「見切り発車」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「見切り発車」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「見切り発車」とは?
- 「見切り発車」の表現の使い方
- 「見切り発車」を使った例文と意味を解釈
- 「見切り発車」の類語や類義語
「見切り発車」とは?
「見切り発車」の概要について紹介します。
- 「見切り発車」の読み方
- 「乗客が乗り切らないうちに乗り物が発車すること」の意味
- 「まだ十分に議論の余地があるのに着手してしまうこと」の意味
- 「見切り」とは
「見切り発車」の読み方
「見切り発車」は「みきりはっしゃ」と読みます。
難しくない漢字ばかりですので、読み書きできる様にしておきましょう。
「乗客が乗り切らないうちに乗り物が発車すること」の意味
電車やバスなど複数の人を運ぶ乗り物が、既に満員状態だったり発車時刻になってしまった為に、まだ乗客が残っているのに発車してしまうことを言います。
ダイヤに忠実な乗り物程起こり易くなります。
「まだ十分に議論の余地があるのに着手してしまうこと」の意味
課題や問題が残されていて、まだ議論をする余地があるのに、決定されて作業を始めてしまうことを言います。
政治家が自分の実績として残したい時や、その計画を実行できる期間が限定されている時に起こり易くなります。
「見切り」とは
「見切り」の意味は以下の3つになります。
1つ目は「見込みがないと判断して見限ること」です。
もうこれ以上何をしても改善の余地がないと諦めて、文字通り「見ることを切ってしまうこと」です。
「見切り発車」の場合はこちらの意味が使われます。
2つ目は「建築用語で仕上げが切れる部分や形状のこと」です。
建築物の仕上げをする時に他の部分との境目を表し、ここをキレイに仕上げることでより完成度が高くなります。
3つ目は「戦いにおいて相手の動きを予測して出方を判断すること」です。
相手の視線や動きに神経を集中させて、どの様な動きをするのか判断して、自分の出方を決める時の表現です。
「見切り発車」の表現の使い方
「見切り発車」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味ではない
文法的な使い方
「見切り発車」は名詞で、「見切り発車をする」「見切り発車する」として使われることが多くなります。
ビジネスでは「見切り発車で~する」として使われることもあります。
良い意味ではない
「見切り発車」は、本来不十分な状態でものごとに着手してしまうことを言います。
ビジネスでは良い意味では使われず、失敗した時に「見切り発車をしたからだ」と非難されることもあります。
「見切り発車」を使った例文と意味を解釈
「見切り発車」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「見切り発車」を使った例文1
- 「見切り発車」を使った例文2
「見切り発車」を使った例文1
「電車が遅延していることから見切り発車をされた」
電車が人身事故などで遅延していた為に、まだ乗客がいる状態でも発車してしまったことを表しています。
「見切り発車」を使った例文2
「プロジェクトを見切り発車させた」
プロジェクトにまだ幾つかの問題が残っていたのですが、期間が決まっているので取りあえず行動することにしたという意味です。
「見切り発車」の類語や類義語
「見切り発車」の類語を紹介します。
- 「時期尚早」【じきしょうそう】
- 「焦り過ぎ」【あせりすぎ】
「時期尚早」【じきしょうそう】
「ものごとをするのにまだ早すぎること」という意味です。
「焦り過ぎ」【あせりすぎ】
「いそいでものごとにとりかかり失敗する様子」という意味です。
「見切り発車」は「乗客が乗り切らないうちに乗り物が発車すること」「まだ十分に議論の余地があるのに着手してしまうこと」という意味があります。
何かを見捨てて行動する時に使ってみましょう。