「口惜しい」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「口惜しい」とは、「物事が思い通りにいかなかったり大切なものを失ったりして残念なこと・悔しいこと」です。
「口惜しい」の「意味・読み方・同じ意味の四文字熟語・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え・口惜しいを使った言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「口惜しい」の意味とは?
- 「口惜しい」と同じ意味の四文字熟語
- 「口惜しい」の言葉の使い方
- 「口惜しい」を使った例文や短文(解釈)
- 「口惜しい」の英語
- 「口惜しい」の類語
- 「口惜し」を使った言葉と意味を解釈
「口惜しい」の意味とは?
「口惜しい」の意味は、「物事が思い通りにいかなかったり大切なものを失ったりして残念なこと・悔しいこと」や「対象・相手が期待外れで満足できないこと・失望してつまらないこと」になります。
「口惜しい」という言葉は「悔しい」の古風な言い方としても解釈されますが、古語的な口惜しいの意味として「大したことがない・取り柄がない・身分が低くて取るに足りない」などの意味もあります。
「口惜しい」という言葉は、「残念で悔しい気持ちを伝える古風な言葉」として考えることができます。
例えば、「友人ばかりが良い思いをしていて口惜しい」や「口惜しい気持ちをバネにして次こそは勝利してみせる」などの文章で、「口惜しい」の言葉が使われています。
- 「口惜しい」の読み方
「口惜しい」の読み方
「口惜しい」の読み方は、「くちおしい」になります。
「口惜しい」は「くやしい」と現代風に読まれることもあります。
「口惜しい」と同じ意味の四文字熟語
「口惜しい」と同じ意味の四文字熟語として、「残念無念(ざんねんむねん)」「残念至極(ざんねんしごく)」「切歯扼腕(せっしやくわん)」を上げることができます。
「残念無念」の四字熟語の意味は「たまらないほどに悔しいこと」であり、「残念至極」の意味は「この上なく悔しくて無念であること」になります。
「切歯扼腕」という四字熟語も、「激しく怒って悔しがっていること」を意味しています。
「切歯」とは「怒りで歯ぎしりすること」であり、「扼腕」の意味は「怒りで殴りかかりそうな片方の腕を、もう一方の手で抑えていること」になります。
「口惜しい」の言葉の使い方
「口惜しい」の言葉の使い方は、基本的に「物事が思い通りにいかなかったり失敗したりして悔しいという時」に使うということになります。
物事や課題に失敗して悔しい気持ちがある時、大切なものを失って残念な気持ちになって落ち込んでいる時に、「口惜しい」という言葉を使うことができます。
また、「対象(相手)が期待はずれで満足できなかったりがっかりした時」などにも、「口惜しい」という言葉を使用します。
例えば、「大事な試合の時に限って風邪を引くなんて口惜しくて仕方がない」や「使いものにならないのに生意気な態度を取る新人のことが口惜しい」などの文章で、「口惜しい」の言葉を使うことができるのです。
「口惜しい」を使った例文や短文(解釈)
「口惜しい」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
敵チームに全く歯が立たない惨敗の試合結果を見て、口惜しい気分でいっぱいになった。
この例文における「口惜しい」は、「強豪の敵チームに全くかなわずに惨敗した結果を見て、非常に悔しくて仕方ないという気持ち」を意味しています。
人は真剣な試合や勝負に敗北した時、口惜しい(悔しい)気分でいっぱいになることが多いのです。
例文2
病気で苦しんでいる親友のために何もして上げられないことが、口惜しくて仕方ない。
この例文における「口惜しい」は、「病気で苦しんでいる友達のために何か役に立つことをして上げたいのに、実際には何もできることがないということが、とても悔しくて残念だという気持ち」を意味しているのです。
「口惜しい」という言葉は、自分が無力であることが情けなくて悔しいという意味も持っています。
例文3
あんなに楽しみにしていた演劇だったが、実際に観賞してみるとあまりに凡庸で口惜しかった。
この例文における「口惜しい」は、「期待していた演劇が期待していたほどの内容ではなくてがっかりした」ということを意味しています。
「口惜しい」という言葉には、「対象が期待外れで失望すること・がっかりすること」の意味もあります。
