「謹製」の意味・読み方・類語【使い方や例文】「謹製」と特製の違い
「謹製」とは、「つつしんで心をこめて丁寧に作ること」や「心をこめてつつしんで作った製品・食品」です。
「謹製」の「意味・読み方・類語・言い換え・使い方・例文と解釈・英語・謹製を使った言葉・謹製と特製の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「謹製」の意味とは?
- 「謹製」の類語や言い換え・似た言葉
- 「謹製」の言葉の使い方
- 「謹製」を使った例文や短文(解釈)
- 「謹製」の英語
- 「謹製」と「特製」の違い
- 「謹製」を使った言葉と意味を解釈
「謹製」の意味とは?
「謹製」の意味は、「目上の人・お客に対してつつしんで心をこめて丁寧に作ること」や「心をこめてつつしんで作った製品・食品」になります。
「謹製」という言葉は、主に食品・菓子の製造業者が用いている謙譲の言葉であり、食品・菓子などのパッケージに「謹製」という文字が印刷されていることが多いのです。
食品・菓子(和菓子)のパッケージなどに「謹製」という文字が印刷されている場合には、「一つ一つ心を込めて丁寧に作り上げました」や「つつしんでお客様のことを思いながら心を込めて丁寧に製造しています」といった意味合いがあります。
「謹製」という言葉には、「心を込めてつつしんで丁寧に作っています+商品である食べ物・菓子の品質には万全を期しておりますのでどうぞ安心してお召し上り下さい」といった意味が込められています。
- 「謹製」の読み方
「謹製」の読み方
「謹製」の読み方は、「きんせい」になります。
「謹製」の類語や言い換え・似た言葉
「謹製」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「謹製」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「上製」【じょうせい】
- 「真心込めて作った・精魂込めて作った」
- 「謹んで製造する」
「上製」【じょうせい】
「謹製」の類語・言い換えとして、「上製(じょうせい)」があります。
「上製」という言葉の意味は、「もののつくりが普通より上等・上質であること」や「品質(クオリティー)の高い製品」になります。
「謹製」という言葉には、「心をこめて丁寧に作った品質(クオリティー)の高い製品・商品」の意味があります。
その意味から、「謹製」の類語として「上製」を上げることができるのです。
「真心込めて作った・精魂込めて作った」
「謹製」の類語・似た言葉として、「真心込めて作った・精魂込めて作った」があります。
「真心込めて作った」というのは、「嘘偽りのない本当の誠意・思いを込めて作った」ということです。
「精魂込めて作った」という言葉の意味は、「相手のためを思う精神力・たましいを注いで作った」になります。
そのことから、「謹製」に似た言葉として、「真心込めて作った・精魂込めて作った」を上げることができるのです。
「謹んで製造する」
「謹製」の類語・言い換えとして、「謹んで製造する」があります。
「謹んで製造する」という言葉の意味は、「うやうやしく畏まって製造する」になります。
「謹んで製造する」というのは、商品を販売する相手に対して敬意・真心を持って製造していること、礼儀正しく丁寧に作っていることを意味しています。
そのことから、「謹製」の類語として「謹んで製造する」が上げられます。
「謹製」の言葉の使い方
「謹製」の言葉の使い方は、「食品・菓子・製品」をお客様のためにつつしんで(謹んで)丁寧に作る時に使うということになります。
「謹製」という言葉の直接的な意味は「謹んで製造すること」であり、「食べ物などを製造すること(作ること)の謙譲語」として使用することができます。
そのため、母親(父親)が子供のために食事・料理を作ることを「謹製」ということはなく、基本的に製造者(会社・業者・職人など)が、お客様(目上の人)のために作るという場合に「謹製」という言葉を使うことができるのです。
「謹製」という言葉は一般的に、「商品としての料理・菓子」などをつつしんで丁寧に作る時(心を込めて作る時)に使われています。
「謹製」を使った例文や短文(解釈)
「謹製」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「謹製」の例文1
- 「謹製」の例文2
- 「謹製」の例文3
