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「効力射」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「効力射」とは、「実際に敵に有効な打撃力を与える射撃」「目標物近くに着弾させられる攻撃効果のある射撃」です。

「効力射」「意味・読み方・類語・言い換え・使い方・例文と解釈・英語・関連語・効力射と初弾の違い」などについて、詳しく説明していきます。

効力射

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「効力射」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「効力射」の意味とは?
  • 「効力射」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「効力射」の言葉の使い方
  • 「効力射」を使った例文や短文(解釈)
  • 「効力射」の英語
  • 「効力射」と「初弾」の違い
  • 「効力射」の関連語と意味を解釈


「効力射」の意味とは?

「効力射」の意味とは?

「効力射」の意味は、「実際に敵に有効な打撃力を与える射撃(有効射程に収まっている射撃)」「目標物近くに着弾させられる攻撃効果のある射撃」を意味しています。

「効力射」という言葉は軍事用語であり、砲撃あるいは対空射撃において、敵に実際の効力(ダメージ)がある射撃、本番の攻撃を目的とした射撃のことを意味しています。

敵の目標物に実際に着弾・命中させる「効力射」という言葉は、「銃砲類・ロケット弾(戦車砲)・弾道ミサイル・魚雷」などの銃弾・砲弾・ミサイルの射撃に対して用いられています。

「効力射」は元の英語では、「Effective Fire」「FFE(Fire For Effect)」と呼ばれています。

  • 「効力射」の読み方

「効力射」の読み方

「効力射」の読み方は、「こうりょくしゃ」になります。



「効力射」の類語や言い換え・似た言葉

「効力射」の類語や言い換え・似た言葉

「効力射」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「効力射」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。

  • 「直撃弾」【ちょくげきだん】
  • 「有効射撃」【ゆうこうしゃげき】
  • 「本射」【ほんしゃ】

「直撃弾」【ちょくげきだん】

「効力射」の類語・言い換えとして、「直撃弾(ちょくげきだん)」があります。

「直撃弾」という言葉の意味は、「実際に敵の目標物に命中する(命中した)銃弾・砲弾」になります。

「効力射」というのは「実際に敵に有効な打撃・痛撃を与える射撃」のことですから、「効力射」とほぼ同じ意味を持っている類語として「直撃弾」を上げることができるのです。

「有効射撃」【ゆうこうしゃげき】

「効力射」の類語・似た言葉として、「有効射撃(有効射程内の射撃)」があります。

「有効射撃(有効射程内の射撃)」という言葉の意味は、「敵の目標物に対して有効なダメージ(損傷・被害)を与える射撃」になります。

「有効射程内の射撃」というのは、敵の目標物に直撃する効力射 (Effective Fire) の最大距離に収まっている射撃のことで、「有効射撃」を実施するためには「有効射程内の射撃」である必要があります。

「効力射」に似た言葉として、「有効射撃(有効射程内の射撃)」を指摘することができるでしょう。

「本射」【ほんしゃ】

「効力射」の類語・言い換えとして、「本射(本番の射撃)」があります。

「本射(本番の射撃)」という言葉の意味は、「試射でも修正射でもなく本当に敵(目標物)に着弾させるための射撃」であるということです。

旧日本海軍では「本射」という表現がよく使われたと言われていますが、練習や試射(試し射ち)ではなく本番の射撃という意味になっています。

「効力射」の類語として、「本射(本番の射撃)」を上げることができるでしょう。

「効力射」の言葉の使い方

「効力射」の言葉の使い方

「効力射」の言葉の使い方は、軍事演習・軍事活動・戦争行為において「実際に敵の目標物に着弾(命中)させられる打撃力のある射撃」に対して使われます。

「効力射」というのは、実際に敵に痛撃・ダメージを与えるための射撃(砲撃・ミサイル発射)のことであるため、自国の軍隊が兵器・砲撃部隊を用いて「効力射」を行ったということは戦争行為が開始されたということを意味しています。

「効力射」という言葉は、軍事行動や戦争行為が始められた時に使うことができます。

より具体的に言うと、兵士(砲兵部隊)が銃砲・大砲を射つ時、あるいは戦車・戦艦が大砲を射つ時、戦闘機がミサイルを発射する時(潜水艦が魚雷を発射する時)などに「効力射」という軍事的な言葉が使用されるのです。



「効力射」を使った例文や短文(解釈)

「効力射」を使った例文や短文(解釈)

「効力射」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 「効力射」の例文1
  • 「効力射」の例文2
  • 「効力射」の例文3

