「読み込む」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「読み込む」とは、「文章の意味が理解できるまで繰り返し読むこと」や「物事の成り行き・結果などを想定すること」「コンピューターなどで機械的にデータを読み取ること」です。
「読み込む」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・語源・読み込みが甘い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「読み込む」の意味とは?
- 「読み込む」の類語や言い換え・似た言葉
- 「読み込む」の言葉の使い方
- 「読み込む」を使った例文
- 「読み込む」の英語
- 「読み込む」の語源
- 「読み込みが甘い」の意味
- 「読み込む」を使った言葉と意味を解釈
「読み込む」の意味とは?
「読み込む」には複数の意味がありますが、もっともスタンダードな意味は、「文章の深い意味(本当の意味)がすっかり理解できるまで繰り返し読むこと」や「文章の意味を正しく解釈するためにしっかりと何度も熟読・精読すること」になります。
更に、「読み込む」には人間関係の文脈や状況・状態・様子を見ながら、「物事の成り行き・結果などを想定すること」という意味があります。
これから人間関係や状況がどのように変化していくのかを織り込むという意味が、「読み込む」にはあるのです。
読み込むには英語の「ロード(load)」に当たる意味もあり、「コンピューターなどで機械的にデータを読み取ること」や「USBメモリーやクラウドサービスなどの記録媒体に保存されている各種データをメモリ上に引き出して読み取ること」を意味しています。
- 「読み込む」の読み方
「読み込む」の読み方
「読み込む」の読み方は、そのまま「よみこむ」になります。
「読み込む」の類語や言い換え・似た言葉
「読み込む」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「読み込む」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「熟読」【じゅくどく】
- 「ロード」【ろーど】
- 「織り込む」【おりこむ】
「熟読」【じゅくどく】
「読み込む」の類語・言い換えとして、「熟読する・読解する」があります。
「熟読する」というのは、「文章の意味を正しく理解するためにじっくりと読むこと」を意味しています。
「読解する」という言葉の意味は、「文章を読んでその意味・内容を正しく解釈すること」になります。
「読み込む」という言葉の意味は「文章の意味が理解できるまで繰り返し読むこと」ですので、「読み込む」の類語として「熟読する・読解する」を指摘することができます。
「ロード」【ろーど】
「読み込む」の類語・似た言葉として、「ロードする・読み取る」があります。
「ロードする」という言葉の意味は、「入力装置や記憶媒体にあるデータをコンピューター上に呼び出して読み取ること(表示すること)」になります。
ロードすることを一般的な言葉では、「読み取る」と単純に言うこともあります。
「読み込む」には「コンピューターなどで機械的にデータを読み取ること」の意味もあるので、「読み込む」の類語として「ロードする・読み取る」を上げることができます。
「織り込む」【おりこむ】
「読み込む」の類語・言い換えとして、「想定する・織り込む」があります。
「想定する・織り込む」というのは、「ある条件・状況を仮に設定して考えること」や「内容や今後の変化を想像して頭に入れておくこと」などを意味しています。
「読み込む」には「物事の結果や人間関係の変化を想定すること」の意味があるので、「読み込む」という言葉は「想定する・織り込む」で言い換えることもできるのです。
「読み込む」の言葉の使い方
「読み込む」の言葉の使い方は、「同じ本・書籍を何度も繰り返し読んで、そこに書かれている意味をしっかりと理解しようとしている時」に使うというものです。
「読み込む」という言葉は、本を何度も読む時以外にも「人間関係・物事の結果や推移を織り込んでいる時(背景にある事情を分かっている時)」にも使えます。
更に「読み込む」という言葉は、「記憶媒体に保存されているデータをコンピューター上に呼び出してロードする時」にも使用することができるのです。
「読み込む」を使った例文
「読み込む」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「読み込む」を使った例文について紹介していきます。
- 「読み込む」の例文1
- 「読み込む」の例文2
