「こすい」の意味【使い方や例文】
こすいという言葉は、時たま聞くことがあります。
この言葉について、詳しく見ていきましょう。
目次
- 「こすい」の意味とは?
- 「こすい?」の語源
- 「こすい」の言葉の使い方
- 「こすい」を使った例文と解釈
- 「こすい」の英語は?
- 「こすい」は方言なの?
- 「こすい」と「せこい」の意味の違い
「こすい」の意味とは?
こすいとは、「ずるがしこい」ことを表現する言葉です。
このように呼ばれるのは、正直なところ恥になります。
よって、人からこんな呼び方をされてはたまりませんが、そこまで意味が分かってない(曖昧にしか分かっていない)人が使うこともある言葉なので、もし言われたとしても、そこまで気にする必要はないかも知れません。
しかしながら、本来の意味は上記の通りの為、使う方も注意が必要になります。
あまり見掛けたり、聞かないに越したことはない言葉です。
「こすい?」の語源
こすいは漢字で書くと、「狡い」となります。
この「狡」は「狡猾」(こうかつ)という言葉にも使われている漢字で、この1文字だけで「ずるがしこいこと」という意味があります。
これが「こすい」と言う言葉の語源です。
こすいは、この「狡猾」を簡単に表現した言葉だとも言っても構いません。
正確には、それを口語として嫌味のある言い方にした言葉です。
「こすい」の言葉の使い方
こすいは、かなり相手を選んで使った方がいい言葉だと言えるでしょう。
それは、もちろん「ずるがしこい」という意味があるからに他ならず、このような表現を使われた方は、当然いい気分がする訳はありません。
とても親しい間柄であれば、「こすい奴だなぁw」などと気軽に使えることもありますが、それでも言われた方が気にしてしまうことも考えられる為、例えそう思ったとしても、なるべくなら使わない方がいい言葉です。
「こすい」を使った例文と解釈
こすいという言葉を使った例文を挙げていきますが、どれもあまり聞かない方がいい例なので、参考程度に見ておいてください。
繰り返しますが、人に対して使う言葉ながら、できれば使わないに越したことはない言葉です。
- 「そこまでこすい奴は見たことがない」
- 「それはさすがにこすいんじゃないの?」
- 「そんなにこすいと女の子にモテないよw」
「そこまでこすい奴は見たことがない」
相手に対してこのような言い方をすると、下手をすると喧嘩にまで発展してしまうかも知れないのでおすすめしません。
この表現は、相手に直接ではなく、犯罪を犯して捕まった犯人に対して話をする時などに使う程度に留めておいてください。
「それはさすがにこすいんじゃないの?」
この程度の表現であれば、その相手との関係性によっては直接言ってしまっても大丈夫でしょう。
ネット上だった場合、できれば最後に“w”を付けておくと、半分は冗談ということで済みます。
この言葉は、極力そのように、冗談めかして使わないといけない言葉だと理解しておいてください。
「そんなにこすいと女の子にモテないよw」
これは、本来の意味でこすいと言いたい訳ではなく、「せこい」と間違えているケースだと思われる例です。
こういった意味を完全に分からないまま使うケースが、トラブルを招く元なのです。
言った方は、「せこい」と似た(似ていると思って)意味で使ったつもりが、言われた方がそれ以上の表現(本来の意味)だと理解している場合、トラブルになりかねません。
よく意味を分かっていない言葉は使わないに限ります。
「こすい」の英語は?
こすいという言葉を英語で表現すると、“crafty”(クラフティ)となります。
この言葉は、「悪い意味で賢さがある」という意味なので、日本語でいうと「こすい」がピッタリ当てはまります。
この他に、“cunning”(カンニング)という、日本でテストの時などにお馴染みの言葉も似た意味で使えますが、こちらには「かわいらしい」という意味もあるので、“crafty”の方が合っています。
尚、日本で言う「カンニング」は、英語では“cheating”(チーティング)と表現します。
意味は「不正行為」で、テストなどでのカンニング行為はこれそのものです。
「こすい」は方言なの?
こすいという言葉は、特に方言という訳ではありませんが、辞書によっては、関東から九州までで使われる「悪賢い」を意味する言葉だと書かれている場合があります。
しかし、広辞苑にそのまま「こすい」(狡い)という言葉として記載があることから、全国規模で使える言葉だと考えていいでしょう。
「こすい」と「せこい」の意味の違い
こすいは、せこいとほとんど同じ、もしくはそれの違う言い方だという程度に考えられていることも多い言葉です。
しかし、「せこい」は単に「ケチ」という意味が強いのに対し、「こすい」となると、悪い賢さが混じった表現になる為、せこいという意味で使うのであれば、そのかなり強い形になると考えてください。
人に対して「こすい」を使う時には、もちろんそれなりの理由があってのことでしょうが、せこいという言葉でも済む程度であれば、そちらを使っておいた方が後で問題になることがないと言えるでしょう。
こすいは、悪い賢さがあるという意味の言葉です。
その為、人に直接使うのはとてもおすすめできない言葉で、(せこいなどの)他の言葉で言い換えられる場合には、そちらを使っておいた方がいいかも知れません。