「鼻白む」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「鼻白む」の意味や類語を紹介します。
さらに「鼻白む」の使い方や「鼻白む」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「鼻白む」の意味とは?
- 「鼻白む」の類語
- 「鼻白む」の言葉の使い方
- 「鼻白む」を使った例文
- 「鼻白む」の誤用
- 「鼻白む」原因になる行動
「鼻白む」の意味とは?
みなさんは「鼻白む」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
ある程度年齢を重ねている方は、「鼻白む」という言葉を、何度か耳にした事があるかもしれません。
一方で、若い世代の方は、「鼻白む」という言葉を、今回初めて見る事になったかもしれません。
社会人生活を送ると、誰かの行動に対して「鼻白む」事が起きたり、自分の行動が周囲の人に「鼻白む」事態を招く事があります。
「鼻白む」という言葉を知っておくと、そのような行動を避ける事ができるようになるかもしれません。
早めに知っておきたい言葉、「鼻白む」の読み方と意味を紹介します。
- 「鼻白む」の読み方
- 「鼻白む」の意味
「鼻白む」の読み方
「鼻白む」は「はなじろむ」と読みます。
「はなしらむ」「はなしろむ」と読み間違ってしまう人がいますので、読み間違いをしないように気を付けましょう。
これを機会に「鼻白む」は「はなじろむ」と読む事を覚えておきましょう。
「鼻白む」の意味
「鼻白む」には、「誰かに批判を受けたり、気勢をそがれるような行為をされて、気分を害する」という意味があります。
さらに「興ざめする」という意味もあります。
何か自分にとってショックな事が起こったり、気後れするような出来事が起こった時に、ショックな顔や、困ったような顔を顔に出す事を、「鼻白む」と言います。
例えば、初対面の人に、一方的に長い時間話をされてしまったら、きっと誰でも困ってしまうでしょう。
その困った気持ちが顔に出てしまった様子が、「鼻白む」になります。
「鼻白む」の類語
「鼻白む」の類語や、似た意味の言葉にはどのような言葉があるでしょうか。
「鼻白む」と言い換えられる言葉を知ると、ボキャブラリーが増えて、知性的なイメージの人になれるかもしれません。
- 「ドン引く」【どんびく】
- 「白ける」【しらける】
「ドン引く」【どんびく】
「ドン引く」という言葉は、「鼻白む」という言葉に似た意味がある言葉です。
「ドン引く」には、大いに白けてしまうという意味があります。
例えば初デートの時に、男性がとんでもなく格好悪い服装で登場した時は、「ドン引く」かもしれません。
またデート中に、飲食店の店員に偉そうな態度を取ったり、怒鳴ったりする男性を見た時も、「ドン引く」でしょう。
このように好きだった相手を一瞬で嫌いにさせるような行為を取られた時などに、「ドン引く」という言葉を使います。
「白ける」【しらける】
「白ける」には興ざめして気まずい雰囲気になるという意味があります。
例えば盛り上がっているパーティで、急に説教を始める上司がいたら、参加者は「白ける」事になります。
またランチの時に、みんなで美味しいと言い合いながら食事をしている時に、ペットが死んで悲しい気持ちを語られてしまうと、可哀そうだと思いながら、内心「白ける」事になります。
このように空気を読めない態度を取る人がいると、みんなが「白ける」事になります。
また周囲を「白けさせる」つもりがないのに、なぜかそうなってしまう人もいます。
「鼻白む」の言葉の使い方
「鼻白む」という言葉をどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「鼻白む」には、誰かに批判を受けたり、気勢をそがれるような行為をされて、気分を害するという意味があり、それが顔に出てしまう様子を表現しています。
そこで、気分を害したり気後れした時、それが表情に出てしまう時に、「鼻白む」という言葉を使ってみましょう。
