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「自責の念」の意味・類語・対義語【使い方や例文】

人には大きく2つのタイプの人がいると思います。

自分の言動に責任を強く感じている人と、全く責任を気にしていない人です。

しかし、責任感の強い人は、逆に自分を責めすぎる人も少なくありません。

ニュースや新聞記事、インターネットなどで見かけることがある「自責の念」という言葉がまさにこれに当てはまります。

しかし、何気なく見たり、聞いたりすること言葉の意味をしっかりと理解している人は、どれだけいるでしょうか?

ここでは、この「自責の念」について考えていきたいと思います。

自責の念

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「自責の念」の意味・類語・対義語【使い方や例文】>


目次

  • 「自責の念」の意味とは?
  • 「自責の念」の類語
  • 「自責の念」の言葉の使い方
  • 「自責の念」を使った例文・短文(解釈)
  • 「自責の念」の英語
  • 「自責の念」にかられる心理
  • 「自責の念」を使った言葉と意味を解釈


「自責の念」の意味とは?

時々に自分の周りでも、触れることがある「自責の念」とは、「自分」「責める」「念」=「(気持ち)」のことで、「後悔して自分を責める気持ち」を指しています。

「自責」という言葉には、「自分で自分の過ちをとがめること」、あるいは「自分に責任があると感じること」という内容があります。

「自分」「責める」ということなので、もし、自分が仕事などで失敗してしまったなら、自分をとことんまで追い込んでいる心理状態となってしまうのです。

また、「念」には、詳しく調べてみると、いくつかの解釈がありますが、「自責の念」の場合には「思い」「気持ち」があてはまります。

このことから、「自責の念」「自分で自分の過ちをとがめる思いや気持ちのこと」を指すことになるのです。

  • 「自責の念」の読み方

「自責の念」の読み方

「自責の念」の読み方は、「じせきのねん」となります。



「自責の念」の類語

「自分で自分の過ちをとがめる気持ち」という意味を持つ「自責の念」は、他にも次のような類義語・同義語で言い換えることがあります。

  • 「恥じ入る」
  • 「罪の意識にさいなまれる」
  • 「事態を重く受け止める」

「恥じ入る」

「恥じ入る」は、「自責の念」と同じような意味を持っている類義語として挙げることができるでしょう。

ただ、「恥じ入る」は、「自責の念」の意味をさらに強めて、自分の行いや発言、考え方を恥と思ったり悔んだりしますが、この思いが強くなると、自己嫌悪に陥るまでに自責の思いを持つところまで追い込まれるようなニュアンスもあります。

「これまでの自分の思いを強く恥じ入っている友人だった」

こんなふうに使われます。

「罪の意識にさいなまれる」

「罪の意識にさいなまれる」と言う表現もあるのですが、この言葉には「自責の念」をさらに「罪」として感じてしまったり、自分の突き詰めてい追い込んでいくような感じが伝わってきます。

「彼が天涯孤独なことを知らずに、両親の話を友人にしてしまったことに罪の意識にさいなまれた」

親がいない友人に自分の親のことを話してしまったことは仕方のないことですが、それでも彼は友人に対する謝罪の気持ちが深く罪の意味にさいなまれたのです。

しかし、あまり自分を追い込まないことです。

「事態を重く受け止める」

「事態を重く受け止める」という表現や政府の大臣や官房長官がよく使う言葉ですが、この表現には「自責の念」に近い一方で、「自分自身を責める」という意味では少し意味合いが薄くなっている印象を覚えるかもしれません。

「専務は自ら発案したプロジェクトの失敗について事態を重く受け止めていた」

このように「自責の念」を持つ専務さんなのですが、何処か客観的に専務さんの心境を観察しているような言い方かもしれません。

「自責の念」の言葉の使い方

「自責の念」という言葉は、自分の行ってきたことが間違ってきたり、その行いで他人に迷惑をかけたり、大きな損害を出した場合に使うことになります。



「自責の念」を使った例文・短文(解釈)

では、「自責の念」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「自責の念」の例文1
  • 「自責の念」の例文2
  • 「自責の念」の例文3

「自責の念」の例文1

「自責の念が強い人はうつ病が多い、ということを耳にします」

うつ病症状の1つに「自責の念」があることを知っている人は、意外と少ないものです。

それだけにあまりにも「自責の念」が強すぎる人は、ちょっとしたことで、何から何まで「全て自分が悪いんだ」と自分の責任ではないことまで、自分を責め立て続けてしまいます。

