「不測の事態」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「不測の事態」とは、「予測できなかった状況・出来事」や「想定していなかった事態」のことです。
「不測の事態」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「不測の事態」の意味とは?
- 「不測の事態」を分解して解釈
- 「不測の事態」の使い方
- 「不測の事態」を使った例文・短文(解釈)
- 「不測の事態」の英語
- 「不測の事態」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「不測の事態」の意味とは?
「不測の事態」の意味は、「予測できなかった状況・出来事」や「想定(予期)していなかった事態・出来事」「思ってもいなかった好ましくない出来事・重大な事態」になります。
「不測の事態」というのは、「前もって予想・予期できなかった出来事」あるいは「思ってもいなかった意外な出来事」のことです。
「不測の事態」はどちらかと言えば、「良い事態・出来事」よりも「悪い事態・出来事」のほうを意味することが多くなっています。
そのため、「不測の事態が発生した」というような時には、「思いがけない大変な事態・状況が発生した」という意味のニュアンスが強くなってきます。
- 「不測の事態」の読み方
「不測の事態」の読み方
「不測の事態」の読み方は、「ふそくのじたい」になります。
「不測の事態」を分解して解釈
「不測の事態」という言葉を「不測」と「事態」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「不測」
- 「事態」
「不測」
「不測(ふそく)」という言葉は、「測ることができない=予測・予期することができない」という意味を持っています。
「不測」という言葉を解釈すると、「事前に前もって予測・予期をすることができないこと」や「前もって何が起こるのかが分かっていないこと」を示唆する言葉として理解できるのです。
「事態」
「事態(じたい)」という言葉は、「物事の状態・ありさま・成り行き」や「多くの場合、深刻で好ましくない状態・成り行き」を意味しています。
「事態」という言葉は「非常事態」や「緊急事態」という言葉に使われているように、基本的に「良い状態・ありさま」よりも「悪い状態・ありさま」のことを示唆する言葉として解釈することができます。
「不測の事態」の使い方
「不測の事態」の使い方は、「予想(予期)していなかった出来事が起こった時」や「思いもよらなかった状況が発生した時」に使うというものです。
「不測の事態」という言葉を使う時には、どちらかというと「良い結果が起こった場合」よりも「悪い結果が起こった場合」のほうが多くなってきます。
例えば、「大雪という不測の事態によってJRの電車が運転を停止している」や「娘の高熱という不測の事態が起こった」などの文章で、「不測の事態」を使うことができます。
「不測の事態」を使った例文・短文(解釈)
「不測の事態」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
交通事故という不測の事態に巻き込まれるとは思ってもいなかった。
この例文における「不測の事態」は、「誰がいつ巻き込まれるのか予測できない交通事故」のことを意味しています。
交通事故が起こった時、誰もが「まさか自分が事故に遭うなんて」という事故を想定もしていなかった感覚に襲われるのです。
例文2
地震・台風などの不測の事態に対する備えを怠っていてはいけない。
この例文における「不測の事態」は、「地震・台風などの事前の予測が難しい自然災害」のことを意味しています。
あらかじめ不測の事態の天災に備えておくことで、被害規模を縮小することができるのです。
例文3
両親の事故による急死という不測の事態に直面した小学生の息子は、ショックの余り、表情を失っていた。
この例文における「不測の事態」は、「両親が事故で急死するという思いもしなかった非常事態」のことを意味しています。
両親の急死という不測の事態に、子供が大きなショックを受けているのです。
「不測の事態」の英語
「不測の事態」の英語は、“contingence”(不測・不慮の事態)や“contingency situation”(不測の状況)、“contingent circumstances”(不測の環境)、“unanticipated situation”(予期しない事態・状況)、“unexpected contingency,unexpected occurrence”(不測の事態、予期しない出来事)などになります。
“The bus was late because of contingent circumstances. ”(不測の事態によってバスが遅れることになった。)
“Contingency situation has happened. ”(不測の事態が発生した。)
「不測の事態」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「不測の事態」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「不測の事態」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「予測困難な事態・予測できない出来事」
- 「想定外の事態・大変な事態」
- 「思いがけない事態・予想だにしない出来事」
「予測困難な事態・予測できない出来事」
「不測の事態」の似た意味の言葉・類語として、「予測困難な事態・予測できない出来事」があります。
「予測困難な事態」というのは、「事前に予測することが難しい状況」のことです。
「予測できない出来事」とは、「事前に推測することができない出来事」を意味しています。
「不測の事態」とは「予測できなかった状況や出来事」を意味しているので、「不測の事態」の類語として「予測困難な事態・予測できない出来事」を考えることができます。
「想定外の事態・大変な事態」
「不測の事態」の似た意味の言葉・言い換えとして、「想定外の事態・大変な事態」があります。
「想定外の事態」の意味は、「想定していなかった状況の成り行き」になります。
「大変な事態」とは、「好ましくない内容の出来事・悪い影響のある出来事」を意味しています。
「不測の事態」という言葉には「予想もしていなかった好ましくない出来事(大変な出来事)」の意味があるため、「不測の事態」に似た言葉として「想定外の事態・大変な事態」を上げることができます。
「思いがけない事態・予想だにしない出来事」
「不測の事態」の似た意味の言葉・類語として、「思いがけない事態・予想だにしない出来事」があります。
「思いがけない事態」というのは、「想定していなかった状態・考えていなかった好ましくない成り行き」のことです。
「予想だにしない出来事」という言葉の意味は、「まったく予想もしていなかった出来事」になります。
想定していなかった状況を示す「不測の事態」の類語として、「思いがけない事態・予想だにしない出来事」が上げられます。
「不測の事態」という言葉について徹底的に解説しましたが、不測の事態には「予測できなかった状況・出来事」や「想定していなかった事態」などの意味があります。
不測の事態の類語・言い換え・似た言葉としては、「予測困難な事態・予測できない出来事」「想定外の事態・大変な事態」「思いがけない事態・予想だにしない出来事」などがあります。
「不測の事態」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。