「謹製」の例文1
「弊社謹製の和菓子は、ご贈答用にも最適でございますので、どうぞお買い求め下さいませ」
この例文における「謹製」は、和菓子の製造業者が「顧客へのまごころを込めてつつしんで丁寧に作った」という意味があります。
和菓子職人がつつしんで丁寧に作った和菓子であるからこそ、自信を持ってご贈答用に勧めているのです。
「謹製」の例文2
「老舗高級料亭の謹製の創作料理となれば、料理人は絶対に手抜きが許されず、その調理現場には緊張感が漲っていなければならない」
この例文における「謹製」は、老舗高級料亭の料理人が「心をこめて腕に磨きをかけて作った」というニュアンスを持っています。
老舗の高級料亭の看板を背負って、謹製の料理を任せられているからこそ、料理人・職人は緊張感を持って仕事に当たらなければならないのです。
「謹製」の例文3
「謹製の品物というだけあって、細部まで丁寧な職人の仕事が行き届いていた」
この例文における「謹製」は、謹製の品物を「職人が腕によりをかけて製造した」という意味合いになっています。
確かな技術と経験を持った熟練の職人が「謹製の品物」を作る時には、その仕事は細部に至るまで徹底的にこだわり抜いた丁寧なものになるのです。
「謹製」の英語
「謹製」の英語は“quality product”(品質の良い製品)や“carefully made”(注意深く丁寧に作られた)、carefully produced(丁寧に製造された)、“reverently made”(つつしんで作られた・うやうやしく作られた)などになります。
“This is our restaurant's carefully producted Japanese Sushi.” (これが私たちの店が出している謹製の日本の寿司です。)
“This Japanese sweets(Japanese confectionery) is quality product. This Japanese confectionery reverently made.” (この和菓子は心を込めて丁寧に作られた謹製です。)
「謹製」と「特製」の違い
「謹製」と「特製」の違いは、「謹製」は「心を込めてつつしんで作ること」ですが、「特製」は「特別に念を入れて作ること・特別にこしらえた特別製のもの」になります。
「謹製」にも「特製」にも「特別に注意して作られたもの」の意味合いがありますが、「謹製」には「お客様(目上の人)のためにつつしんで丁寧に作るという謙譲語の意味」が含まれているという違いがあります。
「特製」は「特別に念を入れて作った特別製・特別な品物」を意味していますが、「謹製」のような「相手(お客様)のためにつつしんで作るという謙譲・へりくだりの意味合い」はほとんどありません。
「謹製」を使った言葉と意味を解釈
「謹製」を使った言葉とその意味を、分かりやすく解釈していきます。
- 「日本謹製」
- 「日々謹製」
「日本謹製」
「日本謹製」という言葉の意味は、「日本においてつつしんで心を込めて作ること」や「つつしんで丁寧に作られた日本製の品物」という意味になります。
日本を代表するような業者や職人、技術者が、お客様のために心を込めて丁寧に作った品物・商品のことを「日本謹製」というのです。
「日本謹製」の言葉には、「メイド・イン・ジャパンの品質の良い製品」というニュアンスが強く込められています。
「日々謹製」
「日々謹製」という言葉の意味は、「毎日手抜きをすることなく、まごころを込めてつつしんで製造すること」や「毎日怠ることなく丁寧に作られている製品」になります。
「日々謹製」というのは、「謹製の食品・製品・商品を毎日心を込めて丁寧に作っていること」を意味しています。
主に毎日消費されるような食品・生鮮品などに対して「日々謹製」という言葉が用いられていますが、「日々謹製」の高い品質水準(クオリティー)を保つためには職人・関係者の懸命な努力の持続が必要になってくるのです。
「謹製」という言葉について徹底的に解説しましたが、謹製には「つつしんで心をこめて丁寧に作ること」や「心をこめてつつしんで作った製品・食品」などの意味があります。
謹製の類語・言い換え・似た言葉としては「上製」「真心込めて作った」「精魂込めて作った」「謹んで製造する」などがあります。
「謹製」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。