「快活」の意味とは?反対語や対義語、使い方や例文を紹介!
どこの職場にも、この人には、悩みとか心配事とか、ないのかなと思えるくらい、いつも元気で、はつらつとした人がいます。
何事にも前向きで、くよくよ思い悩まずに、常に、前進あるのみの態度には、感心すら覚えます。
そんな人達を指すのに「快活」という言葉があります。
目次
- 「快活」の意味とは?
- 「快活」の言葉の使い方
- 「快活」を使った例文
- 「快活」の英語
- 「快活」の反対語や対義語
- 「快活」と「明朗」との違い
- 「快活」を使った言葉や熟語・意味を解釈
- 「快活な人の特徴」
「快活」の意味とは?
「快活」は、「快い」または「快く」を受けて、「活動する」「活躍する」「活気づく」と、どれを取っても、はつらつとして動く姿が連想されます。
意味は「気持ちや性質が明るくさわやかな上に、きびきびして元気のよいこと、また、そのような様子」を意味する言葉です。
- 「快活」の読み方
「快活」の読み方
「かいかつ」と読みます。
訓読みをすれば、「快」は「こころよい(快い)」、「活」は「いきる(活きる)」とも読みますが「快い活」と、送りがなは送られていませんので、「こころよい」という読みは成立しません。
従って、読み違いはないと思われる言葉です。
「快活」の言葉の使い方
人柄や性格を表す言葉ですから「快活な人」のように「―な」、あるいは「快活に振る舞う」のように「―に」という助詞をつけた形で使うのが普通です。
「快活」を使った例文
- 「快活」の例文1
- 「快活」の例文2
- 「快活」の例文3
「快活」の例文1
営業3課の山田君は、学生の頃から「快活な」男だったらしく、就職先は内定したのに、単位不足で卒業が危ぶまれた時も、早々に「来年もよろしく」と、ゼミの教授のところへ挨拶に行ったそうだ。
「快活」の例文2
突然の出来事で、かなり動転していただろうに、そんなことはおくびにも出さず、いつものように「快活に」振る舞っている姿を見た時には、いっそう悲しくなりました。
「快活」の例文3
田中さんは、「快活な」性格だけに、何となくうじうじとしたその場の雰囲気が気にくわなかったのか、「わかった、私がする」といって、次回のイベントの責任者に、かってでたのには、驚きました。
「快活」の英語
「気質的に、機嫌のいい人、快活な人」という意味の単語“cheerful”を使って
“He is a cheerful man. ”と、英訳するのが妥当ですが、“jovially”(陽気・快活)という単語もあります。
また、“sunny nature”(快活な性質)を使うこともできます。
しかし、ここでは、快活な人についてまとめていますので、「彼は〜」という英訳が妥当です。
「快活」の反対語や対義語
反対語としては、気持ちが「明るくさわやか」なのに対して、「心が沈んで暗い」様子を表す言葉「きびきびして元気な様子」に対するには「心が沈んでいて晴れ晴れしない」様子を表す言葉と設定していくと、それらをまとめたような「陰鬱」(いんうつ)という言葉に行き当たりました。
意味は「心が沈んでしまって、晴れ晴れしない様子や、活気や明るさが感じられない様子」を表す言葉で、反対の意味を十分に含んでいる言葉だと言えます。
「快活」と「明朗」との違い
「快活」は、動作や話しぶりなどが、はきはきと元気がよくはつらつとしていることを言います。
「明朗」は、こだわりがなくほがらかで、気持ちが明るくおおらかで暗さを感じさせないことを言います。
どちらも同じようですが、違いを挙げるとすれば、「快活」は、行動や話しぶりなど、外面的な明るさです。
一方「明朗」は、気持ちのあり方や心の落ち着き、ほがらかさ(朗らか)など、内面的な明るさであるところが、違うといえます。
「快活」を使った言葉や熟語・意味を解釈
- 「快活自在」【かいかつじざい】
- 「明朗快活」【めいろうかいかつ】
- 「快活明朗」【かいかつめいろう】
「快活自在」【かいかつじざい】
「自在」は、思いのままに行動することを意味しています。
また「快活」は、言葉や行動が、はきはきしていて元気のよいことを表しています。
この両方の意味が、重なり合って「いかなる束縛も受けず、何ものにもとらわれずに、自由自在に行動する様子やその姿」を指す言葉です。