- 「読み込む」の例文3
「読み込む」の例文1
テストの日にちが迫っているので、先生から配布された重要なプリントの内容をしっかりと読み込んでいます。
「読み込む」の例文2
彼と彼女の恋愛関係の変化を読み込んだ上で、僕は彼女にアプローチするのにベストな機会をうかがっているのです。
「読み込む」の例文3
古いパソコンだとメモリが老朽化しているのでしょうか、データの読み込みに時間がかかることが多くなります。
「読み込む」の英語
「読み込む」の英語は、“read”、“scan”、“load”などになります。
本・書籍・テキストなどの活字で書かれた文章を読み込む行為のことは“read”で表現します。
スキャナーでテキストや画像(写真)などのデータを光学的に読み込む行為のことは“scan”で表します。
USBメモリーやクラウドサービスに保存しているデータを呼び出してパソコン上に読み込む作業のことは、“load”で表現することになります。
“She is reading the textbook will. ”(彼女はテキストブック・教科書を良く読み込んでいます。)
“It loads the image-data into RAM. ”(画像データをRAMに読み込む。)
“I scan the news headlines every morning. ”(私は毎朝、ニュースの見出しをさっと読み込む。)
「読み込む」の語源
「読み込む」の語源には特別な故事(エピソード)などはなく、「読む」という動詞の連用形の「読み」に、「込む」という動詞の終止形が組み合わされたものになっています。
「読む」の意味は「文章・言葉・資料文献などを目で見て文字を読む」ということですが、文字を読むだけではなく「人の気持ち・状況や文脈・結果や推移などを読む」という意味もあります。
「読む」に接続されている「込む」には、「ある状態をずっとし続ける」や「徹底的にある行為・物事を行う」という意味があります。
そのため、「読み込む」で「何度も繰り返し読んで、意味をしっかりと理解すること」や「物事の結果・成り行きを推測していること」の意味になったのです。
「読み込みが甘い」の意味
「読み込みが甘い」の意味は、「テキスト(本・書籍)の読む回数および読む深さが不足していて、テキストの内容が十分に理解できていない」という意味になります。
テキスト(本)の読み込み不足によって、テキスト(本)に書かれている主題や本当の内容(意味)を理解できていない時に、「読み込みが甘い」という言葉を使うのです。
また、「読み込みが甘い」には「物事・人間関係の結果(成り行き)を十分に予測できていなかった」という意味もあります。
「読み込む」を使った言葉と意味を解釈
「読み込む」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「テキスト(教科書)を読み込む」
- 「文脈(経緯)を読み込む」
- 「データを読み込む」
「テキスト(教科書)を読み込む」
「テキスト(教科書)を読み込む」というのは、試験勉強などで同じテキスト(教科書)を何度も読んで熟読・精読することを意味しています。
テキスト(教科書)の内容や意味をしっかりと理解するために、徹底的にそのテキストを何度も丁寧に読むことを「テキスト(教科書)を読み込む」というのです。
「文脈(経緯)を読み込む」
「文脈(経緯)を読み込む」というのは、自分が直面している人間関係の背景や物事(問題状況)の推移を合理的に予測することを意味しています。
「文脈(経緯)を読み込む」という言葉には、人間関係や問題状況の結果がどうなるかが概ね分かっていて、その成り行きを織り込んで推測(想定)しているという意味があるのです。
「データを読み込む」
「データを読み込む」という言葉には、「スキャナーなどで文字・画像などのデータを読み取ること」や「USBメモリー・クラウドストレージなどに保存されているデータをコンピューターのメモリ上に呼び出してロード(表示)すること」の意味があります。
「データを読み込む」の主体は基本的に、人間ではなくコンピューター(機械装置)になっています。
「読み込む」という言葉について徹底的に解説しましたが、読み込むには「文章の意味が理解できるまで繰り返し読むこと」や「物事の成り行き・結果などを想定すること」「コンピューターなどで機械的にデータを読み取ること」などの意味があります。
読み込むの類語・言い換え・似た言葉としては「熟読する・読解する」「ロードする・読み取る」「想定する・織り込む」などがあります。
「読み込む」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。