「平身低頭」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスの世界で時々、耳にすることがある「平身低頭」という四字熟語。
これは、仕事でトラブルなど取引先に迷惑をかけたり、損害を与えてしまった時に使われるイメージがあります。
しかし、正確な意味を理解しないままに使っている人もいるかもしれません。
そこでここでは、「平身低頭」について見ていくことにします。
目次
- 「平身低頭」とは?
- 「平身低頭」の表現の使い方
- 「平身低頭」を使った例文と意味を解釈
- 「平身低頭」の類語や類義語
「平身低頭」とは?
「平身低頭」は「平身」と「低頭」の2つの言葉で成り立っている四字熟語です。
「平身」は「頭が地面につくくらいまで身を低くする」という意味になり、「低頭」は「気持ちを表すために頭を下げること」を指しています。
このことから「平身低頭」は、「体を低くして頭を下げる」という意味合いになり、これが転じて「ともかく謝罪すること」という解釈になっていきました。
言い換えると、「ひれ伏して頭を低くさげて恐れ入ること」ということになります。
- 「平身低頭」の読み方
「平身低頭」の読み方
「平身低頭」は「へいしんていとう」という読み方になりますので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「平身低頭」の表現の使い方
「平身低頭」は、相手に対して非常に恐れ入った時に使われますが、「ひたすら恐縮する」という意味を持っていますので、感謝やお礼を言う時に使うことは、ほとんどありません。
大半は謝罪とお詫びの場面で使う表現と言ってもいいでしょう。
「平身低頭」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「平身低頭」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「平身低頭」を使った例文1
- 「平身低頭」を使った例文2
「平身低頭」を使った例文1
「こちらの手違いで迷惑をおかけしたお客様に電話越しに平身低頭しても、相手は納得してもらえることは難しい」
いくら「平身低頭」であっても、ビジネスの世界では、電話でお詫びするだけでは済まされないことがたくさんあります。
まずここは、直接出向いてお詫びすることが大切です。
「平身低頭」を使った例文2
「あの方は、我々が平身低頭して、過ちを謝ったところで、許してくれることはないでしょう」
かなり相手に怒らせてしまったのでしょうか。
どんなに「平身低頭」で謝ったとしても、決して許してくれないということは、相手の逆鱗に触れたことになります。
ここは、しばらく相手の怒りが静まるまで待っておくしかなさそうです。
「平身低頭」の類語や類義語
「平身低頭」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「土下座する」【どげざする】
- 「ひれ伏す」【ひれふす】
「土下座する」【どげざする】
「土下座する」とは「誠意を表すために、地面にひざまづいて礼をすること」という意味で使われています。
「ひれ伏す」【ひれふす】
「ひれ伏す」も「平身低頭」の類義語として扱うことができる言葉です。
意味としては、「地面に額がつくほど頭を下げること」ということを指していますが、かなり強大な力を対して頭を下げるようなイメージがあります。
「平身低頭」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉の使い方を正しく理解することで、適切に使えるようにしたいものです。