「明朗快活」【めいろうかいかつ】
はつらつとして活気がある様子やその姿を意味する「明朗」には「朗」という、気持ちが晴れやかで、楽しくほがらかな(朗らか)とういう意味も含まれています。
加えて「快活」は、こだわりがなく、さわやかで、明るい様子を意味しています。
従って、些細なことで、ぐずぐず悩まない、明るくて活気のある元気な態度や姿、性格などを指す言葉になっています。
「快活明朗」【かいかつめいろう】
「明朗快活」と同じような意味ですが、「明るく元気で、ほがらかである様」を意味する言葉です。
また、明朗会計という言葉に代表されるように、後ろめたさのない、心のそこからの明るさでもあります。
「快活な人の特徴」
- 「はきはきとした話し方をする」
- 「明るい笑顔で接する」
- 「行動が早い」
- 「他人の長所を見つけるプロ」
- 「迷いがない」
- 「ムダなことが嫌い」
「はきはきとした話し方をする」
ぼそぼそと話すのではなく、一音一音をはっきりと明瞭に発音するので、聞きやすく、わかりやすい話し方ができます。
流ちょうに話すので、発言内容に対する信頼度が高くなり、結果として、快活な人の意見が、通りやすい傾向になります。
しかし、流ちょうに話せるには、自分の意見を、しっかりもっておくことが、大前提となります。
はきはきとした話し方をする人は、快活な人であると同時に、自分の考えを確かにもつことが、快活な人への第一歩です。
「明るい笑顔で接する」
さわやかで、明るさのある笑顔で対応できます。
無理のない自然な笑みが、相手に安心感や信頼感を生じさせます。
柔らかく人に接することができるので、必然的に友達も多くなり、快活な人の特徴として、人間関係が広いことが、ここから新たに生じてきます。
「行動が早い」
何ごとにおいても行動的です。
ああだこうだと、理屈をこねる前に行動ありきの精神で、率先して行動するタイプです。
些細な約束や意見のズレが、時間が経てば、別の要素が絡み合って、大きな問題になることは、珍しいことではありません。
問題ごとは、小さなくすぶりの時点で消すのが、ベストです。
クライアントからのクレームが入ったら、まず、現場に直行する行動力を発揮するのが快活な人です。
それも、さわやかな笑顔で誠心誠意、ことの修復にあたれば、社への信頼度は、トラブルを契機に、右肩上がりに変化するかもしれません。
「他人の長所を見つけるプロ」
快活な人は、些細なことは気にせずに、常に、前向きにポジティブな考え方で進んでいますから、他人に対しても、ネガティブには見ないように努めています。
仕事は早いのに、ケアレスミスを繰り返して落ち込んでいる同僚には「アイディアがあふれているし、なんと言っても頭の回転が早い。
ひらめきの天才です」とほめることができるタイプです。
「石橋を叩いて渡るタイプですよ」と、仕事が遅い同僚にも声がかけられるマイナスをプラス表現に変換できる力量があります。
それは、小さなことにこだわらない、広い心をもっている快活的な性格からきているのです。
「迷いがない」
自分の考えや判断で行動し、たとえ失敗してもポジティブに処理できる資質がありますから、こうと決めたら一切の迷いはありません。
自分の判断に自信をもって進めていくタイプです。
ある面、潔い行動力、判断力ですが、気持ちにうそやごまかしがありませんから、周りの信頼度も高く、協力も得やすい人間関係を、ほめ上手の面や行動力の面から築いていますから、孤軍奮闘にはなりません。
「ムダなことが嫌い」
身の周りから、ムダなものを極力省いていく傾向にあります。
不必要なものは購入しないだけでなく、何ヶ月もふれなかった書類や事務用器具なども、惜しげもなく処理して、有効スペースを確保していきます。
アフターファイブも、必要最小限度にとどめ、目的がある会には出席しますが、人間関係は壊さない程度に欠席して自分の時間を大事にしています。
快活な人は、心が晴れやかできびきびと元気な分、ストレスを作らない、ため込まないようにする生活のリズムがあるようです。
だらだらと人に振りまわされるのではなく(人の時間で生活するから疲れ、ストレスが蓄積するのです)自分の時間で生活し、笑顔を大切に、終わったことには拘泥せず、常に、明日に向かって進んでいく「快活」な人に、学ぶことは多々あるようです。