「自己肯定感」の意味・読み方【使い方や例文】
「自己肯定感」の意味や「自己肯定感」という言葉の使い方を紹介します。
さらに「自己肯定感」を使った例文や、「自己肯定感」を高めるコツなどを紹介して行きます。
目次
- 「自己肯定感」の意味とは?
- 「自己肯定感」が高い人の特徴
- 「自己肯定感」の言葉の使い方
- 「自己肯定感」を使った例文
- 「自己肯定感」が低い原因
- 「自己肯定感」を高めるコツ
「自己肯定感」の意味とは?
「自己肯定感」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人生が順調で、悩みなく生活ができているという人は、「自己肯定感」という言葉を知らないかもしれせん。
一方で、人生が順調とは思えず、悩み多き方は、「自己肯定感」という言葉を目にした事があるかもしれません。
「自己肯定感」は、持っている人はこの言葉を知らず、持っていない人だからこそ知っているという、少し特殊な言葉になります。
- 「自己肯定感」の読み方
- 「自己肯定感」とは
「自己肯定感」の読み方
「自己肯定感」は「じここうていかん」と読みます。
「自己」は「じこ」、「肯定感」は「こうていかん」と読みます。
難しい漢字は使われていませんが、心理学に関する専門用語のひとつですので、初見で読むのが難しい言葉かもしれません。
これを機会に「自己肯定感」を「じここうていかん」と読む事をしっておきましょう。
「自己肯定感」とは
「自己肯定感」は、文字通りに「自己を肯定する感覚」という意味があります。
自分の事をどのように感じるかにより、「自己肯定感」を持っているか持っていないかが決まります。
自分に満足していない、自分を認める事ができない、自分の事が嫌いだと感じている人は、「自己肯定感」が低い人です。
一方で、現在の自分に満足している、自分のありのままを認める事ができる、自分が好きだという人は「自己肯定感」が高い人と言えます。
このように「自己肯定感」は、「現在の自分を肯定する感覚」という意味があります。
「自己肯定感」が高い人の特徴
「自己肯定感」が高い人は、どのような特徴があるのでしょうか。
「自己肯定感」が高いと、人生が行きやすくなりますし、他人を愛しやすくなります。
- 「自己肯定感」が高い人は精神的に安定している
- 「自己肯定感」が高い人は、他人を愛せる
「自己肯定感」が高い人は精神的に安定している
「自己肯定感」が高い人は、ありのままの自分を愛する事ができます。
またありのままの自分を、肯定する事ができます。
そのため、自分が何かをして失敗したとしても、「失敗しちゃった」と思うだけで、後に引きずる事はありません。
また誰かに否定的な意見を言われても、「そう思う人もいるのか」と思うだけで、自分を責めたりしません。
このように「自己肯定感」が高い人は、心に余裕があるため、ちょっとしたミスに動揺したりせず、また誰かから否定的な意見を言われても傷つく事がないため、精神的に安定しています。
落ち込んだり、自分を責めたりして、一日何もする事ができない…などという事が起こりにくいため、仕事もプライベートも、順調に進めて行く事が可能です。
「自己肯定感」が高い人は、他人を愛せる
「自己肯定感」が高い人は、自分の事を愛しています。
自分の事を愛せる人は、他人を愛する余裕があります。
また、自分がしたミスや失言に、それほど落ち込まないように、他人のミスや失言に対しても鷹揚な態度を取る事ができます。
一部の例外はありますが、自分を見る目と他人を見る目は、基本的に同じである事が多く、自分に厳しい人は、他人に厳しく、自分に優しい人は、他人にも優しい傾向があります。
「自己肯定感」が高い人は、自分を愛するように他人を愛する事ができるため、人から好かれやすく、良い人間関係を作りやすい傾向があります。
良い人間関係の中で仕事やプライベートを送れる人は、生きるのが楽ですし、問題解決能力も高くなります。
また他人と協力して仕事をする事ができるため、大きな成果を上げやすい傾向があります。
「自己肯定感」の言葉の使い方
