「重宝」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「重宝」の意味や類語を紹介します。
さらに「重宝」の使い方や、「重宝」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「重宝」の意味とは?
- 「重宝」の類語や言い換え・似た言葉
- 「重宝」の言葉の使い方
- 「重宝」を使った例文
- 「重宝」の語源
「重宝」の意味とは?
「重宝」とか、「重宝する」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
毎日のように口にしているという方もいるかもしれません。
一方で、「重宝」という言葉の読み方が分からないという方もいるでしょう。
また「重宝」という言葉を日常的に使っていても、詳しい意味は分からない、他の人に説明するほど理解していないという方も多そうです。
そこで、知っているようで知らない言葉、「重宝」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「重宝」の読み方
- 「重宝」の意味
「重宝」の読み方
「重宝」は「ちょうほう」と読みます。
「おもだから」や「しげほう」など、たくさんの読み方が想像できるため、読み間違えてしまう人も多いかもしれません。
これを機会に「重宝」は「ちょうほう」と読む事を知っておきましょう。
「重宝」の意味
「重宝」にはどのような意味があるでしょうか。
「重宝」には、「便利で好ましい事、使っていて便利だと感じる事」という意味があります。
例えば、「この包丁は、どんな料理にでも使えるから、とても『重宝する』」という文章がある時は、包丁が便利で好ましいという意味になります。
みなさんも、使っていて便利だな、好きだなと感じるものがあると思います。
例えばスマホアプリの中には、便利で好ましいものがあるでしょう。
このように「重宝」には、「便利で好ましい」「使っていて便利だと感じる事」などの意味があります。
「重宝」の類語や言い換え・似た言葉
次に「重宝」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉が「重宝」と言い換える事ができるのかを知ると、ボキャブラリーが増えて会話が楽しくなるかもしれません。
- 「実用的」【じつようてき】
- 「勝手がいい」【かってがいい】
- 「至便」【しべん】
「実用的」【じつようてき】
「実用的」という言葉には、実用に適している様子という意味があります。
「実用」には、実際に役立つものという意味があります。
そのため「実用的な物」は実際に役立つものという意味になります。
例えば、「このお財布は、『実用的』だね」という場合は、見かけが良く素敵なだけでなく、使い勝手が良いという意味になります。
人によって、とにかく素敵な物を手に入れたいというタイプの人もいますし、「実用的」なものを好むタイプの人もいます。
「重宝」なものも「実用的」なものに近いため、「重宝」なものを好む人は、「実用的」なものを好む傾向にあるかもしれません。
「勝手がいい」【かってがいい】
「勝手がいい」という言葉も「重宝」に似ている言葉のひとつです。
「勝手」には「便利の良さ」という意味がありますので、「勝手がいい」は、とても便利という意味になります。
例えば、「この部屋は『勝手がいい』」という場合は、収納などが豊富で使いやすいという意味になるでしょう。
また「勝手が悪くて使いにくい家だ」という場合は、見かけはいいけれど、実際に住んでみるといろいろな問題があるという意味になります。
「重宝」と言う所を、「勝手がいい」と言い換える事で、ボキャブラリーの幅が増えるため、「重宝」と「勝手がいい」をセットで覚えておきましょう。
「至便」【しべん】
「至便」には、「非常に便利な事」という意味があります。
「重宝」と同じような意味ですが、好ましさよりも便利の良さ重視で、さらに便利の良さがすごい場合に使う言葉です。
例えば、「東京駅までわずか10分の立地に建つ、『至便』なマンション」という場合は、住み心地よりも何よりも、交通アクセスが最高で便利だという点をアピールした文章になっています。
自分の持っているものが「便利過ぎてすごい」と感じる時などに、「至便」という言葉を使ってみましょう。
「重宝」の言葉の使い方
「重宝」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
そこで「重宝」という言葉の基本的な使い方を紹介します。
- 「便利で好ましい」と感じた時
- 「あったら便利だろう」と感じる時
「便利で好ましい」と感じた時
「重宝」には、「便利で好ましい」「使っていて便利だと感じる事」という意味がありますので、そのような何かを手に入れた時に使うようにしましょう。
または、もし手に入れたら便利だろうなと感じる物に対して、「重宝」という言葉を使ってみましょう。
例えば、最近手に入れた物のなかに、「これは便利だな」と感じるものはないでしょうか。
仕事で使うビジネス用のソフトや、筆記用具などの中に「重宝」するものがあるかもしれません。
「あったら便利だろう」と感じる時
テレビのコマーシャルなどを見て、「これがあったら便利だろうな」と感じるものに対しても、「重宝」という言葉を使ってみましょう。
例えば、「最新のノートパソコンがあったら、『重宝』するだろうな」という感じです。
実際に購入して使って見たら、それほど便利でない場合もありますが、「重宝しそう」という期待感がある時に、「重宝」という言葉を使ってみましょう。
このように、「重宝」は身の回りの便利で好ましいものや、あったら便利だと感じるものを見た時に使ってみましょう。
「重宝」を使った例文
続いて「重宝」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「重宝」を使った文章を見る事で、「重宝」の具体的な使い方が見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「重宝」を使った例文を紹介します。
「このソフトはとても『重宝』する。
資料の管理と閲覧がとても簡単になった」、「今回配属された新入社員は、社会マナーがしっかりしていて、基本的な仕事がこなせるから、とても『重宝』だ。
良い新人が配属されて嬉しい」などです。
「重宝」は物だけでなく、人に対して使われる事もあります。
「重宝がられる」のはいい事ですが、便利なだけのキャラクターにならないように注意が必要です。
例文2
日常生活においての、「重宝」を使った例文を紹介します。
「新しいパソコンは、動きが速くてしかも容量が大きい。
こんなに『重宝』するんだったら、もっと早く買えば良かった」、「このお弁当箱は、とても『重宝』します。
どんなおかずも入れやすいし、汁漏れがしないので使いやすいですね」、「近所にコンビニができて、すごく『重宝』しているよ。
夜中にお腹が空いた時も、5分で食べ物を買う事ができるからね」などです。
接客がしっかりしているコンビニは、便利で好ましい「重宝」の代名詞のような存在かもしれません。
「重宝」の語源
「重宝」の語源を紹介します。
「重宝」はそもそも、「大切に珍重すべき宝」という意味があります。
「重宝」の「重」は、「珍重」が語源になっていて、「宝」はそのまま「宝」という言葉が語源になっていました。
さらに「大切に珍重すべき宝」と、便利な方法という意味がある「調法」という言葉が一緒になって、「重宝」という言葉が生まれたと言われています。
このように「重宝」には、「大切で珍重すべき宝」という意味があると知ると、身近にある「重宝」しているものを大切にしようという気持ちになれるかもしれません。
例えば、「重宝な鉛筆削り」も宝のように思って大切にする事ができそうです。
「重宝」の意味や使い方を見てきました。
何となく使っていた「重宝」という言葉の意味がはっきりしたのではないでしょうか。
また「重宝」という言葉を今回初めて知ったという方は、身近にある便利で好ましい物に対して、「重宝」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。