このような状態が続いていくことで、何もかもが嫌やになり、やる気を失い、できない自分への怒りや苛立ちといったようなマイナス的な思考に陥ってしまう可能性があります。

「自責の念」の例文2

「自分が立案した作戦によって、戦地に送られた人達が戦死したことで、自責の念を持ち続けていた」

この言葉は、戦時中に自分が立てた作戦によって多くの若い兵士を死なせてしまったことに対する自分自身に対して、責めている人の姿です。

このようなことは戦争があった時代だけではなく、現代のビジネス業界でも、よくあることでしょう。

「自責の念」の例文3

「今まで大きなことを言っていただけに、業績悪化で社長は自責の念にさいなまれているのです」

それまで好調な業績だったことから自分の発言に絶対の自信を持っていた社長でしたが、会社の経営悪化により、とても責任を感じてしまっているのです。

「自責の念」の英語

自責の念 meaning in english

「自責の念」を英語で言うなら、“remorse guilt-ridden”“condemnation”という表現になるでしょう。

これらの言葉の他にも「自責の念」でよく使われている表現は、“remorse”でしょう。

この単語には、激しい後悔の気持ちや良心の呵責といったような意味があることから、「自責の念」にマッチした言葉です。

「自責の念」にかられる心理

この「自責の念」にかられる人の心理状態には、どんなことがあるのでしょうか?

  • 「後悔」
  • 「責任感」

「後悔」

「自責の念にかられる」人の心理の中には、「後悔の感情」があります。

「自責の念」を強く感じている人は、「あの時にああしておけば、こんな失敗することがなかったかもしれない」

「こうすれば、今回の悪夢のような結果にならずに済んだはずだった」といったように、仕事が失敗したり、上手く行くことができなかった場合に、過去のことを振り返って後悔してしまう人が多いのです。

特に、その失敗やミスをした時の原因やきっかけがはっきりと分かっている盧であれば、そのことに対する判断など強く固執してしまうケースもあり、自責の念にかられやすいと言えます。

「責任感」

「自責の念」にかられる人の心理として、もう1つ挙げられることは「責任感」でしょう。

自分から積極的に率先して多くの人達を統率していったり、大きなプロジェクトなたを発案して引っ張って行く時に、その物事の結末について、何らか自分が影響を与えることになります。

そのために、自分の言動や指示によって、その物事が上手く進んでい行かなかったり、悪い方向に物事が走って行ったりした場合に強く責任を感じることも少なくありません。

これらのようなケースで、ミスを招いてしまった責任感から、「自分のせいで失敗してしまった」「自分の間違った指示で多くの人に迷惑をかけた」と感じてしまうのです。

責任感が強いことは、決して悪いことではないのですが、あまりに強すぎると、大変なことになってしまいます。

「自責の念」を使った言葉と意味を解釈

では、「自責の念」を使った言葉を見ていくことにしましょう。

  • 「自責の念にかられる」
  • 「自責の念を感じる」
  • 「自責の念を込めて」

「自責の念にかられる」

「夏休みの合宿で、バーベキュー中にマネージャーの子に軽い火傷を負わせてしまったことに、彼は自責の念に駆られているのです」

このような「自責の念にかられる」とは、慣用句の1つとして、新聞、週刊誌、インターネットのコラムなどの記事でよく使われる表現です。

「かられる」=「駆られる」は、「ある激しい感情に自分の気持ち」「思いが動かされる」という意味があります。

したがって、「自責の念にかられる」とは「自責」という激しい感情のことで、「自分の気持ちや思いが動かされている状態」を表していることになります。

「自責の念を感じる」

「自責の念を感じる」は、「相手に対して済まないという謝罪の気持ちや思いを持っていること」になります。

自分が原因で失敗した場合に相手に迷惑をかけてしまったことという感情や心理状態を示している表現になります。

「コンサート会場がダブルブッキングしてしまったことから、多くのファンに大変な迷惑をかけて自責の念を感じている」というような使い方がされます。

「自責の念を込めて」

「販売計画の未達成の要因は、自分に私にあることから、自責の念を込めて新たなターゲットの計画達成を部下に指示した」

このような場合に使われる「自責の念を込めて」は、「自分にも責任がある」という意味が含まれています。

また、このフレーズは、アドバイスしたり忠告する場合でも使われることがあります。

icon まとめ

何か問題が起きた時に、その責任を全てを自分で背負い込んでしまうのは、精神的にもよくありません。

「自責の念」を持つことは大事なことですが、自分を責めすぎて心を病んでしまうことにならないよう、気をつける必要があります。