「職務に当たる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「職務に当たる」とは、職業上の役割・役目を引き受けて行うということです。
「職務に当たる」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・対義語・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「職務に当たる」の意味とは?
- 「職務に当たる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「職務に当たる」の言葉の使い方
- 「職務に当たる」を使った例文と解釈
- 「職務に当たる」の英語
- 「職務に当たる」と「業務に当たる」の違い
- 「職務に当たる」の対義語
- 「職務」を使った言葉と意味を解釈
「職務に当たる」の意味とは?
「職務に当たる」の意味は、「職業上(仕事上)の役割・役目を引き受けて行うということ」や「自分に仕事として与えられた務め(つとめ)を果たすために対応すること」になります。
職務に当たるの「職務」は「職業上(仕事上)の役割・役目・つとめ・責務・責任」のことを意味していて、「当たる」は「引き受けること・実際に行うこと・対応すること」を意味しています。
「職務に当たる」という言葉は、「職場で自分に与えられた職業上の役割・つとめ・責務を引き受けてきちんと対応すること(実際にその役割を果たすために取り掛かること)」を意味しているのです。
- 「職務に当たる」の読み方
「職務に当たる」の読み方
「職務に当たる」の読み方はそのまま、「しょくむにあたる」になります。
「職務に当たる」の類語や言い換え・似た言葉
「職務に当たる」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「職務に当たる」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「業務に当たる」
- 「職業上の役割(責務)を引き受ける」
- 「仕事の役目に対応する・仕事のつとめを果たす」
「業務に当たる」
「職務に当たる」の類語・言い換えとして、「業務に当たる」があります。
「職務」は「職業上の役割・つとめ・責務」、「業務」は「ルーティンワーク(単純作業)を含む仕事の具体的な内容・作業」という違いはありますが、日常的な言葉としては「職務に当たる」と「業務に当たる」は「仕事に取り掛かるという意味合い」で使われることが多くなっています。
そのため、「職務に当たる」の類語として「業務に当たる」を上げることができるのです。
「職業上の役割(責務)を引き受ける」
「職務に当たる」の類語・言い換えとして、「職業上の役割(責務)を引き受ける」があります。
「職務に当たる」という言葉には、「職業上の役割・役目・責務を引き受けて果たそうとする」という意味があります。
そのため、「職務に当たる」という言葉は、「職業上の役割(責務)を引き受ける」という言葉に言い換えることができるのです。
「仕事の役目に対応する・仕事のつとめを果たす」
「職務に当たる」の類語・似た言葉として、「仕事の役目に対応する・仕事のつとめを果たす」があります。
「職務に当たる」という言葉には、「職業上の役割・役目にきちんと向き合って対応する」という意味があるので、「仕事の役目に対応する」という言葉を類語として上げることができます。
「仕事のつとめを果たす」という言葉も「職務に当たる」とほぼ同じ意味を持っているので、類語として解釈することができるでしょう。
「職務に当たる」の言葉の使い方
「職務に当たる」の言葉の使い方は、会社・役所などの職場で自分に与えられた「職業上の役割(役目)・つとめ・責務」と向き合って対応しようとする時に使うというものです。
自分の職業・仕事における役割やつとめを引き受けて果たそうとする時に「職務に当たる」という言葉を使うことができ、「これから職務に当たる・職務に当たることが生きがいにつながる」というような使い方をすることができます。
「職務に当たる」を使った例文と解釈
「職務に当たる」を使った例文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「職務に当たる」の例文1
- 「職務に当たる」の例文2
- 「職務に当たる」の例文3
「職務に当たる」の例文1
彼は営業本部長としてのプレッシャーを抱えながらも、献身的に職務に当たっている。
営業本部長としての責任の重さを抱えながらも、重要な職業上の役割に正面から向き合って取り組んでいるということを意味しています。
「職務に当たる」の例文2
真面目に一日の職務に当たることの繰り返しが、職業人としての価値あるキャリアにつながるのである。
職業人・社会人として成長するためには、日々の職務を誠実にこなしてその経験から価値あることを学び取っていくことが必要ということを意味しています。
「職務に当たる」の例文3
彼女は顧客から怒鳴りつけられる厳しいクレームを受けたことで、職務に当たれないほどにメンタルヘルスを壊してしまった。
