「唆られる」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
人は、魅力的な異性が目の前に現れたなら、その人に夢中になってしまうことがよくあります。
あなたももしかすると、そのような経験があるのではないでしょうか?
友人や恋人、もしくはそれ以外の知人、職場の後輩の人達から、「唆られる」という言葉で声をかけられたり、あるいは、こちらから言ってみたりした経験がありませんか?
ここでは、この「唆られる」という言葉を見ていきたいと思います。
目次
- 「唆られる」の意味とは?
- 「唆られる」の類語
- 「唆られる」の言葉の使い方
- 「唆られる」を使った例文・短文・解釈
- 「唆られる」の英語
- 「唆られる」と「唆る」の違い
- 「唆られる」の対義語
- 「唆られる」を使った言葉と意味を解釈
「唆られる」の意味とは?
私達の生活の中で、この「唆られる」という言葉を身近な場面で聞いたことがある人もいるのではないかと思います。
「唆られる」というのは、「唆る」が受身形になったもので、この言葉は単体で意味するところは「異性などの魅力に惹きつけられる」さまのことを指しています。
しかし、「唆られる」という言葉は、それ単体で用いられるだけではなく、「食欲を唆られる」や「好奇心を唆られる」といったように、「唆られる」の前に名詞などの言葉を付けて話す形もできます。
前に置かれた単語に対して、「唆られる」ということを意味することも数多くあります。
このようなケースだと、前に置かれた対象に「強く魅了された」や「強く惹きつけられる」やといったような意味となってきます。
- 「唆られる」の原形
- 「唆られる」の読み方
「唆られる」の原形
「唆られる」の元となる言葉は、「唆る(そそる)」という言葉になりますが、意味は「惹きつける」、「誘発する」となります。
このように「唆る」は、相手を誘惑して惹きつけるというニュアンスを表現することができます。
「唆られる」の読み方
「唆られる」は、「そそられる」という読み方になります。
「唆られる」の類語
「異性などの魅力に惹きつけられる」という意味を持っている「唆られる」は、他にどのような類義語や同義語で置き換えることができるのでしょうか?
- 「魅了される」
- 「惹きつけられる」
- 「虜になる」
- 「ぞっこんになる」
「魅了される」
「魅了される」とは、「夢中になる」ということで、「対象物に目が離せなくなったり、気がつくとそのことばなりを考えている」といったようなことになります。
「惹きつけられる」
「惹きつけられる」とは、「人の心や興味を向かせること」や「好ましい印象によって関心を惹くこと」という意味があります。
普段の会話の中では、「唆られる」より、「魅了される」や「惹きつけられる」の方が身近な言葉かもしれませんね。
「虜になる」
「ある対象に心を奪われて離れることができない思いになること」という意味があります。
美しい女性の夢中になってしまった男性を指す時にこの表現がよく使われます。
「ぞっこんになる」
「心の底から、しんそこから夢中になる」という意味で、「あいつは、彼女にぞっこんだ」という使い方になります。
「唆られる」の言葉の使い方
「唆られる」は、特に異性に対して強い興味を抱いた時に使われるパターンが多いかもしれません。
「唆られる」を使った例文・短文・解釈
では、どのような場面で「唆られる」が使われるか、例文を見ていくことにしましょう。
- 「唆られる」の例文1
- 「唆られる」の例文2
- 「唆られる」の例文3
「唆られる」の例文1
「彼女を見ていると、どんや男性でも強い興味を唆られる」
「唆られる」という言葉で、よく耳にすることがあるのが、男性が「唆られる」女性という表現ではないかと思います。
この時の女性は、男性のことを完全に虜にしてしまう魅力的なタイプの人のことを言っています。
このように男性が興味を「唆られる」女性は、内面的な美しさよりも、「触ってみたい」、「強く抱きしめていたい」と感じさせる思うようなスタイルがすごく魅力を持っている女性と言ってもいいのではないかと思います。
「唆られる」の例文2
「職場の彼女の色気に唆られてしまう」
男性が本能的に魅力を感じてしまう女性のタイプとしては、「色気がある女性」というパターンが多いのではないのでしょうか?
