「猖獗を極める」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「猖獗を極める」とは、「悪い物事がはびこって勢いを増すこと」や「感染症・ウイルスなどが猛威をふるうこと」です。
「猖獗を極める」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「猖獗を極める」の意味とは?
- 「猖獗を極める」を分解して解釈
- 「猖獗を極める」の使い方
- 「猖獗を極める」を使った例文・短文(解釈)
- 「猖獗を極める」の英語
- 「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「猖獗を極める」の意味とは?
「猖獗を極める」の意味は、「悪い物事がはびこって勢力を増していること」や「感染症・ウイルスなどが猛威をふるうこと(感染症が猛威をふるう範囲が広がること)」になります。
「猖獗を極める」という言葉には、悪い物事や感染症(病気)、ウイルスなどが広い範囲にわたって大きな影響力を振るうようになるといった意味合いがあります。
「猖獗を極める」というのは、「悪事・病気・ウイルス・害虫(害獣)などの好ましくない物事」が勢力範囲を広げていくことを意味する言葉なので、「好ましい物事・ポジティブな影響の拡大」に対しては使われることはありません。
「猖獗」という言葉自体には、「激しかった勢いが段々と衰えること+かつての勢力が傾き始めること」の逆の意味もあります。
- 「猖獗を極める」の読み方
「猖獗を極める」の読み方
「猖獗を極める」の読み方は、「しょうけつをきわめる」になります。
「猖獗を極める」を分解して解釈
「猖獗を極める」という言葉を「猖獗」と「極める」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「猖獗」
- 「極める」
「猖獗」
「猖獗(しょうけつ)」という言葉を解釈すると、「勢いが盛んで荒れ狂うこと」や「勢力を広げていて荒々しいこと」の意味になります。
「猖獗」というのは、好ましくない出来事やネガティブな影響力が次第に拡大して猛威を振るっていること、あるいは広範な範囲にはびこっていることを意味する言葉なのです。
「猖獗」には「勢力範囲を拡大して荒れ狂う」という解釈だけではなく、それとは逆の「激しかった勢いが段々と衰えること・猛威を振るっていた勢力が傾くこと」の解釈もあります。
「極める」
「極める」という言葉は、「限界・上限にまで至らせる」や「物事の非常に深いところにまで達する」の意味を持つ動詞として解釈することができます。
「極める」とは「これ以上ない限界にまで到達させること」であり、「猖獗を極める」という言葉は「これ以上ないほどに勢いが盛んになり範囲を広げていくこと」を意味しているのです。
「猖獗を極める」の使い方
「猖獗を極める」の使い方は、「悪事・病気・ウイルス・害虫(害獣)などの好ましくない物事」が、その勢力範囲を広げていく場合に使うというものです。
「猖獗を極める」のポピュラーな使い方として、「中国大陸から伝わってきたインフルエンザウイルスがさっそく猖獗を極めている」というように、ウイルスや細菌の感染症の範囲が広がっていることを示す言葉として使われています。
「猖獗を極める」という言葉は「勢いを強める」や「猛威を振るう」の意味合いで使われますが、基本的に「ポジティブな意味を持つ物事の勢いの増加+好ましい存在・良い影響が猛威を振るうこと」に対しては使われることがありません。
「猖獗を極める」を使った例文・短文(解釈)
「猖獗を極める」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
深刻な感染症がその地域で猖獗を極めていた。
この例文における「猖獗を極める」は、「深刻な感染症のウイルスが感染範囲を急速に拡大していること」を意味しています。
疫病・感染症の流行に対して、「猖獗を極める」という言葉を使うことが多いのです。
例文2
インフルエンザが猖獗を極めたことで、学級閉鎖になった。
この例文における「猖獗を極める」は、「インフルエンザウイルスが猛威を振るって感染を拡大していること」を意味しています。
インフルエンザ感染の生徒が増えたことで、学級閉鎖に追い込まれたのです。
例文3
治安が崩壊したその地域では、強盗・暴行を働く暴徒が猖獗を極めている。
この例文における「猖獗を極める」は、国・地域の警察や治安の崩壊につけ込んだ暴徒が勢いを増して暴れまわっていることを意味しています。
「猖獗を極める」の英語
「猖獗を極める」の英語は、「rampant(流行する・激しい・はびこる)」や「be raging(荒れ狂う・猛威を振るう)」「rife(流行している・広まっている)」などになります。
The epidemic is rampant(rife). (感染症が猖獗を極めている。)
The plague is raging. (黒死病が猖獗を極めている。)
the epidemic(prevalence) of influenza(インフルエンザの猖獗)
「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「猛威を振るう・暴威を振るう」
- 「勢いを増す・拡大する(広まる)」
- 「蔓延する・横行する」
「猛威を振るう・暴威を振るう」
「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語として、「猛威を振るう・暴威を振るう」があります。
「猛威を振るう」とは「荒々しい威力を発揮すること」であり、「暴威を振るう」とは「暴力的な威力を振るうこと」を意味しています。
「猖獗を極める」には「悪い物事やウイルスが猛威を振るうこと」の意味があるので、その類語として「猛威を振るう・暴威を振るう」を上げることができるのです。
「勢いを増す・拡大する(広まる)」
「猖獗を極める」の似た意味の言葉・類語として、「勢いを増す・拡大する(広まる)」があります。
「猖獗を極める」という言葉の意味は、「悪い物事がはびこって激しい勢いを増すこと」ですから、それに似た言葉として「勢いを増す」や「拡大する(広まる)」を指摘することができます。
「猖獗を極める」という言葉は一般的に、好ましくない現象が勢いを増すことやウイルス・細菌などの感染範囲が拡大することの意味で使われることが多いのです。
「蔓延する・横行する」
「猖獗を極める」の似た意味の言葉・言い換えとして、「蔓延する(まんえんする)・横行する(おうこうする)」があります。
「猖獗を極める」という言葉は、「ウイルス・細菌などの感染症が広い範囲に蔓延すること、はびこること」を意味しています。
「横行する」の言葉の意味は、「悪事が頻繁に行われること」や「ほしいままに振る舞うこと」になります。
「猖獗を極める」に似た言葉として、「蔓延する・横行する」が上げられます。
「猖獗を極める」という言葉について徹底的に解説しましたが、猖獗を極めるには「悪い物事がはびこって勢いを増すこと」や「感染症・ウイルスなどが猛威をふるうこと(感染症が猛威をふるう範囲が広がること)」などの意味があります。
猖獗を極めるの類語・言い換え・似た言葉としては、「猛威を振るう・暴威を振るう」「勢いを増す・拡大する(広まる)」「蔓延する・横行する」などがあります。
「猖獗を極める」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。