職務に当たってこなすためには健康な精神状態が必要ですが、仕事上の様々なストレスが原因で職務に当たれなくなることがあるということを示しています。
「職務に当たる」の英語
「職務に当たる」の英語は直接的に表現すると、“perform one's duties”、“perform the function of the job”や“handle one's work duties”になります。
「職務」に当たる英語の一般的な名詞は“duty,job”になりますが、義務的要素を強調して職務を遂行しようとするという言い方では“duty”がよく使われます。
“I will perform the function of the job. ”(私は職務=仕事上の役割に当たります。)
“She is working on a job today. ”(彼女は本日の職務に当たっています。)
「職務に当たる」と「業務に当たる」の違い
「職務に当たる」と「業務に当たる」の違いは、「業務に当たる」の方が「職務(職業上の地位・役割・職責)よりも具体的な実際の作業を行うこと」を意味しているということです。
「職務に当たる」という言葉には、「職業上の地位・役割・役目・責任を引き受ける」という意味がありますが、日常の仕事に含まれる作業・活動に従事することを意味する「業務に当たる」よりも、かなり抽象的な仕事全体の役割・つとめを示唆しているのです。
「職務」と「業務」の違いは、「職務=抽象的側面もある仕事上の役割・つとめ」と「業務=具体的側面の強い仕事上の作業・行為」の違いと言えるでしょう。
職務にも具体的作業は含まれますが、「職務に当たる」という時には「具体的作業も包括した職業上の役割・責務の全体」を指しています。
「業務に当たる」という時は、「日々のルーチンワークも含めた具体的な仕事内容への取り組み」を意味しているのです。
「職務に当たる」の対義語
「職務に当たる」の対義語は、「職務を放棄する」や「仕事をボイコットする」、「役割(役目)を拒絶する」になります。
「職務に当たる」という言葉の意味は、「自分に割り当てられた職業上の地位・役割(役目)に伴うつとめを引き受けること」や「職業上の役割・つとめを果たすために対応すること」を意味しています。
そのため、「職務に当たる」の対義語は、「職務を引き受けずそのつとめを果たそうとしないこと+職務を投げ出して放棄してしまうこと」を意味する言葉になります。
「職務を放棄する」は「職務に当たる」の直接的な対義語になりますが、自分の仕事・職務を放棄したり怠業したりすることを意味する「仕事をボイコット(サボタージュ)する」も対義語として考えることができます。
仕事の役割を果たさないという意味の「役割(役目)を拒絶する」も、「職務に当たる」の対義語と言えるでしょう。
「職務」を使った言葉と意味を解釈
「職務」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「職務を果たす」【しょくむをはたす】
- 「職務放棄」【しょくむほうき】
- 「職務柄」【しょくむがら】
「職務を果たす」【しょくむをはたす】
「職務を果たす」という言葉の意味は、自分に与えられた仕事上の役割(役目)や責務を果たすということです。
自分の職業活動において「職務を果たす」ことは、一般的な労働者(働く人)に課されたもっとも重要な仕事上のミッション(使命)・目標として考えることができるでしょう。
「職務放棄」【しょくむほうき】
「職務を怠る・職務放棄」という言葉の意味は、自分に与えられた仕事上の役割(役目)やつとめを果たさずにさぼったり怠けたりするということです。
「職務を怠る」というのは、「職業上のサボタージュ(怠業)」のことであり、自分が果たすべき仕事上の役割をさぼってしまって果たさないことを意味しています。
「職務放棄」というのは、職業上の役割・つとめを途中で投げ出してしまう、職務を放り出して逃げてしまうという無責任な言動を意味している言葉になります。
「職務柄」【しょくむがら】
「職務柄(しょくむがら)」という言葉の意味は、「自分の職務(職業上の役割・責務)と関係している行動習慣や性質・感受性・考え方・感じ方」や「自分の職務を前提にして考えること」になります。
警察官が「職務柄、私は未成年者の飲酒行動を見逃すことはできません」と言った時には、「違法行為を取り締まる警察官の職務を前提にした考え方では、未成年者の飲酒行動は見逃せない」という意味合いになります。
「職務に当たる」という言葉について徹底的に解説しましたが、職務に当たるには「職業上(仕事上)の役割・役目を引き受けて行うということ」や「自分に仕事として与えられた務め(つとめ)を果たすために対応すること」などの意味があります。
職務に当たるの類語・言い換え・似た言葉としては「業務に当たる」「職業上の役割を引き受ける」「仕事の役目に対応する・仕事のつとめを果たす」などがあります。
「職務に当たる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。