「嫌悪感を覚える」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「嫌悪感を覚える」の意味や類語を紹介します。
さらに「嫌悪感を覚える」の使い方や、「嫌悪感を覚える」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「嫌悪感を覚える」の意味とは?
- 「嫌悪感を覚える」の類語や言い換え・似た言葉
- 「嫌悪感を覚える」の言葉の使い方
- 「嫌悪感を覚える」を使った例文と解釈
- 「嫌悪感を覚える」を手放す方法
「嫌悪感を覚える」の意味とは?
「嫌悪感を覚える」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
何事にも敏感な人は、この言葉を知らなくても、この言葉が示す感情については知っているでしょう。
また「嫌悪感を覚える」という言葉が口癖になっている人もいるかもしれません。
一方で、鷹揚な性格で、細かい事にはあまりこだわらないというタイプの方は、「嫌悪感を覚える」という言葉も、この言葉が示す感情も知らないかもしれません。
このように人の性格によって、「嫌悪感を覚える」という言葉は身近になったり、縁遠くなったり増します。
そんな敏感な人に身近な言葉「嫌悪感を覚える」の読み方や意味を紹介します。
- 「嫌悪感を覚える」の読み方
- 「嫌悪感」の意味
- 「嫌悪感を覚える」の意味
- 「嫌悪感を覚える」のは本能的な感情
「嫌悪感を覚える」の読み方
「嫌悪感を覚える」は「けんおかんをおぼえる」と読みます。
「嫌悪感」は「けんおかん」と読みます。
「けんあくかん」と読み間違えてしまいがちですので、間違えないようにしましょう。
「覚える」も「かくえる」などと間違える可能性がありますので注意しましょう。
「嫌悪感」の意味
「嫌悪感を覚える」という言葉は、「嫌悪感」と「覚える」という言葉から作られています。
それぞれの意味を見て行くと、「嫌悪感を覚える」の意味が分かりやすくなります。
「嫌悪感」は、「憎しみ嫌う感覚」という意味があります。
誰かの事や、誰かの行為を憎しみ嫌うという事は、過激な感情に思えますが、敏感な人や思春期の感じやすい世代の人は、日常的に持っている感情です。
例えば女子高生の頃なら、父親の脱いだ下着や肌着を見ただけで「憎しみ嫌う」、つまり「嫌悪感」を感じたのではないでしょうか。
大人になると次第に「嫌悪感」を覚えにくくなりますが、敏感なタイプの人、正義感が強い人は、「嫌悪感」を覚えやすいまま生きて行く事になります。
「嫌悪感を覚える」の意味
「嫌悪感を覚える」の「覚える」には、「自然にそういう感情が湧いてくる」という意味があります。
気付いていたらそう感じていた…そのような感情です。
そのため「嫌悪感を覚える」という言葉には、「憎しみや嫌う感情が、自然にわいてくる」という意味になります。
理屈で「ああいう行為は許せない」とか、「ああいう男性は嫌い」と思うのではなく、本当的に「嫌い、憎い」と感じるのが「嫌悪感を覚える」という言葉の意味になります。
「嫌悪感を覚える」のは本能的な感情
先ほどは女子高生が父親の脱いだ下着や肌着を嫌うという例を提示しましたが、実際に父親と娘は、近親相姦などの行為をしないために、娘がある程度の年齢になると、父親の事を嫌いになるという本能があると言います。
まさに「憎しみ嫌う感情が、自然にわいてくる」状態です。
このように「嫌悪感を覚える」という言葉には、「憎しみや嫌う感情が、自然にわいてくる」という意味があります。
「嫌悪感を覚える」の類語や言い換え・似た言葉
「嫌悪感を覚える」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
「嫌悪感を覚える」と同じような感情を表現するには、どのような言葉に言い換えれば良いでしょうか。
- 「忌み嫌う」【いみきらう】
- 「煙たがる」【けむたがる】
- 「毛嫌いする」【けぎらいする】
- 「蛇蝎のごとく嫌う」【だかつのごとくきらう】
「忌み嫌う」【いみきらう】
「忌み嫌う」には、「ひどく憎しみ嫌う」という意味があります。
「嫌悪感を覚える」と似た意味の言葉ですが、「忌み嫌う」の方が、憎しみ嫌う感情が強いと言えるでしょう。
「忌み嫌う」は強く誰かや、誰かの行為を嫌う感情です。
もし誰かの事を「忌み嫌っている」としたら、その人とは目と目を合わせるのも嫌で、同じ空間に一緒にいるのも耐えられないかもしれません。
