「名悪役」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「名悪役」の意味や類語を紹介します。
さらに「名悪役」の使い方や、「名悪役」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「名悪役」の意味とは?
- 「名悪役」の類語や言い換え・似た言葉
- 「名悪役」の言葉の使い方
- 「名悪役」を使った例文
- 「名悪役」の具体例
- 映画の「名悪役」
「名悪役」の意味とは?
「名悪役」という言葉を知っているでしょうか。
具体的な名前がすぐに浮かぶ人もいるかもしれません。
映画好きな人、小説好きな人などは、「名悪役」と聞くだけで、心がわくわくしてくるかもしれません。
一方で、「名悪役」という言葉を知らなかったり、言葉に矛盾を感じる人もいるでしょう。
そこで「名悪役」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「名悪役」の読み方
- 「悪役」の意味
- 「名悪役」の意味
「名悪役」の読み方
「名悪役」は「めいあくやく」と読みます。
「名」は「めい」、「悪役」は「あくやく」と読みます。
「なあくやく」と読み間違えてしまう人がいるかもしれませんので、「名悪役」は「めいあくやく」と読む事を覚えておきましょう。
「悪役」の意味
「名悪役」にはどのような意味があるでしょうか。
「悪役」には「悪人の役」という意味があります。
また、悪人の役を演じる人の事も、「悪役」と呼びます。
正義の主人公が活躍するためには、そのライバルになる存在が必要です。
立場や主張が180度違う相手がライバルにふさわしいため、映画や小説、アニメなどには、「悪役」が必要になります。
「名悪役」の意味
「名悪役」は「悪役」に「名」がついた言葉です。
この場合の「名」には「素晴らしい」「魅力的」という意味があります。
「名悪役」は「素晴らしい悪役」「魅力的な悪役」という事になり、悪役でありながら読者や観客を魅了する素敵な登場人物という事になります。
時には、主人公よりも魅力的な「名悪役」がいて、そのおかげで楽しく小説や映画を観る事ができるケースもあります。
また悪役の中の人気者が、主人公になるようなスピンオフ作品もあります。
このように「名悪役」は、悪役でありながら、愛されるキャラクターと言えるでしょう。
「名悪役」の類語や言い換え・似た言葉
「名悪役」の類語や言い換えられる、似た意味の言葉を紹介します。
「名悪役」の仲間の様な言葉ばかりです。
- 「名脇役」【めいわきやく】
- 「名バイプレーヤー」【めいばいぷれいやー】
「名脇役」【めいわきやく】
「名悪役」と、ほぼ同じ意味で使われる事が多い言葉が「名脇役」です。
悪役も脇役のひとつですので、「名悪役」が「名脇役」と言われる事が多くなります。
また主人公の役はやらないで、脇役専門で活躍する役者さんがいます。
そのような人は、主役よりも上の存在として「名脇役」と称されます。
映画やドラマに欠かせないため、リスペクトを受ける存在になっています。
「名バイプレーヤー」【めいばいぷれいやー】
「名脇役」の事を、最近では「名バイプレーヤー」と呼びます。
「名バイプレーヤー」は、主役を支えるうえで欠かせない存在です。
特に演技経験が少ない、若手の俳優が主演をする時は、周りを固める意味でも「名バイプレーヤー」の存在が必要になります。
「名悪役」の言葉の使い方
「名悪役」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
映画や小説、アニメなどを見て、「これは素晴らしい悪役だ」と感じた時に、素直に「名悪役」という言葉を使ってみましょう。
また、主人公よりも印象に残る悪役、魅力的だと感じた悪役、またこれまでの典型的な悪役とは一線を画するような悪役を見た時、「名悪役」という言葉が頭に浮かぶと思います。
特に悪役の新しい可能性を示した時、「名悪役」と呼ぶにふさわしい存在になります。
そもそも悪役は法律を守らなくていい、モラルに縛られなくてもいいため、主人公よりも自由に行動する事ができます。
