「生命の息吹」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
新しい生命の誕生を見ると、とても感動的です。
誰でも赤ちゃんの目を見ていると、まだ汚れのない純粋無垢な輝きに感動するのではないかと思います。
それは人間の子供だけではなく、動物・植物全てについて言えることではないでしょうか?
このような場面で遭遇した時に脳裏をよぎる言葉が「生命の息吹」という言葉です。
この言葉は、テレビのドキュメンタリー番組やインターネットのコラム記事などで見たり聞いたりすることがある表現です。
ここでは「生命の息吹」について、この言葉の意味や使い方について見ていくことにします。
目次
- 「生命の息吹」の意味とは?
- 「生命の息吹」を分解して解釈
- 「生命の息吹」の使い方
- 「生命の息吹」を使った例文・短文(解釈)
- 「生命の息吹」の英語
- 「生命の息吹」の類語や言い換え
「生命の息吹」の意味とは?
「生命の息吹」とは、力を意味する「息吹」のことから、「生命力」ということを指しています。
「生命の息吹」という表現なので、呼吸や鳴き声のようなことをイメージされる人もいるのですが、とてもシンプルな意味になります。
しかし、「生命力」の比喩的な表現として、とても魅力のある言葉です。
- 「生命の息吹」の読み方
「生命の息吹」の読み方
「生命の息吹」は、「せいめいのいぶき」という読み方になります。
「生命の息吹」を分解して解釈
では、ここで「生命の息吹」を「生命」と「息吹」の2つの言葉に分けて、個別に単語の意味を解釈していくことにします。
- 「生命」
- 「息吹」
「生命」
「生命」とは、「生きて活動する生物が生き続ける根源の力」のことを指しています。
この意味から転じて、「物事を成り立たせ発展させる原動力」あるいは、「一番大切な中心・内容」という意味になります。
「息吹」
「息吹」は、「息を吐くこと」、または「吐いた息」、「呼吸」という意味になるのですが、この意味から派生して「気配」、「生気」、「きざし」という解釈もできます。
「春の息吹」といったような使い方もあります。
「生命の息吹」の使い方
「生命の息吹」とは、「生命力」のことを意味していることから、新しい生命の誕生や力強くたくましく生きている生き物の活動を指す時に、使われることがあります。
「生命の息吹」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「生命の息吹」を使った例文を見ていくことにしますので、どのような場面で、この言葉が利用できるかをしっかりとチェックしておいてください。
- 「生命の息吹」の例文1
- 「生命の息吹」の例文2
- 「生命の息吹」の例文3
「生命の息吹」の例文1
「脈々と受け継がれてきた小さく微妙なゆらぎこそが、行きとし生きるものに、躍動する生命の息吹を与えているのです」
「小さく微妙なゆらぎ」とは、生命の小さな誕生という活動のことを言っていますが、この活動は次第に成長するにつれて、大きな躍動感に変わっていきます。
このような動きが、次から次へと生命の連鎖として、受け継がれていくことになるのです。
「生命の息吹」の例文2
「辺りには灯火の瞬きや人影が全くなく、生命の息吹を感じさせるものがなかったのである」
私達の住む街には、色々な人が住んでいて動物もいますので、何かしら生命の存在は、当たり前のように感じるはずです。
大都会に住んでいるのあれば、多くの人の3存在があるはずですし、田舎住んでいるのであれば、動植物の気を感じます。
しかし、この例文のようなところは、まるで死の灰が降った街のような感じがしてなりません。
「生命の息吹」の例文3
「そこに生命の息吹はなく、まるで物のような佇たたずまいで静寂だったのです」
これも前の項で説明したような例文ですが、月世界のようにとても静かで荒廃した街のような感じかします。
このような雰囲気を持つ街が本当にあるのでしょうか?
「生命の息吹」の英語
「生命の息吹」は、英語に置き換えると、“Breath of life”という表現になります。
「生命の息吹」の類語や言い換え
では、「生命の息吹」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉があるのてしょうか?
- 「命の気配」
- 「生命の鼓動」
- 「活力」
「命の気配」
「命の気配」が「生命の息吹」に似たようなニュアンスのある言葉になります。
「気配」とは、「何となく感じられる様子」という意味があり、「人が動く気配に振り向く」というような使われ方がされますが、感じが「命の気配」となると、「命の存在」という理解ができます。
私達も大自然の真ん中にいると、「命の気配」を感じることがあると思います。
「生命の鼓動」
「鼓動」は、「心臓が血液を送り出すために規則的に収縮・拡大すること」という意味があり、「心臓が激しく鼓動する」という場合に使われますが、そこから意味が転じて、「気持ちや物などが震え動くこと」や「震わし動かすこと」という解釈が生まれてきました。
「新しい文化の鼓動」などの表現ができますが、「生命の鼓動」となると、まさに「生命の息吹」と同じような意味が出てきます。
「地球は数々の生命の鼓動を感じることができる星なのだ」
このような文章を作ることができます。
私達も普段の生活の中では、「生きること」を特別に意識することがあまりないかもしれません。
しかし、特別な出来事や危ない場面に合った時に、改めて命の尊さを再認識することになります。
その時に、このような「生命の鼓動」という言葉を噛み締めることができると思います。
「活力」
「活力」とは、「活動を生み出す力」、あるいは「元気よく動いたり働いたりする力」のことを言っていますが、この言葉は、普段の会話の中や仕事の環境下においても、よく使われる言葉です。
「彼の明るい声が皆に活力を与えてくれるのです」
このような使い方がありますが、「活力」という言葉を聞くと、「人の生きようとする意識力」を感じることができる感じがしますね。
「生命の息吹」という言葉には、気持ちが元気になれるパワーを感じさせてくれます。
私達が生活する上で何よりも大切なことは身体の健康を維持させることですが、それは身体の健康だけでなく、精神的な健康を正常に保つことも求められます。
しかし、何かと忙しい現代社会の中では、複雑な人間関係から来るストレスなどで、ボロボロに疲弊してしまうことが少なくありません。
そのようなことから、自分なりの「生きる目的」や「生きる意義」を見つけて、常に活力のある日々を過ごしていくことが必要なのです。
このようなことができると、「生命の息吹」を自分の中に蓄えることができるのだと思います。
「生命の息吹」は、「生きる意識力」の強さとも言えるのでないかと思うのです。