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「器用貧乏」の意味・対義語【使い方や例文】

「器用貧乏」は前後が矛盾した言葉で、普段あまり良いイメージを持っている人はいないでしょう。

会話の中で間違った使い方をしない様に、きちんと意味を覚えておきましょう。

器用貧乏

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「器用貧乏」の意味・対義語【使い方や例文】>


目次

  • 「器用貧乏」の意味とは?
  • 「器用貧乏」を分解して解釈
  • 「器用貧乏」の言葉の使い方
  • 「器用貧乏」を使った例文・短文(解釈)
  • 「器用貧乏」の英語
  • 「器用貧乏」の対義語
  • 「器用貧乏」いい意味に使える?


「器用貧乏」の意味とは?

「器用貧乏」の意味とは?
  • 「何でもできるが中途半端で大成しない」
  • 「ものごとに対する勘が良い」
  • 「器用貧乏」の読み方

「何でもできるが中途半端で大成しない」

何をやらせても人並み以上にできるのですが、なまじ何でもできるのでつい色々なことに手を伸ばしてしまいます。

その結果何か一つを極められずに中途半端に終わってしまい大成しないことを意味します。

特に趣味の幅は広く、自宅に捨てられない過去の趣味のものが山積みになっている人もいます。

中級以上のレベルまではいくので、それなりにお金をかけて良いものを揃えることもあります。

また、その為に人から便利に使われてしまい、結局自分が不利になってしまうという意味も含まれています。

「ものごとに対する勘が良い」

器用貧乏な人は、さほど努力をしなくても勘の良さから上達が早く、人並み以上になります。

大抵教える立場の人から褒められるでしょう。

何故かという理由はなく「ただ何となくそうすると上手くできてしまう」と言う人がほとんどです。

だからと言ってそれに興味がある訳ではなく、特別に努力はしません。

才能だけである程度できていても、結局は努力を積み重ねる人に追い越されてしまい、モノにならずに終わるのです。

「器用貧乏」の読み方

「きようびんぼう」と読みます。

2つの熟語が組み合わさって意味を成しているので、分けて読むと別の意味になります。



「器用貧乏」を分解して解釈

「器用貧乏」を分解して解釈
  • 「器用」
  • 「貧乏」

「器用」

「器用」とは器を上手に使うことで、自分という器、つまり「身体を動かしてものごとを上手にこなすこと」を意味します。

道具を使いこなせるのは人類だけと言われていて、それだけ脳が発達していることになるのでしょう。

「貧乏」

貧乏とは「財産や収入が著しく少なく生活が苦しいこと」を意味します。

但し、器用貧乏の場合の意味は「自分に残るものや身に付くものがない様子」となります。

「器用貧乏」の言葉の使い方

「器用貧乏」の言葉の使い方
  • 何でもできる人なのに才能があると思えない人に対して
  • ものごとを極められない人に対して
  • 職業を転々とする人に対して

何でもできる人なのに才能があると思えない人に対して

何かやらせれば未経験のことでも早くミスなくできるのに、かと言って「才能がある」とは思えない人に対して使います。

打てば響く様な態度ではなくリーダーシップを取ることはない、普段は至って普通で「無難な人」となっているのです。

ものごとを極められない人に対して

与えられたことはきっちりこなすのですが、それ以上に研究をしたり、資格を勉強するなど突き抜けた部分がありません。

その為にものごとを極められず、ある程度まで行くと頭打ちになります。

本人は次々と別のことに興味を持ち、一つのことをじっくりと極めようとは思わないのです。

職業を転々とする人に対して

転職をすると、ある程度まで昇進して主任やリーダーを任される様になるのですが、2年〜3年もすると辞めてしまいます。

しかも次の転職先が今までとは全く違う仕事だったりします。

そこでもスキルを身に付けてそこそこのレベルに行くのですが、しばらくするとまた転職をするのです。

器用貧乏は何をやってもある程度稼げるのですが、やり甲斐を感じられない人が多いのです。



「器用貧乏」を使った例文・短文(解釈)

「器用貧乏」を使った例文・短文(解釈)
  • 「器用貧乏」の例文1
  • 「器用貧乏」の例文1
  • 「器用貧乏」の例文1

「器用貧乏」の例文1

「彼は器用貧乏で、知識は広いが内容は浅い」

好奇心旺盛で話題が豊富、一見何を聞いても答えてくれそうな人ですが、その理由や根拠については「そこまでは」と言うことがあります。

その言葉と意味は知っているのですが、その背景までは興味がないので調べようとしません。

雑談をするには楽しいのですが、突っ込んだ話をすると手応えを感じません。

「器用貧乏」の例文1

「器用貧乏だと思ったが、根性を見せて良い結果が出た」

筋はいいのに努力をしないので評価されなかった人が、一念発起をして一つのことに集中した結果、大きな成果を出した時の表現です。

器用貧乏は元々勘も要領も良いので、本気を出せばかなりの高いレベルになります。

「器用貧乏」の例文1

「私は器用貧乏なので、専門職には向かない様だ」

ITや財務など、専門職に就く人はある程度オタクの粋になることが必要です。

その分野に関しては誰よりも詳しく、頼れる存在でなくてはいけません。

器用貧乏は一つの分野に特化するのは苦手で、異動や転勤があっても営業や事務など総合職を好むのです。

「器用貧乏」の英語

「器用貧乏」の英語

「器用貧乏」の英語は単語ではなく諺になります。

“Jack of all trades and master of none. ”(ジャックは色々な仕事ができるが、どれもマスターしていない)と言います。

“Jack”は個人名ではなく、最も多い名前の一つとして人を総称しています。

「器用貧乏」の対義語

「器用貧乏」の対義語
  • 「一芸に秀でる」【いちげいにひいでる】

「一芸に秀でる」【いちげいにひいでる】

一つの分野に特化した才能を持っているという意味です。

その他のことに対しては不器用であることが多く、天才肌の人に使われます。

「器用貧乏」いい意味に使える?

「器用貧乏」いい意味に使える?
  • 恋愛に関して
  • 失敗した時に

恋愛に関して

友人がそれなりに異性にモテるのですが、中々恋人ができないという時に「お前は器用貧乏だからな」と言います。

これは「モテるのに勿体ない」「相手の異性に見る目がない」という意味で褒め言葉として使えます。

失敗した時に

いつも無難に仕事をこなしていた人が失敗した時に「器用貧乏なんじゃないの」と慰められます。

本当は能力があるのにいざという時に発揮できなかった、本気になればすごいのに、という意味で使えます。

icon まとめ

器用貧乏は、そもそも能力が高い人のことを言います。

集中力が伴えば素晴らしい才能を発揮できるでしょう。

器用貧乏と言われたらポジティブに捉えて努力をしてみては如何でしょうか。