主人公を超えるような「名悪役」が登場するのは、ある意味で当然なのかもしれません。
「名悪役」を使った例文
「名悪役」という言葉を使った例文を紹介します。
- 例文1
- 例文2
例文1
「レクター博士が登場すると、悪役を超えた『名悪役』であると、観客の誰もが思った。これまでの悪役の枠を超えた魅力を持っていたからだ」
映画ファンには悪役に対する先入観がありますが、時にその先入観を軽く超えてくるような悪役が登場します。
このような悪役は、もはや悪役ではなく「名悪役」と呼ぶほかありません。
例文2
「『それいけ!アンパンマン』を、子供と一緒に見ていた。敵役のばいきんまんがピンチになると、子供の機嫌が悪くなった。どうやら子供はばいきんまんを応援しているようだ。主人公よりも応援したくなる、ばいきんまんは、『名悪役』と言えるだろう」
悪役が魅力的になると、主人公以上の人気を博する事があります。
敵役を応援している人が増えた時、その登場人物は単なる悪役を超えて、「名悪役」に昇格します。
「名悪役」の具体例
アニメに登場する「名悪役」を紹介します。
みなさんも知っている、魅力的な悪役たちが登場します。
- 「ジャイアン」
- 「ばいきんまん」
- 「シャア・アズナブル」
「ジャイアン」
ジャイアンこと、剛田武は「ドラえもん」の登場人物です。
校内きってのガキ大将で、主人公の野比のび太の事をいつもいじめます。
ジャイアンに困らされる事で、のび太はドラえもんに助けを求め、結果的に未来の道具が登場するという図式になっています。
ただし映画版の「ドラえもん」では、のび太や仲間を助ける、ベビーフェイスに代わります。
二つの顔を使い分ける事ができる「名悪役」のひとりです。
「ばいきんまん」
ばいきんまんは「それいけ!アンパンマン」に登場する悪役で、アンパンマンの宿命のライバルです。
世界中をばいきんだらけにする目的で、アンパンマンワールドにやってきました。
アンパンマンよりも好きという人が多い、悪役なのに魅力いっぱいの「名悪役」です。
「シャア・アズナブル」
「シャア・アズナブル」は、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する敵役です。
「赤い彗星」と呼ばれるシャアは、シャア専用に作られたモビルスーツを操り、ジオン軍の最強の戦士として、主人公のアムロ・レイの前に立ちはだかります。
魅力的な振る舞いとややこしい性格が受けて、アムロ以上の人気を誇ります。
映画の「名悪役」
具体例映画に登場する「名悪役」を紹介します。
主人公に負けないくらいの魅力を発揮する、素晴らしい悪役達です。
- 「ハンニバル・レクター」
- 「ドラゴ・マルフォイ」
- 「ジョーカー」
「ハンニバル・レクター」
ハンニバル・レクターは、「羊たちの沈黙」に登場し、観客の度肝を抜いた「名悪役」です。
ハンニバルが主人公となり活躍する「ハンニバル」や「レッドドラゴン」でも注目を集めます。
現在は誰でも知っている「サイコパス」という存在を世に知らしめたのが、ハンニバル・レクターの功績と言えるかもしれません。
「ドラゴ・マルフォイ」
ドラゴ・マルフォイは、「ハリー・ポッター」に登場する、ライバルの魔法使いのひとりです。
プライドが高く名門の出身というキャラクターが、ライバルとなるハリーの魅力を引き立てます。
「ジョーカー」
ジョーカーは、「バットマン」に登場する、敵役です。
DCコミックの「バットマン」は、その後何度も映画化され、ジョーカーは最大の敵役として何でもスクリーンに登場しています。
特に「ダークナイト」に登場したヒース・レジャーが演じたジョーカーは、伝説の「名悪役」と言われています。
また映画の悪役たちが集結して大活躍する「スーサイド・スクワッド」にも、ジョーカーが登場するなど、「バッドマン」の枠に収まらない活躍を見せています。
「名悪役」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんの頭の中にも、「名悪役」の姿がイメージできたのではないでしょうか。
魅力的な悪役なしに、小説も映画もアニメも成り立たない事が良く分かります。