という意味があります。

他にも「一筋の思い」「深く思いつめた心」という意味があります。

例えば「彼の『一念』が通じ、彼女のハートを射止めた」という文章には、彼の一筋の想いが彼女に届き、彼女の心が動いたという意味があります。

「発起」

「発起」には、「物事が始まる事」または「物事を起こす事」という意味があります。

また会社を興そうと企画する人の事を「発起人」という事があります。

何かのイベントを始める時は、言い出した人がいるでしょう。

例えば、彼女のバースデイパーティを「発起」した、という場合は、彼女の誕生会を企画した、スタートさせたという意味になります。

「一念発起」の言葉の使い方

「一念発起」の言葉の使い方

「一念発起」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。

「一念発起」には、「いままでの心を翻して何かを成し遂げようと決心する事」という意味があります。

そこで、これまでのイメージとは違う大きな目標を掲げる人を見た時や、夢を目指す事を決めた人を見た時に、「一念発起」という言葉を使ってみましょう。

会社を辞めて、転職する事を決めた人を見た時にも「一念発起」という言葉を使う事ができます。

またこれまでの自分が嫌で、何か自己改革をスタートする場面でも「一念発起」という言葉を使ってみましょう。

怠惰な生活を捨てて、規則正しい生活を志す時にも、「一念発起」という言葉を使いましょう。



「一念発起」を使った例文

「一念発起」を使った例文

「一念発起」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における、「一念発起」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツが見えてくるかもしれません。

  • 例文1
  • 例文2

例文1

ビジネスシーンにおける「一念発起」を使った例文を紹介します。

「彼は『一念発起』して、大手企業を辞めて、起業する事にした。安定した生活を捨てて夢を目指す大きな決断だ」

脱サラをして夢を目指す決断は、とても大きな決断です。

これまでの考えを変えて決心するという、「一念発起」という言葉の意味を表現するのにぴったりの例と言えるでしょう。

例文2

日常的な場面における、「一念発起」を使った例文を紹介します。

「鏡の前のだぶついたボディラインを見たAさんは、『一念発起』してダイエットする事にした。今日から怠惰な生活とはおさらばだ」

ダイエットをする決意をする時は、これまでの生活に満足していた自分の考えを変えるという意味でもあります。

そのためどんな人でも、「一念発起」しているでしょう。

ダイエットや禁酒、禁煙などの自己改革を始める時は、「一念発起」のもっとも身近で理解しやすい例と言えるかもしれません。

「一念発起」の類語

「一念発起」の類語

最後に「一念発起」の類語や似た意味の言葉を見て行きましょう。

「一念発起」と同じような意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

  • 「褌を締めてかかる」【ふんどしをしめてかかる】
  • 「スイッチが入る」【すいっちがはいる】

「褌を締めてかかる」【ふんどしをしめてかかる】

「褌を締めてかかる」という言葉があります。

この言葉には「十分に決心してから取り掛かる」という意味があります。

褌をしていた時代の日本人は、何か重要な事をする時に、褌をきつく締めて気合を入れるという習慣がありました。

「一念発起」と同じように、何か大きな目標を目指す時の儀式のようなものです。

「褌を締めてかかる」という言葉を使うと、周囲の人に本気度が高い事が伝える事ができるでしょう。

「スイッチが入る」【すいっちがはいる】

「スイッチが入る」という言葉も良く使います。

この場合のスイッチは「やる気」のスイッチかもしれません。

やる気スイッチがオフになっていた人が、オンに切り替えると、暗い部屋に明かりがつくように、やる気が湧いてくるでしょう。

このように「スイッチが入る」という言葉には、「やる気になった」という意味があります。

icon まとめ

「一念発起」の意味や使い方を見てきました。

これまでの生活や人生を見直して、新しい夢を目指す時などに「一念発起」という言葉を使います。

みなさんも、今後「一念発起」する機会が訪れるかもしれません。

もちろん、現在の生活に満足している人は、そのまま一歩ずつ歩んでいきましょう。