「口惜しい」の英語
「口惜しい」の英語は、“feel frustrated”(悔しくて苛立ちを感じる)”や“be frustrated”、“regrettable”(残念・口惜しい)、“vexing”(思い通りにならず苛立っている)”などになります。
“I felt frustrated because I lost my game. ”(私は試合に負けたことが口惜しく感じた。)
“I think”(feel) “it's regrettable. ”(私は口惜しく思う。)
“How vexing!”(ああ、口惜しい。ああ、イライラする。)
“It was a very regrettable incident. ”(とても口惜しい事件でした。)
“I had a very regrettable experience. ”(私はとても口惜しい経験をしました。)
「口惜しい」の類語
「口惜しい」の類語には、どのようなものがあるのでしょうか?「口惜しい」の類語について紹介・説明していきます。
- 「悔しい・後悔される」
- 「残念(遺憾)・無念」
- 「忸怩たる思いだ・申し訳ない」
「悔しい・後悔される」
「口惜しい」の類語として、「悔しい・後悔される」があります。
「悔しい」というのは、「物事・相手が思い通りにならずにイライラしたり残念に思ったりすること」を意味しています。
「後悔される」の言葉の意味は、「物事や人間関係が上手くいかずに、後になってこうしていれば良かったと残念がったり悔しがったりすること」になります。
「口惜しい」の意味は「物事が思い通りにならずに残念なこと・悔しいこと」ですから、類語として「悔しい・後悔される」を上げることができるのです。
「残念(遺憾)・無念」
「口惜しい」の類語として、「残念(遺憾)・無念」があります。
「残念」の言葉は「物足りなく感じて諦めきれないこと」や「悔しく思うこと・無念に思うこと」を意味しています。
「遺憾(いかん)」というのは、「期待外れな結果が出て、残念に思うこと・心残りであること」を意味しています。
「無念」という言葉の意味は、「心残りがあること・悔しいこと」になります。
「口惜しい」の言葉の意味は「物事が思い通りにならずに悔しい思いをすること、残念なこと」ですから、その類語として「残念(遺憾)・無念」を指摘することができます。
「忸怩たる思いだ・申し訳ない」
「口惜しい」の類語として、「忸怩たる思いだ・申し訳ない」があります。
「忸怩たる思いだ」という言葉の意味は、「過去の過ち・失敗・愚行を恥ずかしく思っていること」や「自分の言動を深く反省して恥じ入っていること」になります。
「申し訳ない」というのは、「相手に悪いことをしたと思い、後悔している気持ち」や「相手に負い目を感じて謝りたい気持ち」を意味しています。
「口惜しい」の言葉の意味は「物事・相手が思い通りにならずに悔しいこと、残念なこと」ですから、その類語として「忸怩たる思いだ・申し訳ない」が上げられるのです。
「口惜し」を使った言葉と意味を解釈
「口惜し」を使った言葉を紹介して、その意味を分かりやすく解釈します。
- 「口惜しい思い」
- 「口惜しがる」
「口惜しい思い」
「口惜しい思い」という言葉の意味は、シンプルに「悔しい思い」「悔やんでも悔やみきれない思い」ということになります。
何か「自分の思い通りにならなかったこと」や「期待外れな結果に終わったこと」などがあって、悔しくて仕方ない思いを抱えている時に「口惜しい思い」という言葉を使うことができるのです。
「口惜しがる」
「口惜しがる」という言葉の意味は、そのまま「悔しがる」や「残念がる」ということになります。
後悔しても後悔しきれないような失敗・敗北を経験した時に、「口惜しがる」という言葉を使うことができます。
例えば、「大事な本番の試験で不合格になって口惜しがる」や「相手の口惜しがる姿を見て、胸がすっきりとした」などの文章において、「口惜しがる」という言葉を使用できるのです。
「口惜しい」という言葉について徹底的に解説しましたが、口惜しいには「物事が思い通りにいかなかったり大切なものを失ったりして残念なこと・悔しいこと」や「対象・相手が期待外れで満足できないこと・失望してつまらないこと」などの意味があります。
口惜しいの類語・言い換え・似た言葉としては、「悔しい・後悔される」「残念・無念」「忸怩たる思いだ・申し訳ない」などがあります。
「口惜しい」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。