「望郷の念」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「望郷の念」とは、「故郷をなつかしく思いやる気持ち」や「懐かしいふるさと・実家に帰りたいという思い」です。
「望郷の念」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「望郷の念」の意味とは?
- 「望郷の念」を分解して解釈
- 「望郷の念」の使い方
- 「望郷の念」を使った例文・短文(解釈)
- 「望郷の念」の英語
- 「望郷の念」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「望郷の念」の意味とは?
「望郷の念」の意味は、「故郷をなつかしく思いやる気持ち」や「懐かしいふるさと・実家に帰りたいという思い」になります。
「望郷の念」という言葉は、移住・出稼ぎなどで、よその家や異郷に行っている人が抱くことのある「故郷・ふるさとのことを懐かしく思い出して帰りたいと思う心・気持ち」のことを意味しているのです。
「望郷の念」は、「郷愁(ノスタルジー)・里心」や「ホームシック」として解釈されることも多い言葉です。
「望郷の念」とは、「故郷・ふるさと(故郷の人々)を懐かしく思い出して憧れる気持ち」や「懐かしいふるさとに帰りたい(故郷の人たちに再会したい)と思う心」を意味しているのです。
- 「望郷の念」の読み方
「望郷の念」の読み方
「望郷の念」の読み方は、「ぼうきょうのねん」になります。
「望郷の念」を分解して解釈
「望郷の念」を「望郷」と「念」の言葉に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「望郷」
- 「念」
「望郷」
「望郷(ぼうきょう)」という言葉は、「生まれ育った懐かしい故郷(ふるさと)を望むこと」を意味しています。
「望郷」というのは、生まれ育った故郷(ふるさと)を懐かしく思うことであり、再び故郷(ふるさと)に帰りたいと思う気持ちのことなのです。
「念」
「念(ねん)」という言葉は、「思い・気持ち・心」や「かねてからの望み・強い念願」のことを意味しています。
「念」は「心」とほぼ同じ意味合いのニュアンスで使われることの多い言葉ですが、「念」の言葉には「意思・念願(以前から願っている気持ち)の強さ」という意味合いが少し加わっています。
「望郷+念=望郷の念」で、「故郷・ふるさとのことを懐かしく思いやる気持ち」や「懐かしい故郷に帰りたいと思う心」を意味しているのです。
「望郷の念」の使い方
「望郷の念」の使い方は、自分が移住・出張(出稼ぎ)・進学などで生まれ育った故郷・ふるさとから離れて暮らしていて、「故郷(ふるさと)のことが懐かしくなり、故郷に帰りたいなと思う気持ちを抱いた時」に使うというものです。
「望郷の念」の使い方としては、その人が「よその家・異郷(離れた土地・外国)で暮らしていること」や「ホームシックのような故郷を懐かしみ帰りたい気持ちがあること」が、暗黙の前提条件になっているのです。
「望郷の念」を使った例文・短文(解釈)
「望郷の念」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
戦争で遠い外国の土地にまで従軍した兵士たちは、みな強い望郷の念を抱いていた。
この例文における「望郷の念」は、祖国から遠く離れた外国にまで戦争に行っている兵士たちが、「故郷がとても懐かしい+早くふるさとに帰って家族や友人に会いたい」という気持ちを抱いていることを意味しています。
例文2
望郷の念という情趣ある言葉を使ったが、実際にはホームシックとでも呼ぶ方がふさわしい精神状態にあった。
この例文における「望郷の念」は、「ホームシックにも似た早く故郷・実家に帰りたいと思う気持ち」のことを意味しています。
特に、まだ若い時期に、実家から遠く離れた場所に進学・就職をした人たちは、このような望郷の念に駆られやすいのです。
例文3
望郷の念を胸に抱き、外国の土地で職務に専念してきたが、10年ぶりにようやく祖国の土を踏めることとなった。
この例文における「望郷の念」は、約10年もの間、外国の土地で懸命に働き続けてきた人が、「早く仕事で成果を上げて、懐かしい故郷(ふるさと)に帰りたいと思っていた気持ち」のことを意味しています。
「望郷の念」の英語
「望郷の念」の英語は、“homesickness”や“nostalgia”になります。
「望郷の念を抱く」という英語は、“feel(get,become)”、 “homesick”や“have a feeling of homesickness”、“long for the sight of (one's) home”になります。
“I suddenly got(became) homesick. I was suddenly overcome with nostalgia. ”(私は突然、望郷の念に襲われた。)
“The longing for home weakened on me because of my new friends. ”(新しい友達のおかげで、私の望郷の念は弱まっていた。)
「望郷の念」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「望郷の念」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「望郷の念」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「懐郷の念・郷愁の念」
- 「里心」
- 「ノスタルジー」
「懐郷の念・郷愁の念」
「望郷の念」の似た意味の言葉・類語として、「懐郷の念(かいきょうのねん)・郷愁の念(きょうしゅうのねん)」があります。
「懐郷の念」というのは、「生まれ育った故郷を懐かしく思う心・気持ち」を意味しています。
「郷愁の念」という言葉の意味は「異国・他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち」のことで、英語では「ノスタルジー」と呼ばれています。
故郷を懐かしく思う「望郷の念」に似た言葉として、「懐郷の念・郷愁の念」を上げることができます。
「里心」
「望郷の念」の似た意味の言葉・言い換えとして、「里心(さとごころ)」があります。
「里心」という言葉の意味は、「よその家・他郷に出ている者が、実家・郷里を恋しく思う心、ふるさとに帰りたいと思う心」になります。
「里心・里心がつく」という言葉は、「ホームシック」と同じようなニュアンスで使われることが多く、「故郷(ふるさと)を離れて暮らしている人が、故郷を懐かしく思い出して帰りたいと思う気持ち」を意味しているのです。
「里心」は、「望郷の念」の類語と言えるでしょう。
「ノスタルジー」
「望郷の念」の似た意味の言葉・言い換えとして、「ノスタルジー(nostalgy)」があります。
「ノスタルジー(nostalgy)」というフランス語(ノスタルジア)が語源の言葉の意味は、「過ぎ去った時間・時代・故郷(ふるさと)などを懐かしく思い出す気持ち」になります。
日本語では「郷愁・望郷」という言葉に翻訳されることの多い「ノスタルジー」は、故郷・ふるさとを懐かしく思い出す「望郷の念」の類語として解釈することができるでしょう。
「望郷の念」という言葉について徹底的に解説しましたが、望郷の念には「故郷をなつかしく思いやる気持ち」や「懐かしいふるさとに帰りたいという思い」などの意味があります。
望郷の念の類語・言い換え・似た言葉としては、「懐郷の念・郷愁の念」「里心(さとごころ)」「ノスタルジー」などがあります。
「望郷の念」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。