「とっぽい」の意味・英語・対義語【使い方や例文】
とっぽいという言葉は、若者の間ではあまり使われませんが、その若者に対して使うことが多い言葉だと言えるでしょう。
目次
- 「とっぽい」の意味とは?
- 「とっぽい」の語源
- 「とっぽい」の言葉の使い方
- 「とっぽい」を使った例文と解釈
- 「とっぽい」の英語
- 「とっぽい」を使った言葉と意味を解釈
- 「とっぽい」は地域によって解釈が違う?
「とっぽい」の意味とは?
とっぽいとは、「不良のようだ」、「生意気そうだ」、「粋がっている」といった意味で使う言葉です。
要は、多少アウトローな雰囲気を醸し出している人をこう表現します。
そのようなざっとした定義があると言える言葉で、対象は男性に限られ、女性に対しては使いません。
実際にはそうでなくても、外見からそう判断した(できる)時に使います。
例え間違っていても(その本人に分からなければ)特に問題はなく、「そういった感じ」だということを伝えたい時に使ってください。
「とっぽい」の語源
とっぽいという言葉は、「玄人っぽい」からきています。
これを読んだ「くろうとっぽい」の後ろの四文字がそのまま語源です。
俗に、一般の人を「素人」、その筋(主に暴力団員)の人を「玄人」と表現することから、その「玄人っぽく見える」ということです。
「とっぽい」の言葉の使い方
とっぽいという言葉は、やたらに使う言葉でもありません。
それは、そう呼ばれて気分を悪くする人も居るからです。
しかし、不良みたい、生意気に見えるなどという直接的な表現と比較すると、響きが悪くはない為、まんざらでもないという態度をとる人も少なくありません。
ただし、それはこの言葉の意味をきちんと理解している人に限られるのは言うまでもなく、下手に使ってしまうと、わざわざ意味まで説明する羽目になってしまうかも知れないので注意してください。
「とっぽい」を使った例文と解釈
とっぽいという言葉を使った例文をいくつか挙げていきます。
そのような人を見掛けた時に使う例と、本人に直接使っている例、そして、自らが使っている例です。
後者では、その人がこの言葉の意味を分かっているという前提とします。
- 「あそこの人、いかにもとっぽいよね」
- 「そんなとっぽい格好するなよ」
- 「いつもとっぽく見られるんだけど…」
「あそこの人、いかにもとっぽいよね」
その人が見るからに不良っぽく見えるような時に使う表現です。
そのように見えるのは、主に若い人に多い傾向がある為、その若者はあまり使わない言葉ながら、若者に対して使うことが多いのです。
「そんなとっぽい格好するなよ」
これは、そう見える人に対して直接使っている例になります。
人間は服装や外見で判断されることも多いのは言うまでもなく、格好だけでとっぽいように見えてしまうこともあります。
遭えてそのように見せたいのであれば別ですが、そうでないなら、人からそう言われるような格好はしない方がいいでしょう。
「いつもとっぽく見られるんだけど…」
とっぽいはこのように、「とっぽく」と活用形にして使うこともできます。
それは置いておいても、この例文のように、とっぽく見られてしまうのを気にしている人には、この言葉を使うのはやめておきましょう。
「とっぽい」の英語
とっぽいは、英語では“hoody”(フーディ)が一番合う表現です。
スラングになりますが、日本語の「とっぽい」様子を一番的確に表現できる言葉です。
このhoodyは、一般的な意味では「フードを被った(ように見える)姿」と訳しますが、スラム街にたむろしている人間がよくそんな格好をしていることから、この言葉がそのように使われるスラングとなりました。
「とっぽい」も日本語のスラングの1つなので、正にピッタリの表現です。
「とっぽい」を使った言葉と意味を解釈
とっぽいは、他の言葉と合わせて使うこともある言葉です。
その中で、よくある使い方を2つほど紹介します。
1つは上の例文でも使った内容です。
- 「とっぽい兄ちゃん」【とっぽいにいちゃん】
- 「とっぽい格好」【とっぽいかっこう】
「とっぽい兄ちゃん」【とっぽいにいちゃん】
とっぽいは、不良のようだ、生意気そうだという意味から、若い人に対して使うことがほとんどです。
その為、その相手を「兄ちゃん」と呼び、このように表現することがあります。
ただし、その相手を小馬鹿にしているニュアンスが含まれているので、使う時には相手を選ばないといけません。
実際には年配の人でないと使うのは難しいでしょう。
「とっぽい格好」【とっぽいかっこう】
先に結構でとっぽく見えてしまうことがあると書いたように、そのような格好を表す言葉です。
とっぽいという言葉は、人の外見に対して使うことがほとんどなので、「とっぽい態度」などという使い方はあまりしません。
「とっぽい」は地域によって解釈が違う?
とっぽいという言葉の意味は、ここまでに説明してきた通りですが、地域によっては「ずる賢い」と解釈されたり、「間抜け」という意味で使うことがあります。
これらの使い方は、本来の格好を表現するものではなく、意味も全く違うように、実はここで紹介した「とっぽい」とは違う、その地方の「方言としての「とっぽい」」なのです。
よって、解釈が違うという訳ではなく、全く同じ言葉ながら、完全な別物だと考えてください。
とっぽいは、そう言われて喜ぶような人も居るかも知れませんが、基本的にはあまりいい意味で使う言葉ではありません。
「カッコイイ」という意味も含むと解釈されていることもありますが、特にそのような意味では使いません。