「業が深い」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「業が深い」の意味や類語を紹介します。
さらに「業が深い」の使い方や、「業が深い」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「業が深い」の意味とは?
- 「業が深い」の類語や言い換え・似た言葉
- 「業が深い」の言葉の使い方
- 「業が深い」を使った例文
- 「業が深い」状態から抜け出す方法
「業が深い」の意味とは?
みなさんは「業が深い」という言葉を知っているでしょうか。
なんとなく知っているけれど、正確な意味までは分からないという人が多いかもしれません。
また、「業が深い」に使われている漢字を読めないという人もいるでしょう。
日常的に使う言葉ではないので、知らない人がいるのも当然です。
そこで「業が深い」の読み方と意味を紹介します。
「業が深い」という言葉の意味を知ると、小説を読むのが楽しくなり、またいつも見ている風景が奥深く見えるようになるかもしれません。
- 「業が深い」の読み方
- 「業」の意味
- 「業が深い」の意味
「業が深い」の読み方
「業が深い」は「ごうがふかい」と読みます。
「業」は「ごう」と読み、「深い」は「ふかい」と読みます。
「業」は「ぎょう」と読んだり「わざ」と読めますので、「ぎょうがふかい」などと読み間違える人がいるかもしれません。
これを機会に「業が深い」は「ごうがふかい」と読む事を覚えておきましょう。
「業」の意味
「業が深い」には、どのような意味があるでしょうか。
「業が深い」の「業」は、仏教用語で、人間の体、口、意思によって行われる善悪の行為という意味があります。
さらに前世の善悪の行為によって、現世で受ける呪いという意味もあります。
また「理性では制御できない心の動き」という意味もあります。
「業が深い」の意味
「業が深い」という言葉には、「罪深く、その報いをたくさん受けている様子」という意味があります。
一見幸せそうに見える人も、「業が深い」場合は、様々な罪を背負って生きているのかもしれません。
また、真面目に生きているように見えるのに、悪い事が次々に降りかかる…そのような人がいるかもしれません。
もしかしたら、前世の行為による呪いが降りかかっているのが原因かもしれません。
さらに「理性では制御できない心の動き」が強い事から、「欲望が深い」という意味もあります。
このように「業が深い」という言葉には、「前世の罪による呪いにより、次々と不幸な出来事が起こる様子」、または「欲深い様子」という意味があります。
「業が深い」の類語や言い換え・似た言葉
次に「業が深い」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
類語や似た意味の言葉を見る事で、「業が深い」の意味がより理解しやすくなるかもしれません。
- 「欲にまみれた」【よくにまみれた】
- 「呪われている」【のろわれている】
「欲にまみれた」【よくにまみれた】
「業が深い」は「欲にまみれた」という言葉に言い換える事ができるかもしれません。
「業が深い」には「欲深い様子」という意味があるからです。
欲には食欲や睡眠欲、性欲などがありますが、欲望に任せて食事ばかりしている人や、寝てばかりいる人、性的な興味に溺れている人は、「欲にまみれた」人生を送っている人かもしれません。
「呪われている」【のろわれている】
「業が深い」理由として、前世の罪による呪いがあるとされています。
そのため「呪われている」という言葉と言い換える事ができるかもしれません。
嫌な事ばかり続く時、人は本気でないにせよ「呪われている」と言う事があります。
「彼は『業が深い』から、大変な人生だ」という文章と「『呪われている』から、大変な人生だ」という言葉は、同じような意味になります。
「業が深い」の言葉の使い方
「業が深い」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「業が深い」には、「前世の罪による呪いにより、次々と不幸な出来事が起こる様子」、または「欲深い様子」という意味がありますので、そのように感じた時に、「業が深い」という言葉を使ってみましょう。
例えば、自動車事故に遭った時に、「『業が深い』からかな」などとつぶやいてみましょう。
また欲望に身を任せてしまった時に、「俺はなんて『業が深い』のだろう」と反省してもいいかもしれません。
「業が深い」を使った例文
「業が深い」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「業が深い」を使った例文を見る事で、「業が深い」という言葉の使い方が分かりやすくなるかもしれません。
- 「業が深い」の例文1
- 「業が深い」の例文2
「業が深い」の例文1
ビジネスシーンにおける、「業が深い」を使った例文を紹介します。
「彼は大きな仕事でミスをしてしまった。あんなにしっかり準備したのにミスをしたのは『業が深い』せいではないかと、彼は言っている」
「社内恋愛を繰り返している私に対して、みんながお前は『業が深い』と言う。確かに私の欲深さは以上かもしれない」
あり得ないミスが起こった時は、自分に理由を求めず「業が深い」事を理由にしたくなるかもしれません。
「業が深い」の例文2
日常的な場面における、「業が深い」を使った例文を紹介します。
「道を歩いていただけで、転んで足を捻挫してしまった。先日はおしりの骨を折ったばかりだ。もしかしたら私は『業が深い』のだろうか」
「私は家族の中でいちばん『業が深い』タイプだと言われる。特に食欲の強さが異常だと言われている」
「私はまだ20歳だが、すでに10人以上の男性と付き合った経験がある。友達は『業が深い』と言うが、私はそうはおもわない」
不思議なくらい小さな不幸が訪れる時期は、「業が深い」のではないかと心配になります。
また恋愛経験が豊富な女性は、「業が深い」と言われやすいので注意しましょう。
「業が深い」状態から抜け出す方法
「業が深い」には、欲深いという意味があります。
普通の人と比べて欲深いと感じる人は、その状態からどのように抜け出せばいいでしょうか。
「業が深い」状態から抜け出す方法を紹介します。
- 「買う前に時間を置く」
- 「本当に好きかどうかを考える」
- 「置く場所を考える」
「買う前に時間を置く」
欲深い人の特徴として「衝動買いをする」という特徴があります。
良く考えずに「欲しい」と思ったらすぐに買い物をしてしまうタイプの人です。
このようなタイプの人は、買う前に少し時間を置くようにしましょう。
「欲しいと思ったら、1日時間を置く」というルールや、「買いたいと思ったら、10分間散歩をする」などのルールを作ってみましょう。
時間を置けば急激に上がった熱が下がるため、衝動買いをせずに済む確率が上がります。
「本当に好きかどうかを考える」
「業が深い」と呼ばれる人は、たくさんの異性と付き合ってしまいがちです。
買い物における「衝動買い」と同じように、衝動的に恋に落ちてしまう人が多いかもしれません。
また「寂しいから」「退屈だから」など、好きという感情以外の理由で、異性と付き合ってしまう事もあります。
誰かを好きになったと思ったら、「本当に好きかどうか」を自分の心に聞いてみましょう。
「置く場所を考える」
買い物をしたくなったら、「置く場所」を考えてみましょう。
すると、「同じようなものがたくさんある」「部屋に飾りたいほど欲しくない」、「荷物を整理するくらいなら、買うのはよそう」など、本当の気持ちが見えてきます。
恋をしたくなった時も同様です。
彼氏や彼女と付き合うための「恋愛する時間」について考えてみましょう。
仕事や趣味、他の好きな人との時間を割くほどではないと思ったら、その恋は本当の恋ではなく、ただの欲かもしれません。
「業が深い」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんの中にも、自分は「業が深い」かもしれないと思っている人がいるかもしれません。
しかし、あまり心配し過ぎずに、「そうだったらそうで仕方ない」と割り切るなど、深刻にならない事が大切です。