「うなぎのぼり」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「うなぎ」が登場するユーモラスな言葉、「うなぎのぼり」の意味や類語を紹介します。
さらに「うなぎのぼり」の使い方や、「うなぎのぼり」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「うなぎのぼり」の意味とは?
- 「うなぎのぼり」の語源や由来
- 「うなぎのぼり」の言葉の使い方
- 「うなぎのぼり」を使った例文
- 「うなぎのぼり」の類語
「うなぎのぼり」の意味とは?
「うなぎのぼり」という言葉を知っているでしょうか。
知らなくても、「うなぎのぼり」という言葉を聞いただけで、何となく威勢のいい言葉だなと感じる人もいるでしょう。
また商売を生業にしている人は、「うなぎのぼり」という言葉を身近に感じているかもしれません。
またタレントなどの人気商売をしている人は、「うなぎのぼり」という状態を実感したことがあるかもしれません。
そんな勢いのある言葉、「うなぎのぼり」の意味を紹介します。
- 「うなぎのぼり」の意味
「うなぎのぼり」の意味
「うなぎのぼり」にはどのような意味があるでしょうか。
「うなぎのぼり」には、「人や商品の人気が急激に上がったり、気温が急激に上昇する事」などを言います。
例えば「○○のアイスの売り上げが『うなぎのぼり』だ」とか、「今年の夏は、気温が『うなぎのぼり』になっていますので、外出に注意して下さい」などという文章を作る事ができます。
またビジネスシーンでは、仕事で成果を出した事などで、会社からの評価が急激に上がる事があります。
このような場合は、「A君の評価が『うなぎのぼり』だよ」などという文章になります。
「うなぎのぼり」には、評価や気温などが急激に上昇するという意味があります。
「うなぎのぼり」の語源や由来
「うなぎのぼり」には、どのような語源があるでしょうか。
まず「うなぎのぼり」の「うなぎ」は、かば焼きなどにする、あのうなぎの事です
うなぎは、海から川に戻ってくる時に鯉のように急な川を遡上する事から、急激に上昇する様子を表現する「うなぎのぼり」という言葉が生まれたという説があります。
また、うなぎを手で掴もうとすると、ぬるっと手から滑りぬけます。
このぬるっと上に抜ける様子が、うなぎが上にのぼるように見えるため、「うなぎのぼり」の語源になったとも言われています。
いずれにせよ、うなぎという身近な存在が「うなぎのぼり」の語源になっている事は確かですので、親しみがわきやすい言葉と言えるでしょう。
「うなぎのぼり」の言葉の使い方
「うなぎのぼり」には、人気や評価や気温などが急激に上昇するという意味があります。
そこで、テレビなどを通じて知った、評価が急激に上昇しているものに対して「うなぎのぼり」という言葉を使ってみましょう。
CMにたびたび起用されるなど、露出が一気に増えてきたタレントは「うなぎのぼり」状態のはずです。
また身近な誰かが、急激に周囲の評価を上げている場合も「うなぎのぼり」という言葉を使う事ができます。
もちろん自分の評価が急激に上がっていると感じた時も、「うなぎのぼり」という言葉を使ってみましょう。
さらに最近の夏はとても暑くなっています。
7月頃になったら、「そろそろ気温が『うなぎのぼり』になるから注意しよう」と、子どもやお年寄りに声を掛ける時に「うなぎのぼり」という言葉を使うのもおすすめです。
「うなぎのぼり」を使った例文
続いて「うなぎのぼり」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「うなぎのぼり」を使った例文を見て、この言葉をどのように使えばいいか、コツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「うなぎのぼり」を使った例文を紹介します。
「先日、A君は10億円の商談をまとめた。それまでは地味なタイプだったA君の評価は、この一件で『うなぎのぼり』となった」
