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「魑魅魍魎」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

おどろおどろしい存在感を醸し出す魑魅魍魎という四文字熟語ですが、指し示す意味や使い方に自信はあるでしょうか。

魑魅魍魎が何を表しているのか、どのように使うべきなのかをまとめて見ていく事にしましょう。

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「魑魅魍魎」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「魑魅魍魎」の意味とは?
  • 「魑魅魍魎」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「魑魅魍魎」の言葉の使い方
  • 「魑魅魍魎」を使った例文と解釈
  • 「魑魅魍魎」の英語
  • 「魑魅魍魎」を分解して解釈
  • 「魑魅魍魎」を使った言葉と意味を解釈


「魑魅魍魎」の意味とは?

妖怪や怪物といった類いの様々な化け物の総称が魑魅魍魎の意味になります。

厳密にいうと山の怪物、川の怪物など、「人に害を与える様々な化け物」を魑魅魍魎と言うのですが、今では山河の怪物だけではなくそれ以外の怪全てのことを指すのです。

また、私利私欲に走った浅ましく醜い人間の事を魑魅魍魎というケースもあります。

  • 「魑魅魍魎」の読み方

「魑魅魍魎」の読み方

おどろおどろしい文字が並ぶ「魑魅魍魎」の読み方は「ちみもうりょう」となります。

魑魅魍魎は全て音読みがあてがわれていますが、面白いのがこれらの漢字の訓読みです。

「魑」「魅」「魍」「魎」4つの漢字の訓読みは全て「すだま」「もののけ」となります。



「魑魅魍魎」の類語や言い換え・似た言葉

魑魅魍魎は、恐ろしい意味のある四文字熟語になります。

こうした魑魅魍魎と同等の意味を持つ言葉はあるのでしょうか。

実は以外にも魑魅魍魎の言い換えに使用出来る言葉は、あるものなのです。

どんな言葉に同じような意味があるのか、これから紹介していきましょう。

  • もののけ
  • 妖怪
  • 異類異形
  • 悪鬼羅刹

もののけ

魑魅魍魎の4つの漢字には、すべて「もののけ」という意味があります。

もののけには、死霊や生き霊の意味の他に妖怪や化け物という意味もあり、後者が魑魅魍魎と似た意味の言葉だと言えるでしょう。

ただ、魑魅魍魎は通常、霊の事ではありませんから、その違いには注意しなくてはいけません。

妖怪

妖怪とは、人智を越えた怪奇現象やその現象を引き起こす妖や魔物のことです。

ですから、魑魅魍魎と妖怪は同じ意味の言葉だと言えるでしょう。

ただ厳密には、魑魅魍魎は山河の怪を表しますから、山河に棲む一部の妖怪が魑魅魍魎という事になります。

ただし、現在ではそこまで区別して使われているケースは少ないでしょう。

異類異形

異類異形は、いるいいぎょうと読み、姿かたちが普通ではないものや化け物、妖怪などの意味があります。

しかし、異類異形は必ずしも化け物や妖怪といった人間とは異なる存在を指す訳ではありません。

人であっても人とは思えない姿カタチの存在を指すケースもあると覚えておいてください。

悪鬼羅刹

悪鬼羅刹は、人に悪いことをする化け物や鬼の事です。

悪鬼羅刹の悪鬼は、そのまま「悪い鬼」のこと、そして羅刹も人を喰う「悪い鬼」の事になります。

ですから、悪鬼羅刹は妖怪や化け物というよりも鬼を表す言葉です。

しかし、人とは違う存在という意味で、魑魅魍魎と近い言葉であると言えます。

「魑魅魍魎」の言葉の使い方

魑魅魍魎は、伝承や小説といった話の中で怪奇現象や妖怪を表す際に使用する事が多くなります。

