「猖獗」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「猖獗」の意味や類語を紹介します。
さらに「猖獗」の使い方や、「猖獗」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「猖獗」の意味とは?
- 「猖獗」の類語や言い換え・似た言葉
- 「猖獗」の言葉の使い方
- 「猖獗」を使った例文
- 「猖獗」状態を見られる映画のジャンル
「猖獗」の意味とは?
「猖獗」という言葉を知っているでしょうか。
「猖獗」の読み方が分からないという人がほとんどかもしれません。
そのくらい「猖獗」は難読漢字が使われている難しい言葉です。
また読み方を知っても「なるほど」とはならないかもしれません。
それほど日常的に使う言葉ではないからです。
それでも「猖獗」という言葉を見ただけで、何となく怖い、邪悪な感じがする人が多いのではないでしょうか。
そんな、ちょっと怖いイメージがする言葉、「猖獗」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「猖獗」の読み方
- 「猖獗」の意味
「猖獗」の読み方
「猖獗」は「しょうけつ」と読みます。
「猖獗」の「猖」も「獗」もとても難しい漢字が使われています。
初見で読めなくても、全く恥ずかしくない言葉ですので、逆に言えば読めると友達に自慢できる言葉と言えます。
知的なイメージをアピールするためにも、「猖獗」を「しょうけつ」と読めるようになりましょう。
「猖獗」の意味
「猖獗」にはどのような意味があるでしょうか。
「猖獗」は、「悪いものが、手が付けられないほどはびこる」という意味があります。
例えば映画の中に登場する街には、信じられないくらいたくさんの悪党が住んでいる事があります。
一般の人は夜道を歩くのは絶対無理で、そこら中で銃声が鳴り響くようなバイオレンスな雰囲気の街です。
このような様子を「猖獗」と言い、「悪党が『猖獗』する街」という文章にする事ができます。
日本に住んでいると、「猖獗」という言葉を使うような場面に遭遇する事はほとんどありませんが、もしかしたら日本にもこのようなエリアがあるのかもしれません。
また海外旅行が好きな人は、「猖獗」という言葉に敏感になっておいた方がいいかもしれません。
「猖獗」の類語や言い換え・似た言葉
「猖獗」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「猖獗」と言い換えられる言葉を知ることで、よりボキャブラリーが増えて、コミュニケーション能力がアップするかもしれません。
- 「跳梁」【ちょうりょう】
- 「跋扈」【ばっこ】
- 「蔓延」【まんえん】
- 「横行」【おうこう】
「跳梁」【ちょうりょう】
「跳梁」には、動き回る、のさばるという意味があります。
またこの場合に動き回る、のさばるのは、悪人であるケースがほとんどです。
例えば「悪人が跳梁する世界」という感じで、「跳梁」という言葉を使います。
悪人が活発に動き回ったり、のさばっていると感じる時に、「跳梁」という言葉を使ってみましょう。
「跋扈」【ばっこ】
「猖獗」に負けないくらいの難読文字ですので、ウンチクを身につけるようなつもりで、この言葉を覚えておきましょう。
「跋扈」には、「悪いものが思うままにのさばる」という意味があります。
「猖獗」に意味も良く似ています。
「跳梁」と合わせて、「跳梁跋扈」という四文字熟語として使われる機会もあります。
その場合は「跳梁」と「跋扈」がそれぞれパワーアップしたような意味を持つ言葉になります。
「蔓延」【まんえん】
「病気が蔓延する」などと使い、「あちこちにはびこり広がる」という意味があります。
やはり「蔓延」するのはネガティブなもの、悪いもので、伝染病や、悪人などがあちこちにはびこったり、流行した時に、「蔓延」という言葉を使います。
「横行」【おうこう】
「横行」という言葉は、この並びの言葉の中では、もっとも一般的な言葉と言えるでしょう。
「横行」には、「悪事が幅を利かせて蔓延る事」という意味があります。
例えば「汚職が横行する」などという文章が、新聞の紙面で踊る事があります。
「悪い権力の横行を許すな」など、様々な場面で使われる言葉ですので、これを機会に覚えておきましょう。
「猖獗」の言葉の使い方
「猖獗」はどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「猖獗」には、「悪いものが、手が付けられないほどはびこる」という意味があります。
ある街が悪いものに占領されてしまったようなイメージの時に、「猖獗」という言葉を使ってみましょう。
日常的なシーンでは、それほど目にする機会が無いかもしれません。
しかし、荒れる成人式などでは、悪い若者が市民ホールを「猖獗」する事があります。
また海外旅行に行けば、マフィアなどに「猖獗」されている街は、いくらでもみつかります。
日本で普通に暮らしている場合、映画や小説などで、「猖獗」状態にある街を目にする機会が多いでしょう。
ゾンビ映画などは、まさに「猖獗」状態にある街が登場します。
このように、ニュースや映画や小説で、または実際に悪いものがはびこっている世界を見た時に、「猖獗」という言葉を使ってみましょう。
「猖獗」を使った例文
「猖獗」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「猖獗」を使った文章にはどのようなものがあるでしょうか。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「猖獗」を使った例文を紹介します。
「転職した会社に、悪いやつしかいないので驚いた。この会社には悪人が『猖獗』している」、「私が担当するエリアは、悪人が『猖獗』しているエリアだ。自衛できる武器を持たないと、とてもあのエリアに進入する事はできない」などです。
ブラック企業の中には、悪人が「猖獗」する会社があるかもしれません。
例文2
日常生活における「猖獗」を使った例文を紹介します。
「家の前のコンビニの駐車場に、ガラの悪そうな奴らが『猖獗』している」、「俺の高校時代の学校は荒れていて、ヤンキーが『猖獗』していた」などです。
特にコンビニの前などに、ガラの悪そうな人が集まっているとぞっとします。
「猖獗」状態を見られる映画のジャンル
最後に「猖獗」状態を見る事ができる、映画のジャンルを紹介します。
「猖獗」とは何かが、映画を観る事で良く分かると思います。
- 「ゾンビ映画」
- 「ギャング映画」
- 「ヒーロー映画」
「ゾンビ映画」
伝染病がはびこる事により、平和だった街が、一夜にしてゾンビが「猖獗」する街になる…これがゾンビ映画の醍醐味です。
自分と数人の仲間以外は、全部ゾンビという、「猖獗」度が高い状態と言えるでしょう。
「ギャング映画」
ギャング映画には、ギャング以外登場しないような作品が多くあります。
このような映画に登場する町は、まさに悪人が「猖獗」する街といえるでしょう。
正義の警察官などが登場し、ギャングを倒そうと努力する事がありますが、ギャングの人数が多く、しかも警察の中にもギャングの手下がいるなどの状況が重なって、「手が付けられない」感じが強くします。
「ヒーロー映画」
ヒーロー映画にも、悪役に「猖獗」された街が登場します。
一般市民が表に出られないほど、悪者に支配された街に登場するからこそ、ヒーローの魅力が際立つのかもしれません。
街中に敵がいますから、ヒーローの活躍の場が多く、一騎当千の活躍を見せる事ができます。
最終的に悪者に「猖獗」された街に光が戻る事もあれば、ヒーローが倒れてしまうというバッドエンディングもあります。
「猖獗」という言葉を知りたい時に、いちばん分かりやすいのが、ヒーロー映画を観る事なのかもしれません。
「猖獗」の意味や使い方を見てきました。
日常的に「猖獗」している場面を見る機会はほとんどないのは、日本の治安の良さのおかげかもしれません。
今後も、悪人に街が乗っ取られるような事が無いように、平和な日本のままであり続けて欲しいと願います。