「面食い」の意味・対義語【使い方や例文】
世の中、美しいものに憧れることは自然の成り行きでしょうか?
人は、どうしても美しいものに興味を惹いてしまいがちですが、誰でも自分がきれいで格好よくなりたいと願うはずです。
その一方できれいな人だけに好意を抱くこともあるでしょう。
特に男性が美しい女性に気を寄せることは珍しいことではありませんし、女性だって、イケメン男性が好みという人もたくさんいます。
そんな時に出てくる言葉が、「面食い」ではないでしょうか?
目次
- 「面食い」の意味とは?
- 「面食い」の語源
- 「面食い」の言葉の使い方
- 「面食い」を使った例文・短文(解釈)
- 「面食い」の英語
- 「面食い」の心理
- 「面食い」の定義について考察
- 「面食い」を使った言葉と意味を解釈
- 「面食い」の対義語
「面食い」の意味とは?
「面食い」という言葉の意味を知る前に、「面」について考える必要があるのですが、「面」には色々な意味を持っています。
「面食い」の「面」では、「顔や顔つき」のことを指しており、「面食い」とは「面(顔)を食う人ということ」から、「顔立ちが良い人ばかりを好む人」のことを意味しています。
また、「面食い」は性別に関係なく、男女を対象に使われており、恋愛対象と考えている人から、異性の顔にこだわる人までいます。
女性の人が友人の顔立ちにこだわっている時を考えると、「私、面食いのタイプだから、友達もみんな美人な人ばかりなの」と平然と言い切る人がいます。
「整った顔立ちの人を好む」傾向が強いタイプなので、好きなタイプを挙げるとするなら最優先に主張してくるのが、「顔立ち」なのです。
男性の「面食い」なら「きれいな顔の女性を好む人」になりますし、女性の「面食い」であれば「イケメン好み」といったように、「美しい顔立ちの人が好み」という意味になります。
- 「面食い」の読み方
「面食い」の読み方
「面食い」は、「めんくい」という読み方になります。
「面食い」の語源
では、この「面食い」とはどのようないきさつで生まれてきた言葉なのでしょうか?
その語源について見ていきます。
前でも少し触れたように「面」は「人の容姿」を表しており、「食い」は「好きなものに反応する」という意味で使われることがある「〜に食らいつく」の「食らい」を組み合わせることで、「容姿に強い食らいつきを見せる人」を指す言葉になっていたと考えられています。
「食らいつきが良い」というような場合に使われる「食らいつき」ですが、何故か、「美しい顔立ちをしている」に対して貪欲なまでの好みがあるように思えます。
「面食い」の言葉の使い方
「面食い」を使う場面としては、きれいな人を好む人のことを指したり、そのような行動そのものを指すこともあります。
「面食い」を使った例文・短文(解釈)
では、「面食い」を使った例文を見ながら、どのような意味があるのかを考察していきたいと思います。
- 「面食い」の例文1
- 「面食い」の例文2
- 「面食い」の例文3
「面食い」の例文1
「面食いで得したことは、ふとした瞬間に相手の顔を見て『なんでこんな変な顔付きの人と一緒にいるんだろう?』と思わなくてもよいことだ」
「面食い」の人は、顔立ちの良い異性を追い求めているだけでなく、同性の友人もきれいな人達で固めているせいか、ブサイクな人が自分の周りにはいないのです。
そんなことから、このような発言が出てくるのかもしれません。
「面食い」の例文2
「せっかくのお互いの性格の足らない部分を補える良い組み合わせのはずなのに、2人とも面食いなのて、カップルになることができないのです。本当にもったいないことです」
カップルの相性の良さは、必ずしも外見がいいばかりではないはずです。
しかし、お互いに「面食い」なので、さらにルックスの良い相手を求めすぎるので、カップルに至らないわけですね。
こんなことをいつまでも求め続けていると、本当の意味での良縁に恵まれないのではないかと思います。
「面食い」の例文3
「憧れていたクラスメートの女の子に思い切って告白したら、『あなたの優しいところは好きなんだけれど、私は面食いだから』と振られてしまい、ショックを受けたのです」
こんな経験を持っている人が結構いないでしょうか?
