「驚天動地」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「驚天動地」の意味や類語を紹介します。
さらに「驚天動地」の使い方や、「驚天動地」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「驚天動地」の意味とは?
- 「驚天動地」の類語や言い換え・似た言葉
- 「驚天動地」の言葉の使い方
- 「驚天動地」を使った例文
- 「震天動地」と「驚天動地」
「驚天動地」の意味とは?
みなさんは「驚天動地」という言葉を知っているでしょうか。
意味を知らない人でも、「驚天動地」を見ると、なかなか迫力がある言葉だという印象を持つのではないでしょうか。
実際に「驚天動地」は、びっくりするような事態を表現する事ができる言葉です。
世界のニュースや、学術的な発表の中には、「驚天動地」という言葉がぴったりな出来事があるかもしれません。
そんな知っていると世の中の見方が豊かになる言葉、「驚天動地」の読み方と意味を紹介します。
- 「驚天動地」の読み方
- 「驚天動地」の意味
「驚天動地」の読み方
「驚天動地」は「きょうてんどうち」と読みます。
「驚天」は「きょうてん」、「動地」は「どうち」と読みます。
他の言葉では見かけない読み方ですので、これを機会に「驚天動地」は「きょうてんどうち」と読むと覚えておきましょう。
「驚天動地」の意味
「驚天動地」にはどのような意味があるでしょうか。
「驚天動地」の「驚天」は、「天が驚く」という意味で、「動地」は「地が動く」という意味になります。
このため「驚天動地」は直訳すると、「天が驚き地が動く」という意味になりますが、「世間をあっと驚かせること」とい意味で使われています。
「天が驚き」は天下にいる人々がすべて驚くという意味だと覚えておきましょう。
また「すごくびっくりする出来事」「信じられないような出来事」という意味も含まれています。
このように「驚天動地」には、新聞の一面に掲載されるような、「世間をあっと驚かせること」という意味があります。
「驚天動地」の類語や言い換え・似た言葉
「驚天動地」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と、「驚天動地」を言い換える事ができるのかを知り、語彙を増やしてコミュニケーション能力を上げて行きましょう。
- 「呆気にとられる」【あっけにとられる】
- 「仰天」【ぎょうてん】
- 「耳目を驚かす」【じもくをおどろかす】
「呆気にとられる」【あっけにとられる】
「呆気にとられる」には、「意外な事にあきれる」という意味があります。
「あきれる」には、意外な事に驚いて、途方に暮れるという意味があります。
驚きすぎて、呆然としている人の姿を思い浮かべるといいかもしれません。
例えば、一人息子の下宿先に、両親が遊びに行ったら、掃除をしていないせいかゴミ屋敷のようになっていたら、きっと驚いて途方に暮れ、「呆気にとられる」と思います。
また、彼氏や彼女の浮気現場を偶然見た時も、「呆気にとられる」のではないでしょうか。
「仰天」【ぎょうてん】
「仰天」には、「非常に驚く事」という意味があります。
また「天を仰ぐ」と書くように、「驚きのあまり、上空を見る」という意味もあります。
「びっくり仰天」という言葉もあり、「仰天」は誰もが知っている有名な言葉です。
「驚天動地」を簡単な言葉に言い換えたい時の候補として、「仰天」という言葉を使ってみましょう。
「耳目を驚かす」【じもくをおどろかす】
「耳目を驚かす」という言葉も「驚天動地」と似た意味を持つ言葉です。
「耳目を驚かす」には、「多くの人の注意を促す」という意味や、「たくさんの人を驚かす」という意味があります。
例えば、モテないと思われていた男性が、芸能人のように綺麗な女性と結婚する事になったら、「耳目を驚かす」事になるでしょう。
また甲子園常連の強豪校に対して、弱小の野球部が勝利した場合も、「耳目を驚かす」ニュースになりそうです。
「驚天動地」の言葉の使い方
「驚天動地」という言葉の使い方を見て行きましょう。
「驚天動地」には、「世間をひどく驚かす事」という意味があります。
「ひどく」なので、ちょっと驚くような出来事ではなく、ネットニュースになるくらい驚くような出来事に使うようにしましょう。
例えば、全くノーマークだった人が、スポーツの世界大会で優勝するような出来事は「驚天動地」と呼べるでしょう。
また個人が「驚天動地」と主観で思い、大げさに表現する時にも使えます。
例えば友達が一流大学に合格した時、その友達の事をバカだと思っていたら、「驚天動地」の出来事になります。
このように誰かの主観で、ひどく驚いた時にも、「驚天動地」という言葉を使ってみましょう。
「驚天動地」を使った例文
「驚天動地」を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「驚天動地」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「驚天動地」を使った例文を紹介します。
「業界最大手の企業の社長が逮捕されるという、『驚天動地』の事件が起きた」、「私のような三流大学出身の社員が、取締役に抜擢されるなんて、『驚天動地』と言わずに何と言おう」、「昨日までダメ社員と呼ばれていたA君が『驚天動地』の大型契約を勝ち取った。
社内の全員が、A君を褒め称えるという、手のひら返しが始まった」という感です。
ビジネスシーンでは、株価が一気に乱高下するような「驚天動地」の事件が、時に起こる事があります。
また社内人事でも、「驚天動地」としか言いようがないくらい、驚く人事が発表される事もあります。
例文2
テレビなどを見た時の「驚天動地」を使った例文を紹介します。
「これまで見たことが無いような、『驚天動地』の事件が起こった。
昨日からテレビは全局、この事件について放送している」、「私が生きている間に、こんなに『驚天動地』な出来事が起こるなんて思わなかった。
長く生きているといろいろな事があるものだ」などです。
テレビで連日放送されるような事件は、「驚天動地」な事件と言う事ができるでしょう。
また「アイドルのAちゃんと、俳優のBさんが結婚するなんて、『驚天動地』としか言いようがない。
こんな大型カップルはもう二度と生まれないだろう」とか、「まさかタレントの○○が、八又浮気をするなんて…これは『驚天動地』な事件と言ってもいいだろう」などと、芸能的な話題でも「驚天動地」な出来事が起こる事があります。
「震天動地」と「驚天動地」
「驚天動地」と双子のような関係にある言葉が、「震天動地」です。
この二つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか。
「震天動地」は「しんてんどうち」と読みます。
「天が震えて、地が動く」という意味の言葉で、「人々を驚き恐れさせる事」という意味があります。
「恐れさせる」という点が、「驚天動地」と違う部分と言えます。
「震天動地」を使う時は、ネガティブな驚きの出来事に対して使うという制限があります。
一方「驚天動地」という言葉を使う時は、ポジティブな出来事にも、ネガティブな出来事にも使う事が可能です。
そこでボキャブラリーを増やすために、誰かが偉業を達成した時など、ポジティブな出来事に対して「驚天動地」を使い、未曽有の災害などのネガティブな出来事に対して、「震天動地」という言葉を使うなど、言葉の使い分けをしてみてはいかがでしょうか。
「驚天動地」という言葉の意味や、使い方を見てきました。
世間の人がすごく驚くような出来事が起こった時に、「驚天動地」という言葉を使ってみましょう。
また個人的には、ネットニュースのトップだと思えるような、やや主観的な驚きの出来事に対しても、「驚天動地」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
あなたの感じ方が、周囲の人に伝わりやすくなるでしょう。