「より好み」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
人には、誰でも好きなことに対しては、とても熱中する傾向がありますね。
好きなことをやっていると、時間が過ぎていくことを忘れてしまうくらいになっていることが珍しくはありません。
若い人だと、ネットゲームが好きで朝から晩まで、ずっとゲームをやりっ放しということもザラではないでしょうか?
このことは、勉強することや仕事でも同じことが言えます。
特に色々な場面においては、好きなことだけとをセレクトして、夢中になっています。
そんな時に出てくる言葉が「より好み」という言葉ではないかと思います。
目次
- 「より好み」の意味とは?
- 「より好み」の類語や言い換え・似た言葉
- 「より好み」の言葉の使い方
- 「より好み」を使った例文
- 「より好み」の英語
- 「選り好み」は「よりごのみ」「えりごのみ」?
- 「より好み」を使った言葉と意味を解釈
- 仕事をより好みする心理
「より好み」の意味とは?
「より好み」という言葉は、よく日常的な生活の場面やビジネスの世界でも、よく聞いたり使っていることがある言葉だと思います。
しかし、感覚的に使われているケースもあるので、ここで正確な意味を理解しておきたいと思います。
「より好み」とは、「自分の好きなものだけ選び取ること」という意味があります。
自分の好きなことだけをセレクトするわけなので、そのことについてはどんなに時間をかけても、面白さ、楽しさがあるので、驚くほどに集中していることが多いはずです。
おそらく周りの人が声をかけても、全く気が付かないくらいに意識がその方向に向いているので、無視されているように思えればくらいに感じてしまいます。
このような場合に「より好み」という言葉が使われています。
- 「より好み」の読み方
「より好み」の読み方
「より好み」は、「よりごのみ」という読み方になるのですが、漢字で書くと「選り好み」となるので、ここでしっかりとチェックしておいてください。
「より好み」の類語や言い換え・似た言葉
「自分の好きなものを選び出すこと」という意味を持つ「より好み」を他の言葉で言い表してみると、次のような言葉で置き換えることができるでしょう。
- 「特定の物を好む」
- 「好き嫌いがある」
「特定の物を好む」
これはかなりストレート的な表現なので、比喩的な使われ方をする言葉ではないことから、普通の会話の中でよく出てくる言葉でしょう。
「特定」とは、少し堅苦しい表現で説明すると、「特にそれと指定すること」や「不定・不明のものの間から該当するものを割り出すこと」という意味になります。
そのようなことから、「数多くある中で、一定の条件に当てはまるものを選ぶ」という理解とできます。
ここで言う「一定の条件」とは、「自分の好きなものや事柄だけを抽出して選択する」というそことになるかもしれません。
会社の採用面接で自分の目に叶ったきれいな女性だけを選んで採用することも、決してよくないことですが、「特定のものを好む」ということになるでしょう。
「好き嫌いがある」
「好き嫌いがある」という表現も「より好み」に近い言葉になるでしょう。
人は誰でも「好き嫌い」がありますが、それが食べ物であったり、人である場合もありますね。
とくに人は、それぞれの性格・個性があるので、「好き嫌い」があることは、仕方のないことです。
しかし、前項で見たように会社の採用面接においては、人の「好き嫌い」で採用可否が決まってしまっては、かなり酷い仕打ちに思えてなりません。
「より好み」の言葉の使い方
では、「より好み」とはどのような場面で使われることになるでしょうか?
「自分の好きなものだけをセレクトしてとること」という意味からして、そのことは色々な場面で使われることになります。
前述のように食べ物、人だけに留まらず、学問や仕事、アルバイト、遊びなど、あらゆる場面で用いられるので、使い方を挙げるにしても、人が好きなことを選択するケースに当てはめて利用する言葉と言うことしか例えようがないかもしれません。
「より好み」を使った例文
「より好み」の使い方については、実に幅広い場面で使用できることを言いました。
ここでは、その具体例をいくつか見ていきましょう。
- 「より好み」の例文1
- 「より好み」の例文2
- 「より好み」の例文3
「より好み」の例文1
「タカオは、毎日、自分の好きなおかずをより好みするので、母親が料理に苦労している」
「より好み」は、自分の「好きなものだけを選んで取るのこと」でした。
このことを考えると、食べ物のときに使われるシーンがよく当てはまる表現だということが、この例文からも理解できることでしょう。
特に幼いことから好き嫌いが激しいと、成長もままならず、母親としてはとても頭を悩ますことですね。
「より好み」の例文2
「後輩は頭も良くて仕事の能力が高いのですが、選り好みすることが欠点なのです。このままだと成長することが期待できないので、将来がとても不安になってきます」
会社の中にも仕事ができる人は、いくらでもいますが、若い社員の中には適度に仕事をこなすだけの人も少なくありません。
特に自分の好きな取引先だけや、理解できる分野だけ選んで働いていると、困難なことを避けようとして、経験やノウハウを蓄積できずに、成長することができなくなります。
この例文では、そのことを強く言っています。
「より好み」の例文3
「彼は選り好みが激しい性格なので、女性に対しても、自分の好みに合った人には優しいのですが、そうでない人には、とても冷たいのです」
男性の中にも、女性によって大きく差を着けて接してくる人がいます。
誰もが認めるような美しい女性には優しく微笑んで接するのですが、それ以外では全く興味を示さない上に、時には信じられないくらいに冷たい視線を送ってしまう行動に出る人間もいます。
男性として、人間として性格的に問題のある人間としか言いようがありません。
「より好み」の英語
「より好み」を英語で表現するなら、“be particular”、“fussy”、“fastidious”、“overnice”という言葉で表現することができます。
「選り好み」は「よりごのみ」「えりごのみ」?
「より好み」を漢字で書くと「選り好み」という書き方になることを説明しましたが、「えりごのみ」という表現を耳にしたこともあるのではないかと思います。
では、「えりごのみ」とはどのような漢字を用いるのでしょうか?
実は、「えりごのみ」も「選り好み」と書くので、「より好み」と同じことになります。
そう、「選り好み」には「よりごのみ」と「えりごのみ」の2つの読み方があったので、どちらでも正しい読み方であることは、ちょっとした驚きです。
ただ、それぞれの意味合いは微妙にことなっており、「よりごのみ」とは「自分の好きな物だけ選び取ること」でした。
一方の「えりごのみ」は、「嫌いな物は捨て自分の好きな物だけを取ること」という意味となります。
「えり好みせず何でも食べるので助かります」
このような使い方になると、嫌いなものは裂けて、好きなものだけを食べるということになります。
似ているようで意味合いが異なる言葉も興味深い点です。
「より好み」を使った言葉と意味を解釈
では、「より好み」を使っている言葉を少し意味を掘り下げてみることにしてみましょう。
- 「より好みが激しい」
「より好みが激しい」
「より好みが激しい」は例文でも挙げたのですが、「好きなものや事柄だけを選ぶ」性格が極端に強い性質を物語っています。
ここで「より好み」という表現はとても偏った性格や好みを表している極端な限界かもしれません。
仕事をより好みする心理
「より好み」というと仕事で、「より好み」をする傾向が強い人が結構いるものです。
このような「より好み」をする心理とは自分が苦手とする分野で失敗することを恐れていると考えられます。
このように「より好み」をすることで、自分の得意分野を大きく周りのアピールすることが増えてきます。
しかし、あまりにも好きなことだけに熱中していると、広い見地での判断ができずに、そこで人間的な成長が止まってしまいかねません。
本来ならば、常にチャレンジ精神を持って頑張ってもらいたいものです。