「且つ」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
「且つ」の意味や類語を紹介します。
さらに「且つ」の使い方や、「且つ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「且つ」の意味とは?
- 「且つ」の言葉の使い方
- 「尚且つ」について
- 「且つ」を使った例文
- 「且つ」の類語
「且つ」の意味とは?
「且つ」という言葉を知っているでしょうか。
「且つ」の読み方が分からないという人も多いと思います。
そもそも「且つ」は、単独で使うタイプの言葉ではなく、接続詞や副詞として用いられる言葉ですので、「且つ」の意味はと問われても答えに窮する人の方が多いかもしれません。
しかし、「且つ」は一般的に使われている言葉ですので、知っていた方が便利でしょう。
そこで「且つ」の読み方と意味を紹介します。
- 「且つ」の読み方
- 「且つ」の意味
「且つ」の読み方
「且つ」は「かつ」と読みます。
難しい漢字ではありませんが、「且つ」を「かつ」と読むのはかなり難しいと思います。
これを機会に「且つ」は「かつ」と読むことを覚えておきましょう。
「且つ」の意味
「且つ」にはどのような意味があるでしょうか。
「且つ」には、「二つの事がほぼ同時に、または前後して行われている時に使う言葉」です。
例えば「大いに遊び、『且つ』大いに学ぶ」という文章を作る事ができます。
この文章には「たくさん遊んで、同時にたくさん学ぼう」という意味があります。
基本的に二つのトピックスを並べて、間に「且つ」を入れれば、二つのトピックスの同時性や前後性を表現する事ができます。
その他にも「且つ」には、「すぐに」とか「次々に」という意味もあります。
ただし、ほとんどの場合、二つの言葉をつなぐ言葉として使われますので、「且つ」には、二つの事柄を同時に、または前後して行われている事を表す意味があると覚えておきましょう。
「且つ」の言葉の使い方
「且つ」という言葉をどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか
「且つ」の基本的な使い方を紹介して行きます。
- 二つのトピックスの間に「且つ」を入れる
- 応用も簡単です
二つのトピックスの間に「且つ」を入れる
「且つ」を使うと、二つのトピックスが同時に行われている事や、前後して行われている事を表現す事ができます。
そこで、二つ以上の何かが同時に進められている時などに、「且つ」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンなら、飲み会で「スタッフの親睦を深める」という事と、「美味しいものを食べる」という行為が、同時に進んでいるというケースがあります。
この場合は、「スタッフは飲み会を通じて、スタッフ同士の親睦を深め、『且つ』美味しい料理を楽しんだ」という文章にする事ができます。
「且つ」を間に挟むだけで、楽しそうに話しながら、料理も楽しんでいる様子をイメージする事ができます。
応用も簡単です
さらに飲み会の料理に関して掘り下げる事もできます。
例えば具体的な料理名は、「唐揚げ」と「ピザ」だったかもしれません。
この場合は、「スタッフは飲み会で、唐揚げを味わい、『且つ』ピザを楽しんだ」などという文章にする事ができます。
このように二つのトピックスの間に「且つ」を入れて文章を作ると、二つの事を同時に、または前後して行っている様子を表現できます。
「尚且つ」について
「且つ」という言葉が、入っている言葉に「尚且つ」という言葉があります。
「尚且つ」は「なおかつ」と読みます。
「尚且つ」には「その上さらに」または「それでもまだ」という意味があります。
「且つ」と同じような使い方をしますので、使い方を見て行きましょう。
例えば、テニスの試合をして敗れたAさんがいます。
しかし敗れた後も、テニスを続けたいと思ったとします。
この場合は「Aさんはテニスの試合に敗れ、『尚且つ』テニスを続けたいと思った」という文章を作る事ができます。
「尚且つ」の代わりに「且つ」を入れても文章は成り立ちますが、「尚且つ」の方が、「それでもまだ」という強い表現が入った文章になります。
このように「且つ」と「尚且つ」には、微妙な違いがあります。
ぜひセットで覚えて、状況に応じて使い分けてみましょう。
「且つ」を使った例文
「且つ」を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「且つ」を使った例文を見ながら、「且つ」という言葉をどのように使えばいいのかを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「且つ」を使った例文を紹介します。
「今回の会議では、プロジェクトに関する概要が説明され、『且つ』健康促進を議題にした話し合いも行われる。
長時間の会議になりそうだ」、「今回のプロジェクトで、我が社の商品を業界一に押し上げ、『且つ』新しい層の顧客も確保したい」などです。
一つの会議やプロジェクトでは、同時進行的にいくつかの事が進められる事が多いでしょう。
また「私が会社に行く目的は、サラリーを得るため、『且つ』受付の女性の笑顔を見るためだ」という感じで、会社に行く目的も二つ以上、同時進行的にあるでしょう。
例文2
日常的な場面における、「且つ」を使った例文を紹介します。
「メタボ体型になってしまった。そこでダイエットを始める事にした。ウォーキングをし、『且つ』食事制限もする」、「今度の週末の計画を立てた。渓流釣りを楽しみ、『且つ』ホタル観賞を楽しむつもりだ」という感じです。
ダイエットをする時は、食事制限と運動を組み合わせると効果的だと言われています。
また週末に旅行などに行く時は、二つ以上の楽しい事を組み合わせると楽しいかもしれません。
例文3
恋愛シーンにおける、「且つ」を使った例文を紹介します。
「私が好きな女性は、とにかく美人で、『且つ』優しい。そのため人気が高く、ライバルが多い」、「デートでテーマパークに行く事が決まった。テーマパークではジェットコースターに乗り、『且つ』着ぐるみたちと戯れたいとワクワクしている。もちろん彼女との仲も深める予定だ」、「彼氏がダサい髪型で待ち合わせ場所に登場し、『且つ』ダサい服装を披露した。
これから一緒にテーマパークに行くかと思うと、恥ずかしい気持ちでいっぱいだ」という感じです。
女性や男性を好きになる要因は、一つだけではありませんし、テーマパークで楽しみにしている事も二つ以上ありそうです。
「且つ」の類語
最後に「且つ」の類語を紹介します。
「且つ」と同じような意味を持つ言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
- 「加えて」【くわえて】
- 「その上」【そのうえ】
「加えて」【くわえて】
「加えて」という言葉も、「且つ」と同じような使い方ができます。
例えば、「私はラーメン屋で、チャーシューメンを注文し、『且つ』チャーハンも追加注文した」という文章は、「私はラーメン屋で、チャーシューメンに『加えて』、チャーハンを注文した」という文章に置き換える事ができます。
「その上」【そのうえ】
「その上」も「且つ」と似たような使い方をする事ができます。
例えば、「私は休日に友人とゴルフをし、『且つ』恋人とデートも楽しんだ」という文章を、「私は休日に友人とゴルフをして、『その上』恋人とのデートも楽しんだ」という文章に置き換える事ができます。
「且つ」では意味が通じにくいと感じる相手に対しては、「加えて」や「その上」など、意味が通じやすい優しい言葉に換えるといいかもしれません。
「且つ」という言葉の意味と使い方を見てきました。
「且つ」は単独で使う言葉ではありませんので、意味を理解するのが難しいかもしれません。
しかし使い方はシンプルなので、覚えてしまえば、様々な場面で「且つ」を使いたくなると思います。
二つ以上の事が同時進行的に起きている時は、「且つ」を使って文章にしてみましょう。