「自己肯定感」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「自己肯定感」は心理学に関する言葉です。
そのため、一般的な場面で使う事が少ない言葉かもしれません。
しかし、家族や親友などに、「自己肯定感」が低くて悩んでいる人がいたら、心理学の知識を活かしてアドバイスを送る事ができるかもしれません。
そのような時に、アドバイスの根拠として「自己肯定感」という考え方がある事を言葉の意味と共に伝えてあげる必要がありそうです。
また心理学の知識を持っている人同士なら、「○○さんは、『自己肯定感』が低いね」とか、「△△さんは『自己肯定感』が高いから、付き合いやすい」などと、他人を分析する時に、この言葉を使う事ができるでしょう。
「自己肯定感」を使った例文
続いて「自己肯定感」を使った例文を紹介します。
「○○さんは、いつも精神的に安定している。きっと『自己肯定感』が高いのだと思う」、「私は『自己肯定感』が低いようだ。ありのままの自分を愛せるようになるといいのだが…」、「ご両親の愛をいっぱい受けて育ったから、彼女は『自己肯定感』が高いのだろう」などです。
「自己肯定感」が高い人、または極端に低いと感じられる人を見た時に、「自己肯定感」という言葉を使う機会がありそうです。
「自己肯定感」が低い原因
「自己肯定感」が低い原因として、子供時代の体験による影響があります。
まず親から「お前はダメだ」「バカだ」などの暴言を吐かれながら育った人は、自分を肯定する事ができません。
幼少期の親は神のような存在ですので、親から「ダメだ」と言われてしまったら、「自分はダメだ」と思ってしまいやすいからです。
また子供時代に友達からいじめを受けた人も、「自己肯定感」が低くなるでしょう。
小学校や中学校は、自分にとって世界の全てのような存在ですので、そこで自己を否定されてしまうと、大人になってもその影響を引きずる事になります。
大学時代、社会人になって、志望する大学に合格できたり、素敵な彼女や彼氏を作る事ができたり、友達に恵まれたりすると、「自己肯定感」の低さは解消されるかもしれません。
しかし、この時期になっても事態を改善するような出来事が起こらないと、「自己肯定感」が低いままになってしまうかもしれません。
「自己肯定感」を高めるコツ
「自己肯定感」を高めるためのコツをいくつか紹介します。
幼少期の影響で「自己肯定感」が低くなってしまった人も、大人になってから後天的に「自己肯定感」を高める事は可能です。
- 「現在の自分を分析する」
- 「自分を受け入れる」
「現在の自分を分析する」
「自己肯定感」が低いと感じている人は、自分はダメな人間だという強力なラベリングをしている人です。
そのラベリングを外すために、現在の自分を知るよう自己分析をしてみましょう。
プライベートや仕事、趣味や家族関係、友達関係などを振り返り、自分は今、どのような状態にいるかを把握します。
すると、思っていたよりも自分の立場が充実している事が分かるかもしれません。
少なくとも「ダメな人間ではない」と気付く事ができるはずです。
すると「ダメな人間」というラベリングを外す事ができます。
「自分を受け入れる」
現在の自分を知ったら、その「自分を受け入れる」ようにしましょう。
何はともあれ、あなたはその年まで生き抜く事ができたわけです。
そんな自分を肯定し、丸ごと受け入れてあげましょう。
「この年まで良く頑張った」と自分にハグをするような気持ちで、「自己肯定感」が低い中で生き抜いてきた自分自身を讃えてあげるようにしましょう。
他の人は自分の心の中を知る事はできませんし、これまで感じてきた嫌な気持ちや辛い思い出を共有する事もできません。
自分を褒めてあげるのは自分しかできないと思い、自分を褒めて受け入れてあげましょう。
「自己肯定感」という言葉の意味や使い方を見てきました。
もし自分の事が好きでない人、自分の人生に満足していない人がいましたら、「自己肯定感」についてもっと知る機会を増やしましょう。
そして「自己肯定感」を高めて、自分を好きになる事をおすすめします。