「効力射」の例文1

「試射を終えて敵の目標物に対する座標を修正すれば、効力射を行う準備が整うことになる」

この例文における「効力射」は、「実際に敵の目標物に有効なダメージを与える射撃」のことを意味しています。

「効力射」を実施する前の準備として、「試射後の目標物に対する座標修正」が必要なことを教えてくれている内容の例文になっています。

「効力射」の例文2

「敵の軍隊や領土に対して効力射を行うということは、戦争行為を始める宣戦布告と見なされます」

この例文における「効力射」は、「実際に敵の兵士や領土内の構築物などに当たる射撃」のことを意味しています。

銃砲や大砲、ミサイルなどによる効力射をいったん行ってしまうと、それは宣戦布告(不意打ち)して戦争を始めたと見なされてしまうのです。

「効力射」の例文3

「英国艦隊の艦砲射撃が強力な効力射に変わると、山上に築かれていた長州藩の要塞は一瞬にして吹き飛ばされてしまった」

この例文における「効力射」は、英国艦隊が放った実際に破壊力を発揮する有効射撃(実際に敵の目標物に命中する艦砲射撃)のことを意味しています。

英国艦隊の効力射によって、長州藩が山の上に築いていた要塞群が一瞬にして壊されてしまったということです。

「効力射」の英語

「効力射」の英語

「効力射」の英語は、“effective fire”“fire for effect”(頭文字を取ってFFE)”になります。

“Starfleet started effective fire shooting. ”(艦隊が効力射の射撃を開始した。)

“The Fighter's FFE(fire for effect) destroyed the military plant. ”(戦闘機のミサイル攻撃の効力射によって、軍需工場が破壊された。)

「効力射」と「初弾」の違い

「効力射」と「初弾」の違い

「効力射」「初弾」の違いは、「初弾」は試射を終えた後に初めて発射した第一弾であって、必ずしも敵(相手)の標的に対して実際に着弾・命中するとは限らないということです。

通常は試射を終わらせて「初弾」を射ち、その後に若干の軌道修正を行ってから、本気で敵の目標物に当てるための「効力射」が連続的に行われることになります。

「初弾」「試射後に初めて射つ砲弾」のことですが、「効力射」「初弾以後に射たれる実際に敵の標的・目標物に着弾(命中)させるための射撃」という違いがあります。

「効力射」の関連語と意味を解釈

「効力射」の関連語と意味を解釈

「効力射」の関連語とその意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 「試射」【ししゃ】
  • 「修正射」【しゅうせいしゃ】
  • 「射弾観測」【しゃだんかんそく】

「試射」【ししゃ】

「試射(ししゃ)」という言葉の意味は、「拳銃・鉄砲・大砲などの性能を試すために、試しに射ってみること」です。

銃砲・大砲の砲撃やミサイル攻撃の場合には、「試射」「大まかな目標物(標的)の座標を決めて試しに射ってみること」を意味しています。

「試射」を終わらせた後に、「修正射」を行って少しずつ敵の目標物(標的)に弾道を近づけていきます。

「修正射」【しゅうせいしゃ】

「修正射(しゅうせいしゃ)」という言葉の意味は、「試射」を行った後に、敵の目標物(標的)に弾道を近づける「座標の修正」を行って再び射つことです。

「修正射」で座標の修正を何度か繰り返し行うことによって、銃砲・大砲・ミサイルの命中精度を高めることができ、実際に敵の目標物に着弾させてダメージを与える「効力射」につなげていくことができます。

「射弾観測」【しゃだんかんそく】

「射弾観測(しゃだんかんそく)」というのは、火砲(銃砲・大砲・艦砲など)から発射された砲弾が落着(曳火破裂・えいかはれつ)した位置が、敵の目標物に対してどのような位置関係にあったかやその実際の効力を観測することです。

「効力射」の精度と破壊力を高めるためには、「射弾観測」をできるだけ正確に行う必要があります。

軍事力・国防力を重視している国は、様々な設備・機器・人材によって「射弾観測」の精度向上に努めているのです。

icon まとめ

「効力射」という言葉について徹底的に解説しましたが、効力射には「実際に敵に有効な打撃力を与える射撃」「目標物近くに着弾させられる攻撃効果のある射撃」などの意味があります。

効力射の類語・言い換え・似た言葉としては「直撃弾」「有効射撃(有効射程内の射撃)」「本射(本番の射撃)」などがあります。

「効力射」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。