「耳に入れる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「耳に入れる」は、一見ではぶっきらぼうな言い方に見えますが、実は謙譲表現になります。
目次
- 「耳に入れる」とは?
- 「耳に入れる」の表現の使い方
- 「耳に入れる」を使った例文と意味を解釈
- 「耳に入れる」の類語や類義語
「耳に入れる」とは?
「耳に入れる」とは、「知らせる」を丁寧にした言葉です。
冒頭のように謙譲表現となる為、主に目上の人や自分より地位の高い人などに対して使います。
「ちょっと知らせたいことが~」という使い方をこの言葉で言い換えると、「少々お耳に入れたいことが~」となります。
使う相手が相手の言葉だけに、ほとんどの場合でこのような形になります。
- 「耳に入れる」の読み方
「耳に入れる」の読み方
「耳に入れる」は、「みみにいれる」と読んでください。
物理的に耳に入れるという時にも使う言葉ですが、その場合は「新しく買ったヘッドホンを耳に入れたが、今ひとつフィットしない」のような使い方になり、簡単に区別が付きます。
そちらの使い方についてはこれ以上の説明は必要ないでしょう。
「耳に入れる」の表現の使い方
この「耳に入れる」は、先のように「お耳にいれたいことが~」などと使われることが多く、直接「耳に入れる」という形で用いることはあまりありません。
「知らせる」という意味から、基本的には人に対して使う言葉になりますが、「~で耳に入れた話だけど」のように自分に使うこともできます。
この応用で、「小耳に入れた話」のような使い方を見聞きしたことがあるでしょう。
この意味は、少し聞いた程度の話と解釈してください。
また、このように自分に対して使う時には、誰に謙譲している訳でもなくなる為、この「耳に入れる」という形が謙譲語という訳ではありません(あくまで「謙譲表現」という表記に留めているのはこの為です)。
「耳に入れる」を使った例文と意味を解釈
「耳に入れる」を使った例文と、その意味の解釈です。
人と自分に使っている例を挙げていきます。
- 「耳に入れる」を使った例文1
- 「耳に入れる」を使った例文2
「耳に入れる」を使った例文1
「これだけは必ず耳に入れておいて欲しい」
これだけは絶対に知っておいて欲しいと言っているのと同じ使い方です。
それほど謙譲して使っている訳ではありませんが、やや下から(是非知っておいて欲しいと)伝える時に合っている表現です。
「耳に入れる」を使った例文2
「そこまでお耳に入っていましたか」
そこまで知っていましたかと謙譲表現で使っています。
このような形で見聞きすることが一番多いと言える言葉です。
「耳に入れる」の類語や類義語
「耳に入れる」と似た意味で使える言葉ですが、主に自分に対して使う表現です。
- 「耳朶に触れる」【じだにふれる】
「耳朶に触れる」【じだにふれる】
自分の「耳朶に触れる」と使うことで、「耳に入った」と言っているのと同じになります。
「その件については耳朶に触れている」などという使い方が多く、人に対してはまず使いません。
「耳に入れる」は、人に対して使う時と自分に使う場合で、謙譲表現や特にそうではない言葉にもなります。
意味は「知らせる」、または「知る」とだけ覚えておけば解釈に困ることはありません。