「領袖」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
皆さんは「領袖」という言葉をどこまで知っているでしょうか?
普段の会話の中では、あまり聞いたことのない言葉かもしれません。
どのような発音をしてどんな意味があるのか、そして活用できる場面はどんな所なのか?
そこで今回は、この「領袖」について解説していくことにします。
目次
- 「領袖」の意味とは?
- 「領袖」の読み方
- 「領袖」の言葉の使い方
- 「領袖」を使った言葉と意味を解釈
- 「領袖」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「領袖」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「領袖」の英語(解釈)など
- 「領袖」の語源
「領袖」の意味とは?
「領袖」という言葉は、「集団の頭や主(あるじ)だった人」のことを意味しています。
「領袖」を構成する「領」には様々な意味があるのですが、「衣服の襟(えり)」という意味もあります。
また、「袖」は「衣服の袖(そで)」のことを言っており、「領=襟」と「袖」は、とても人の目に触れることが多いので、そこから「人を率いてそのトップとなる人物」や「集団の中の中心人物」という意味になったのです。
「領袖」の読み方
「領袖」は「りょうしゅう」という読み方になります。
「領」は「領収書」などで触れることの多いの文字ですが、「袖」はあまり使うことがない文字で、読み方が分からないという人もいるかもしれないので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「領袖」の言葉の使い方
「領袖」という言葉を使うシーンとしては、組織のトップにいる人間を指す場合に使うことになってきます。
「領袖」は「頭(かしら)」、「長(おさ)」、「リーダー」、「トップ」と同じような使い方ができますが、「会社のトップ」と使うより、「企業の領袖」と表現した方がかなり重たい印象を与えることになるでしょう。
そのようなことから、古めかしいイメージになってしまうのですが、格式張った文章を書く場合に、「領袖」を盛り込んでみると言葉に重みが増していくかもしれません。
「領袖」を使った言葉と意味を解釈
では、「領袖」を使った言葉の意味を解釈してみましょう。
- 「派閥の領袖」
「派閥の領袖」
「派閥の領袖」とは、「その派閥やグループのトップ、頭」という意味があります。
「派閥」とは「ある同じ目的を持っている集まりや、利害関係があり、人々の排他的なつながりがあるグループ」のことで、このような集まりは、政治の世界や企業の中でも、必ずあるものです。
そして、敵対する派閥と争ったり、時には迎合したりするのですが、その中心的存在となる「領袖」は、良くも悪くも肝が座った度胸のある人のイメージがあります。
「派閥の領袖」という言葉のフレーズだけでも、何か怖い存在を連想させてしまいます。
特に政治の世界で「派閥の領袖」と呼ばれる人物はかなりの強者であることは間違いないでしょう。
それができるからこそ、政治の世界でも、巧みにたち振る舞うことができるのかもしれません。
「領袖」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここで「領袖」を使った例文を解釈してみることにしますので、どのような場面で活用できるか理解してください。
- 「領袖」を使った例文1
- 「領袖」を使った例文2
「領袖」を使った例文1
「あのグループの領袖に目をつけられたら、この会社で仕事を自由に進めることはできないよ」
やはり企業にも派閥があり、そのトップから睨まれるようなことが出てきたなら、仕事をスムーズに進めることができなくなるのですね。
このような場合は、「領袖」と上手く付き合っていくしかありません。
「領袖」を使った例文2
「政党の領袖ともなると、しっかりしたビジョンを持ち、強いリーダーシップを発揮するだけでは務まらない。集金力もないと派閥内の人間を引っ張って行くことができない」
とてもリアルな話ですが、政治の世界ではお金がかかることは事実なのでしょう。
そんな世界で政党の「領袖」を努めるためには、お金を集める力を持っていることも、トップに求められる資質なのです。
「領袖」の類語や言い換え(シソーラス)
「領袖」と同じ意味を持っている言葉、すなわち類義語は前項でも少し出てきましたが、ここでも改めて見ていくことにしましょう。
- 「長(おさ)」
- 「リーダー」
- 「親分」
「長(おさ)」
「頭(かしら)として集団を統率し引っ張っていく人」のことを指しています。
「おさ」もかなり古いイメージを与える発音ですが、これも格調の高い文章を作る時に使える言葉です。
「リーダー」
「リーダー」も「領袖」の類義語として扱うことができる言葉で、「その組織の指導者」を意味しています。
「リーダーシップ」=「指導力」という意味でもよく使われていますが、ビジネス書で「リーダーの資質」や「リーダーの求められる要件」などのタイトルが目につくことがあります。
それだけこの言葉は、ビジネスの世界でポピュラーなものになっています。
それだけに強い「リーダー」が経済社会の中で、求められているのです。
これから若い世代の強いリーダーが現れてくることを期待したいですね。
「親分」
「親分」という言葉も類義語としてありますが、「部下を命を生かすことや奪うことの権利を掌握しており、その力で統率するグループや団体の長」のことを言っています。
かなり殺伐とした表現ですが、普通の組織や企業などのリーダーとは、かなり一線を画した存在のような響きがあり、部下の生命さえ握っているトップということです。
いわゆる怖い団体のトップということですね。
できるなら、このような人とは関わりたくないし、知り合いにもならない方が無難かもしれませんね。
「領袖」の英語(解釈)など
「領袖」を英語で表現すると、“a leader”、“a head”という言葉で訳すことができます。
“a leader”は、カタカナ語で「リーダー」として親しみのある言葉ですし、“a head”も「頭」という意味で理解しやすいと思います。
「領袖」の語源
「領袖」は元来、漢語で前述の通り、「領」は「襟(えり)」を意味し、「袖」は「そで」のことでした。
衣服の中で、襟と袖が最も目立つ部分であるという意味から、集団の長としての意味で使われるようになったとされるのです。
「領袖」という言葉の意味活用シーンが理解できたでしょうか?
かなり難しい読み方で、何となく堅苦しい発音ですが、「リーダー」と言うように理解すると、使い方で苦しみことも悩むこともありません。
ビジネス業界でも政治の世界でも強いリーダーシップを図ることができる人間が求められています。
このようなことから、「領袖」の立場にある人は、常に襟元を正してまっすぐ歩いて行くことが大切ではないかと思うのです。