「彼女の色気に唆られる」という表現は、男性の会話の中では、かなりよく使われているはずです。
「唆られる」は、「誘惑される」、「唆(そそのか)される」といったようなニュアンスがありますので、「唆られる」となるた、「色気」というイメージが付きまとうような印象でしょう。
また、「香り」というキーボードも女性を引き立てる魅力的な武器になる1つです。
そのために、「あの子のセクシーな香りに唆られる」といったような使い方もできます。
「唆られる」の例文3
「彼女の髪をかきあげる仕草に唆られる」
「唆られる」という言葉は、どうしても性的なイメージが強く結び付いた表現になってしまうことが多い言葉でしょう。
そのために、「性欲を唆られる女性の仕草」といったように、セクシーな女性に魅了される男性は、エッチな心が激しく燃え立ってくるようになります。
このような場合も、「唆られる」という言葉がよく当てはまります。
「唆られる」の英語
「唆られる」を英語で言い換えると、“be attracted to 〜”という形で表すことができます。
意味は、「〜(人)に惹かれる、魅力を感じる」ということになります。
「唆られる」と「唆る」の違い
「唆る」とは、「唆られる」の原形となった形で、「唆る」を使う場合は、自ら関心を示すことですが、「唆られる」となると、相手からの力が作用するように受け身的なケースで使われます。
「唆られる」の対義語
「唆られる」の対義語として、「削がれる」という表現があります。
この言葉は、「削ぐ(そぐ)」が原形で「奪い去る」という意味がありますが、受身の助動詞である「れる」が付いた「気が削がれる」は、「やる気が削がれる」の略で「やる気が奪われる」ということになります。
「唆られる」を使った言葉と意味を解釈
では、「唆られる」が、他の言葉と合わせて用いられる時の表現としては、どのようなものがあるのでしょうか?
- 「興味を唆られる」
- 「好奇心を唆られる」
- 「食欲をそそられる」
「興味を唆られる」
「そそられる」という言葉を用いる対象としては、最も使われる頻度が高い代表的な表現です。
「興味を唆られる」というと、「何ものかに強く興味を惹きつけられる」や「興味をかきたてられる」といったような意味で理解することができます。
「友達の恋愛話には、とても興味を唆られる」というような場合に用いられます。
また、「興味を唆られる」は、受身形だけでない形で使われることがあり、「新しいメニューには、とても興味を唆る」というように用いることもできます。
「好奇心を唆られる」
「唆られる」の対象として、もう1つよく見たり聞くことがあるのが、「好奇心」でしょう。
「好奇心を唆られる」という表現は、身近な会話の中でも、かなりよく耳にする言い回しかもしれないので、知っている人も結構多いのではないかと思います。
これは「好奇心をかきたてられる」や「好奇心に駆られる」といったような意味を指しています。
「仕事で海外での新しい生活が始まるので、大いに好奇心を唆られるのです」
といった形で使われることが多い表現です。
「食欲をそそられる」
また、「唆られる」という言葉を用いて表される対象の中には、「食欲」という言葉を付けて使われることもあります。
「食欲を唆られる」とは、よく美味しそうな食べ物の匂いがしてきたり、テレビ番組のグルメのシーンの中で食べ物の映像が流されているところを見たりして、食欲が強く刺激された時に、使ったりしています。
「帰宅すると、妻が夕食に作ったシチューの香りが、とても美味しそうで食欲を唆られたのです」
このように使うことができます。
「唆られる」という言葉を聞くと、どうしても、魅力的な異性にイメージしてしまうことが多いのですが、食欲や興味、好奇心などでも使うことができることを考えると、とても使い方にバリエーションが多い言葉であることが分かります。