地味に頑張っている人がいる一方で、派手に商談をまとめる人がいる時に、どうしても派手な人の方が評価されやすい傾向になります。
A君のように、地味に頑張ってきた人が、ひとつのきっかけにより評価が一気に上昇すると、周囲の人も嬉しいものです。
この例文は、「うなぎのぼり」になった事を、みんなが嬉しく思える様子がイメージできる文章となっています。
例文2
恋愛の場面における「うなぎのぼり」を使った例文を紹介します。
「Bちゃんが、最近メガネを外してコンタクトにした。するとBちゃんの人気が『うなぎのぼり』になった。Bちゃんは目元がキレイで、実はとても美しい女性だ。メガネをはずした事で、その事に男性たちが気付いたのだろう」
メガネをしている女性がコンタクトにした途端、人気が急上昇するという事は良くあります。
一夜にして人気者になる様子を見る事ができますので、「うなぎのぼり」という言葉の意味が良く分かります、
みなさんの中にも、「うなぎのぼり」になる素材を隠している女性がいるかもしれません。
例文3
日常的な場面における「うなぎのぼり」を使った例文を紹介します。
「いつも夕飯を食べる定食屋に、行列ができていて驚いた。最近、グルメ番組に特集され、人気が『うなぎのぼり』になっている。繁盛するのはいいことだが、常連客からすると、食べられない日が増えて、少し迷惑である」
家の近くの美味しい定食屋さんほど、嬉しい存在はありません。
しかしグルメ番組やグルメ雑誌に取り上げられた途端、ミーハーなお客さんが増えて、常連客が楽しめなくなる事があります。
この例文の「うなぎのぼり」は、周囲の人が歓迎できない例と言えるでしょう。
「うなぎのぼり」の類語
「うなぎのぼり」の類語を紹介します。
どのような言葉が「うなぎのぼり」の仲間と言えるような似た意味の言葉なのかを知ると、「うなぎのぼり」の意味がより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「急騰」【きゅうとう】
- 「倍々ゲーム」【ばいばいげーむ】
- 「鯉の滝登り」【こいのたきのぼり】
「急騰」【きゅうとう】
株式投資などをしている人は「急騰」という言葉を良く使うと思います。
例えば300円だった株価が、数分で350円になるような、急激な値上がりを「急騰」と呼びます。
株式投資の世界だけでなく、「うなぎのぼり」のように、人気や評価の急上昇という意味で「急騰」を使う事もできます。
「彼の評価が『急騰』している」と言う文章は、「彼の評価が『うなぎのぼり』だ」と同じ意味になります。
「倍々ゲーム」【ばいばいげーむ】
「倍々ゲーム」という威勢のいい言葉もあります。
例えば不動産投資などをしている時に、100万円だった地価が、翌年には200万円に、さらに翌年には400万円にと、毎年価格が倍になるようなケースを、「倍々ゲーム」と呼びます。
バブル時代など、好景気の頃に良く使われる言葉です。
「鯉の滝登り」【こいのたきのぼり】
「鯉の滝登り」も「うなぎのぼり」と似た言葉です。
「鯉の滝登り」には、「勢いのよい様子」「立身出世する様子」などを言葉にしたものです。
「鯉の滝登り」の語源は、中国の黄河の中流にある、竜門の急流という場所を登る事ができた鯉は、竜になるという故事からきています。
鯉から竜への変化ですから、立身出世に例えられるのも良く分かります。
「うなぎのぼり」の「うなぎ」、「鯉の滝登り」の「鯉」と、水に住む生き物が使われていて、意味も似ていますので、セットで覚えておきたい言葉でしょう。
「うなぎのぼり」という言葉の意味や使い方をみてきました。
テレビに登場するタレントを見る時、スーパーなどの商品を見る時などに、最近急激に露出が増えてきた人や商品に気付く事があると思います。
また周囲の誰かが、急激人気者になったり、高い評価を受ける事に気付く事があると思います。
このような様子を言葉にするなら「うなぎのぼり」という言葉がぴったりです。