「どろん」の意味【使い方や例文】
この「どろん」という言葉は、誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。
子供の頃に使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
目次
- 「どろん」の意味とは?
- 「どろん」の語源
- 「どろん」の言葉の使い方
- 「どろん」を使った短文と解釈
- 「どろん」の英語
- 「どろん」の応用形
「どろん」の意味とは?
どろんとは、「さようなら」と意味する言葉として使います。
ですが、「別れ」をイメージするような意味ではなく、「それじゃまた」という程度の表現です。
その為、比較的気軽使うことができる言葉です。
子供同士で口語で使っているのもよく見掛ける言葉で、ネット上でもチャットの終わり(自分がそこで落ちる時)によく使われる言葉です。
「どろん」の語源
この「どろん」は、忍者が居なくなる時にどろんと煙のように消えることから、「居なくなる」という意味で使われるようになりました。
このように語源が忍者からなので、日本ならではの言葉だと考えていいでしょう。
単独で使うこともできますが、多くの場合は「それではどろん」などという形で文章の最後に使われます。
「どろん」の言葉の使い方
どろんは、使い勝手のとてもいい言葉だと言えるでしょう。
しかし、それほど仲がいいとも言えない人の前では使わない方がいいかも知れません。
多少幼稚な表現になるので、いい大人が口語として使う言葉ではありません。
ネット上であれば、大人でもごく普通に使うことができますが、それでも使う時には相手を選んだ方が無難です。
誰彼構わす使っているのを見掛けることがありますが、あまりいい例ではありません。
「どろん」を使った短文と解釈
どろんの使い方はとても簡単なので、例文も色々な形で挙げることができます。
この言葉と共に居なくなる時は、それほど急いでいる訳ではなく、ちょうどキリがいい、時間なのでといったシチュエーションがほとんどです。
また、そのような時にこそ使う言葉です。
- 「そろそろどろんです」
- 「どろんしたいんですが…」
- 「もうどろんかよ」
「そろそろどろんです」
「そろそろ時間も時間なので」という意味が暗に入っているいい方です。
チャットから落ちる時によく見掛ける表現で、このように言われて怒る人も居ないでしょう。
最も一般的な使い方だと言うことができます。
「どろんしたいんですが…」
相手の話がなかなか終わらない時や、無理矢理引っ張られている時によく使う表現です。
「もう時間なので」などとも言い換えられますが、やんわりと同様に居なくなりたいことを言いたい時にちょうど使える形です。
「もうどろんかよ」
来たと思った人がすぐに居なくなろうとしている時に、このように使うことがあります。
「もう居なくなるのかよ」という意味ですが、それより若干弱いニュアンスになり、最後に「w」を付けると、更にやわらかくなります。
この場合は「しょうがないなぁ」というニュアンスも暗に付け加えることができ、応用例としてもバッチリです。
「どろん」の英語
どろんは前述のように、忍者が語源となっている言葉なので、英語でピッタリの言葉を探すのは難しいですが、英語圏ならではとも言える表現があります。
それが“ghosting”という言葉です。
「ゴースティング」と発音し、ゴースト=幽霊が消え去る様子を表現しており、日本が忍者なら、欧米ではゴーストの消え方がちょうど同じ意味になるということでです。
語源がいかにも西洋的なところが面白いと言えるでしょう。
よって、英語圏では、この“ghosting”が日本語の「どろん」と同じように使える言葉だと考えていいでしょう。
尚、“ghosting”にはその他に、「付け回す」(追い掛ける)というスラング的な使い方もありますが、それについてはここでは特に語りません。
そのような使い方は、オンラインゲームの中でよく見掛けます。
(嫌がらせ行為になります)
「どろん」の応用形
どろんという言葉を使った例文は既にいくつか挙げましたが、もう少し使い方について迫ってみたいと思います。
これらもチャットではよく見掛ける表現で、応用系として覚えておいて損はありません。
- 「どろんします」【どろんします】
- 「これにてどろん」【これにてどろん】
- 「どろろん!」【どろろん!】
「どろんします」【どろんします】
この使い方は、「それではさようなら」という丁寧な表現になります。
「それではどろん」と「それではどろんします」の2つを、前者は親しい間柄で、後者は知らない人も居る中で使うといいでしょう。
「これにてどろん」【これにてどろん】
「それではさらば」という意味になり、多少格好を付けた言い方です。
どろんはこのように、特にこう使ってはいけないという形はなく、色々と応用が効く言葉です。
「どろろん!」【どろろん!】
「ろ」を1つ増やして使っています。
「居なくなるぞ!」と強く表現したい時にピッタリの使い方です。
この形の場合、前後の文章も特になく、いきなり(チャットなどから)消える時にも使えます。
ただ、それまでの状況次第では、自分勝手な消え方という捉え方をされることもあるので、その点には注意しましょう。
どろんは子供から大人まで(大人は主にネット上で)、誰でも気軽に使える言葉です。
これという嫌味を含まないので、問題なく使える環境(チャットなど)では、どんどん使ってみましょう。