例えばセクハラギリギリのような言葉を掛けられた時に、女性なら嫌な気持ちが表情に出ると思います。
このような場面は「セクハラ発言をされて、『鼻白む』」と表現する事ができます。
また、好きな人の前で、元カレの話をされたら、ショックな気持ちが表情に出るでしょう。
このような場面も「友達に、好きな人の前で元カレの話をされた時に、思わず『鼻白ん』だ」という文章にできます。
「鼻白む」場面に遭遇した時に、この言葉を使ってみましょう。
「鼻白む」を使った例文
次に「鼻白む」を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「鼻白む」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方が見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「鼻白む」を使った例文を紹介します。
「新入社員が、会議の席で偉そうに弁舌をぶった。私を含めて会議に参加したすべての人が『鼻白む』事になった」、「課長に説教をされて、最初のうちは素直に聞いていたが、徐々に人格否定をされている事に気付いた。
私は『鼻白み』それが態度に出てしまった」などです。
ビジネスシーンは、「鼻白む」事が多い場所です。
特に若手が目上の人に生意気な態度を取った時は、誰もが「鼻白む」事になるでしょう。
例文2
日常生活における「鼻白む」を使った例文を紹介します。
「レストランでランチのミックスフライセットを頼んだが、いつまで経っても出てこない。
『まだですか』と聞いたら、『今作ってます』と言われて、『鼻白ん』だ」、「彼女が浮気をしたので、強く責め立てた。
すると彼女は倍以上の強さで私の悪口を言った。
私は『鼻白み』彼女と別れる事にした」などです。
飲食店のトラブルは「鼻白む」きっかけにつながりやすいかもしれません。
「鼻白む」の誤用
「鼻白む」という言葉を見ると、「鼻が白くなる」という意味の言葉だと思う人がいるかもしれません。
しかし「鼻白む」は、鼻が白いという意味ではありません。
例えば、冬の寒い朝などは、血流が悪くなり、鼻が白く見える事があります。
そのため、「寒すぎる朝、鏡に映った自分は『鼻白ん』でいた」などという文章を作ってしまう事があるかもしれません。
しかし「鼻白む」という言葉には、違う意味がありますので誤用に気を付けましょう。
「鼻白む」原因になる行動
最後に「鼻白む」原因になる行動を紹介します。
どのような態度を取ると、周囲の人が「鼻白む」のでしょうか。
- 「自慢話をする」
- 「ひどい事を言う」
- 「すぐにばれる嘘をつく」
「自慢話をする」
やたらと自慢話ばかりする人は、周囲の人を「鼻白ませて」しまいます。
例えば結婚が決まったばかりの女性は、自分の自慢話を周囲にしたくて仕方がないかもしれません。
幸せなのは構いませんが、それを聞いた人がどのように感じるかを考えて話をするべきでしょう。
「ひどい事を言う」
誰かの欠点を鋭く指摘する人は、周囲の人から「鼻白まれて」しまうでしょう。
人には優しく接するのが基本で、例えば外見上の欠点などは指摘しないのがマナーです。
そのような社会マナーを意に反さずに、どんどん鋭い指摘を繰り返す人は、相手の気持ちを引かせてしまいます。
例え正しい指摘だとしても、相手がどのように感じるか、傷つくかもしれないという事を少し考えてみましょう。
「すぐにばれる嘘をつく」
何でそんなにすぐにばれるような嘘をつくの?と思うような嘘をつく人がいます。
例えば納期に間に合うかどうか聞いた時に「余裕です」と答えて、実際は全然間に合わないような人です。
このようなすぐにばれる嘘をつかれてしまうと、「鼻白む」事になるでしょう。
「鼻白む」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「鼻白む」は、意味を捉えるのが難しい言葉ですが、分かってしまうと使える範囲が広い便利な言葉です。
嫌な気持ちになった時の気持ちを表現する時は、「引く」や「白ける」という言葉が主流ですが、時には「鼻白む」という言葉を使って見てはいかがでしょうか。