また誰かに「忌み嫌われて」しまったら、関係を回復するのは困難ですので、なるべくその人と接触しなくて済むように気を配るくらいしかできないでしょう。
「煙たがる」【けむたがる】
「嫌悪感を覚える」に似た意味を持ち、「親しめず、近寄りがたい感じを覚える」という意味があります。
思春期の女性が、中年男性を「煙たがる」、または学校の一部の先生を「煙たがる」のは、日常的な光景です。
また中年男性の多くは、若い女性から「煙たがれた」経験があるのではないでしょうか。
例えば年の離れた新卒の女性社員と、最初は仲が良い関係だった場合でも、一度きつく説教をした事で「煙たがれる」ケースは少なくありません。
「毛嫌いする」【けぎらいする】
「毛嫌いする」という言葉も、「嫌悪感を覚える」と意味が似ている言葉です。
「毛嫌いする」には、「理由もなく、感情的に嫌う事」という意味があります。
会った瞬間に「この人は嫌い」「絶対に仲良くなれない」と感じる事があるかもしれません。
感じやすい人や、思い込みが激しいタイプの人は、第一印象で、その人の事を「毛嫌いし」し、避け続けるような態度を取る事があります。
実際に話をしてみると、いい人だと考えを改める事もありますし、第一印象通りだったと感じる事もあるでしょう。
「蛇蝎のごとく嫌う」【だかつのごとくきらう】
「蛇蝎のごとく嫌う」という言葉があります。
「蛇蝎のごとく嫌う」には、「ヘビやサソリを見た時のように嫌う」という意味があります。
ヘビ嫌いの人がヘビを嫌う時の様子は、異常なほどですが、「蛇蝎のごとく嫌う」とはそのように嫌うという事です。
「嫌悪感を覚える」の言葉の使い方
「嫌悪感を覚える」はどのような場面で使えばよいでしょうか。
「嫌悪感を覚える」には、「憎しみや嫌う感情が、自然にわいてくる」という意味がありますから、そのような感情が湧いてきた時に使いましょう。
または誰かに、嫌われてしまったと感じた時にも使う事ができます。
「娘が私に『嫌悪感を覚えている』ようだ」という感じです。
また自分以外の二人が、「嫌悪感を覚えている」様子を見た時も、「AさんとBさんは互いに『嫌悪感を覚えている』ようだ」などと表現する事ができます。
もちろん人に対してだけでなく、テレビ番組や映画、小説などに、「嫌悪感を覚える」時にも、この言葉を使う事ができます。
「嫌悪感を覚える」を使った例文と解釈
次に「嫌悪感を覚える」を使った例文を紹介します。
「私は、いつの間にかA君に『嫌悪感を覚える』ようになってしまった。
一学期の頃は好きだったのになぜだろう」、「父親が若い女性と話している姿を見て、なぜか『嫌悪感を覚えて』しまった。
それから父親の顔をまともに見られなくなってしまった」、「私は若い女性から『嫌悪感を覚えられ』やすいタイプのようだ」などです。
「嫌悪感を覚える」を手放す方法
「嫌悪感を覚える」のは、自然な感情ですが、誰に対しても「嫌悪感を覚える」人は、世の中を生きるのが大変かもしれません。
そこで「嫌悪感を覚える」を手放す方法を紹介します。
- 「自分にも他人も厳しい」
- 「人間はこうあるべきだ」という考えは「妄想」
「自分にも他人も厳しい」
誰かに対して、または誰かの行動に対してすぐに「嫌悪感を覚える」人は、他人に厳しいだけでなく、自分にも厳しいタイプの人かもしれません。
「人間はこうあるべきだ」という思い込みが激しく、そこから外れるだけで、「嫌悪感を覚える」のかもしれません。
例えば「大人は子供に対して優しくあるべきだ」という思い込みがある人は、一度でも感情的になった大人に対して「嫌悪感を覚える」傾向があります。
また「友達がたくさんいなければダメだ」という思い込みがある人は、友達が少ない自分を責めるかもしれません。
「人間はこうあるべきだ」という考えは「妄想」
しかし「人間はこうあるべきだ」という考えは、その人の思いこみにすぎず、もっと言えば「妄想」に過ぎません。
仮に誰かがそう言ったのかもしれませんが、それでも一個人の意見にしかすぎません。
そこで「人間はこうあるべきだ」という考えを手放してみましょう。
すると誰かの事や、誰かの行為に対して、「こういう人もいるのだな」と自然に受け止められるようになります。
そして「嫌悪感を覚える」事も少なくなり、他人だけでなく、自分に対しても優しくなれるかもしれません。
「嫌悪感を覚える」の意味や使い方を見てきました。
「嫌悪感を覚える」のは自然な感情ですが、持ちすぎてしまう人は手放すように考え方を変えた方がいいかもしれません。