「同郷のよしみ」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
人のつながりには、色々な関係がありますが、その関係は1つではありません。
家族のつながりや、小中学校時代から大学までの学生時代につながりから、職場の同期・同じ課・部のつながり、地域・地元町内会のつながり、スポーツや同好会など同じ趣味のつながりなど様々なつながりがあります。
その中で出身地が同じでつながることもありますが、このような時に「同郷のよしみ」という言葉が使われることがあります。
同じ地域の出身というだけで初対面の人でも、かなりの親近感を覚えますが、そのつながりで色々な新しい出来事が出てくることもあります。
目次
- 「同郷のよしみ」の意味とは?
- 「同郷のよしみ」を分解して解釈
- 「同郷のよしみ」の言葉の使い方
- 「同郷のよしみ」を使った例文・短文(解釈)
- 「同郷のよしみ」の英語
- 「同郷のよしみ」の似た意味・類語や言い換え
「同郷のよしみ」の意味とは?
「同郷のよしみ」という言葉は時々、日常会話の中やビジネスシーンでも出てくることがある言葉かもしれません。
同じ地域出身という共通の関係が分かることで、相手への親近感が急に増してくることがありますので、今まで知らなかった人でも、そのことだけで急に仲良くなれることもあります。
「同郷のよしみ」という言葉もその時で出てくるのですが、この言葉の意味は、「同じふるさとの縁」、「同じ出身から来る親しい間柄、つきあい」という意味があります。
- 「同郷のよしみ」の読み方
「同郷のよしみ」の読み方
「同郷のよしみ」の読み方は、「どうきょうのよしみ」となります。
「同郷のよしみ」を分解して解釈
では、ここで「同郷のよしみ」を「同郷」と「よしみ」の2つの言葉に分解してそれぞれの言葉の意味を解釈していくことにします。
- 「同郷」
- 「よしみ」
「同郷」
「同郷」とは、一言で言うと、「同じ地方の出身」ということになります。
人は、同じ地方の出身ということで、親しい関係を構築することがしやすくなりますが、東京や大阪などの大都会に出てきた地方出身の人が、「県人会」や「同郷会」などと称して、同じ地方出身の人々のコミュニティーが作られていますが、この時の関係は、職種などを超えた交流となることが多いです。
「よしみ」
「よしみ」は「好み」と書きますが、「何らかの縁によるつながり」や「縁故」、「親しいつきあい」、「交誼?(こうぎ)」という意味があります。
人は親しい関係を作ることが理想なのですが、身近な関係になると、お互いを励ましあったり、協力したりと、困った時に、大きな存在となることがあります。
「同郷のよしみ」の言葉の使い方
「同郷のよしみ」という言葉を使う場面は、仕事の中で人脈を使って新しい商談を進める時に、「同郷のよしみ」でという言葉で、同じ出身の人の縁故を利用する場合などで出てくることがあります。
「同郷のよしみ」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「同郷のよしみ」を使った例文を見ていくことにしますので、どのようなケースで使うことができるか理解できると思います。
- 「同郷のよしみ」の例文1
- 「同郷のよしみ」の例文2
- 「同郷のよしみ」の例文3
「同郷のよしみ」の例文1
「佐川君が同郷のよしみで、山田君にメールを送ると、すぐに返事が来て、相談内容を快く快諾してくれた」
佐川君は、山田君に仕事の相談でもしたのでしょうか?
その内容について、山田君はすくにOKしてくれたという内容の文ですが、同じ地域出身ということもあり、スムーズに同意してくれたようですね。
どのような相談だったのか分かりませんが、メールを送って即OKとということなので、大したレベルではない相談内容だったのか、それとも「同郷のよしみ」から来る快諾だった可能性もあります。
「同郷のよしみ」の例文2
「吉村さんは父の少し先輩に当たる人ですが、同郷のよしみで友達づきあいをしていた山田さんも同じ横浜市に住んでいることから、ここで県人会を発足することになったのです」
地域出身、地方出身の人々が東京などの首都圏に出てくると、ある種のコンプレックスを感じることがありますが、そのような時に強い精神的な支えとなるのが、「同郷」というつながりです。
「県人会」もある意味、同じ地方の出身者という条件で深いつながりを作ることができるために、大きな力になる可能性があります。
「同郷のよしみ」の例文3
「彼は山下社長と同郷のよしみでこの会社に入っていますが、営業部長としてバリバリ活躍しています」
同じ出身地の縁故で、入社ができるということがあります。
それが、企業のトップとのつながりがあれば、なおさら就職に有利に働くこともあります。
「同郷のよしみ」の英語
「同郷のよしみで」を英語で言うと、“from the same part of the country”となります。
「同郷のよしみ」の似た意味・類語や言い換え
では、「同郷のよしみ」の似た意味を持つ類義語には、どのような言葉があるでしょうか?
- 「同郷同村」
- 「育った地域が同じ」
- 「同じ釜のメシを食った仲」
「同郷同村」
「同郷同村」とは、「同じ出身地」ということになりますが、日常的な会話の中ではあまり使われる機会が、そんなに多くはないかもしれませんね。
「同じふるさと、同じ村」という文字が使われているので、言葉の意味が理解できるかと思いますが、かなり「身内意識」が強い印象を覚える表現のような気がします。
「同郷同村出身の人と分かって、すぐに意気投合したのです」
このような使い方になるのでしょうが、やはり、「村」というある種の古風なニュアンスがあることから、かなり強いつながりがあるように感じられますね。
「育った地域が同じ」
「育った地域が同じ」という言葉は、かなり平易で仕事や生活の中でも使われる頻度が高いのではないかと思います。
特にビジネスの中では、「育った地域が同じ」人を探すことで、強い人脈構築の時に出てくる言葉かもしれません。
「同じ釜のメシを食った仲」
「同郷のよしみ」とは、少し違うニュアンスがありますが、見方を変えると、「同郷のよしみ」と似たようなケースで使うことができる言葉かもしれません。
「同じ釜のメシを食った仲」と言うと、学生時代に同じクラブに所属していたりと、昔懐かしい関係の場合もあります。
「同郷のよしみ」を利用することは、仕事をうまく円滑に進める上で大きな力になることがあります。
同じ地方出身の相手が社会的な地位が高ければ高い程、仕事で利用する価値が大きくなってきます。
しかし、あまり「同郷のよしみ」に甘えてしまうと、相手に迷惑をかけたり、変なトラブルに巻き込んでしまう可能性もあるので、このような関係を利用する時には、慎重な対応が必要になってきますので、そのことを重々に理解しておくことです。