「面食いだから」と言われた時のショックは大きな心の傷となって残るかもしれませんが、気持ちを切り替えて、新しい出会いを求めていく方がいいかもしれませんよ。
「面食い」の英語
「面食い」を英語で表現すると、男性の場合なら“a man who likes only good‐looking girls”、女性の「面食い」なら“a girl who likes only handsome boys”と訳すことができます。
「面食い」の心理
「面食い」タイプの人の心理を覗いてみると、女性よりも男性の人の方が、外見で恋人を選ぶ傾向が強いと言えるでしょう。
どうしてそうなのかと言えば、女性の場合、相手に強い権力や大きな経済力、そして包容力といったようなトータル的な条件を重視して男性を選ぶ傾向が多くあります。
しかし、男性になると、トータル的な条件や環境より、女性の外見をともかく重視する傾向が強いと思われます。
このことは、女性が男性に権力と経済力、社会的地位などの総合的なステータスを求めるのと似ているかもしれません。
例えば、女性が裕福なリッチマンの人と結婚すると、周りの友人や知人、ひいては職場の同僚から羨ましがられるようになるでしょう。
このように周りの人達から一目置かれる存在でいたいという心理状態があるのですが、これと同じように、男性もきれいな女性やセクシーな女性と結婚できたなら、経済力がある男性と結婚した女性の人と同じように、周りから一目置かれることになるので、そこにある種の優越感に浸れるわけです。
これが「面食い」の本来のこだわる心理と言えるでしょう。
「面食い」の定義について考察
では、「面食い」の定義についても触れてみることにします。
- 「見栄を張りたがる人、プライドが高い人」
- 「妥協ができない人」
「見栄を張りたがる人、プライドが高い人」
見栄っ張りな人やプライドがとても高い人は、周囲の人達からの評価をとても気にしています。
そのために周りから自分がどのように見られているか、そのことばかりを気にしている男性は、そのぶん「面食い」タイプの可能性が高くなってくるのです。
街を一緒に歩いてくれる彼女を何か高級ブランド品のような飾りや装飾品として受け止めている節があり、周りの人々から自分の彼女が可愛いことを認識させることで、自分でも気付かないうちに、そのような彼氏である自分は「いい男」と周りにアピールしたがっているのかもしれません。
「妥協ができない人」
こだわりが強い人も「面食い」タイプの可能性が高いかもしれません。
「付き合う相手を選ぶのなら、絶対にこのタイプの人じゃないとダメだ」
好み以外のタイプの女性は、自分には不釣り合いなどと、自分なりのこだわりが強く妥協ができない人が少なくありません。
たいていの人であれば、顔は自分のタイプでなくても、性格がいいから付き合い始めたりすることがあるものですが、妥協ができないタイプの人は、相手からアプローチされても、自分のタイプからちょっとでも外れていれなら拒絶してしまいます。
妥協ができずに、常に自分の理想を求めた行動している人は、自分のタイプの人と付き合うまで、条件を変えたり、ボーダーラインを下げることは、全くしないのです。
特に高所得者の男性になると、自分のタイプに見合った女性を求める傾向がさらに強くなってきます。
これが決していいとは思えないのですが。
「面食い」を使った言葉と意味を解釈
では、「面食い」を使った言葉も見ていくことにしましょう。
- 「自称面食い」
「自称面食い」
「自称面食い」タイプの人は、周囲の人達に
「自分は面食いなんだ。
だから、ちょっとでも自分の好みのレベルでない相手は見向きもしない」
といったようなことを堂々も言いふらしている人です。
しかし、あくまで「自称」なので、大したことがありません。
意外と他人から見ると、この人の好みのレベルが低かったりします。
「面食い」の対義語
「面食い」の対義語としては、「性格重視」と言えるでしょう。
「外見にこだわらずに性格のいい人を選ぶタイプの人のこと」ですね。
此のような人自身も性格が良くて誰からも好かれるタイプでしょう。
「面食い」という言葉を調べていくと、世の中には、本当にきれいな人ばかりを追い求めている男女が多いことに気付かされます。
しかし、外見ばかりに目を向けていると、本当に美しい人に巡り会うのもができないかもしれません。