そのため、一般の人にとって使う機会は少ない言葉だと思うでしょう。

ですが魑魅魍魎は本物の妖怪だけではなく、私利私欲に走る醜い人間、人間とは思えない心のない者達のことを例えて使う事もあります。



「魑魅魍魎」を使った例文と解釈

魑魅魍魎という言葉は、実際にどのような使い方をするものなのかを知るには、例文を見ることが一番の近道です。

そこで魑魅魍魎を異なるシーンで使った3つの例文をそれぞれ見ていきましょう。

  • 「魑魅魍魎」の例文1
  • 「魑魅魍魎」の例文2
  • 「魑魅魍魎」の例文3

「魑魅魍魎」の例文1

「この山には、古くから魑魅魍魎の類いが棲んでいると言われている」

例文の魑魅魍魎は、山の妖怪を指しています。

この例文は、山に妖怪やばけものの類いが棲んでいるという意味です。

ちなみに魑魅魍魎には、悪い妖怪といった意味が含まれている訳ではありません。

ですからこの例文では、ただ山に怪が棲んでいるという事が分かるだけでどんな怪なのかまでは分からないのです。

魑魅魍魎の意味を考えると、非常に正確な使われ方をした例文だと言えるでしょう。

「魑魅魍魎」の例文2

「遺産に群がり骨肉の争いをする姿は、魑魅魍魎にしか見えない」

遺産の事で争う人間の醜い姿を魑魅魍魎に例えています。

この例文のように、妖怪や化け物ではなく私利私欲に走る人間などの心の醜さを魑魅魍魎と表す使い方も可能なのです。

「魑魅魍魎」の例文3

「天狗や河童は、最も有名な魑魅魍魎の類いに含まれる」

天狗は山の怪、そして河童は川の怪であり、その名を知らない人はいないでしょう。

様々な民話の中でも天狗や河童は、非常によく登場します。

まさに山河に棲む妖怪を表す魑魅魍魎の代表的な存在だと言えるでしょう。

「魑魅魍魎」の英語

そもそも英語を母国語とする国には、日本の妖怪にあたる存在はありません。

そのため魑魅魍魎を英語で表すのなら“demon”“ghost”“spirit”が適当になるでしょう。

“demon”は悪魔“ghost”は霊、そして“spirit”は超常現象や精霊、霊、悪魔などの類いを表します。

悪魔や霊も魑魅魍魎とは違いますが“demon”などは、悪魔以外にも人ではない恐ろしいものを指す際にも使われているのです。

そのため魑魅魍魎は、英語だと“demon”“ghost”と表現することになります。

「魑魅魍魎」を分解して解釈

四文字熟語の「魑魅魍魎」ですが、実は「魑魅」「魍魎」という二つの言葉からなっています。

ですから魑魅でも魍魎だけでも意味が通じる言葉なのです。

では、それぞれどんな意味の言葉なのか分けて考えてみましょう。

  • 「魑魅」
  • 「魍魎」

「魑魅」

「魑魅」とは山や木の気から生ずる妖怪のことだと位置付けられています。

例えば天狗や山姥、さとりとなどは山の妖怪です。

また魑魅は、人間の顔と化け物のからだを持つ人面鬼身のことを指す言葉でもあります。

人面鬼身の魑魅は、よく山で人を迷わせていた怪とも言われているので覚えておくと良いでしょう。

「魍魎」

「魍魎」とは、主に川の妖怪のことだと言われています。

河童や龍などのことで、水の神という意味もあるようです。

魍魎と神、対照的に思えますが、龍神という言葉もあることから魍魎が水の神を指していてもおかしくはないでしょう。

上記が一般的な意味ではあるものの、その他に亡者の肝を食べる怪を表して魍魎というケースもあります。

そのた魍魎は、妖怪の中の火車を同一視している書物もあるほどです。

「魑魅魍魎」を使った言葉と意味を解釈

魑魅魍魎が使われた言葉は、それほど多くありません。

そんな数少ない言葉は、下記の通りです。

その意味と解釈をこれから説明していきます。

  • 「魑魅魍魎が跋扈する」
  • 「魑魅魍魎の類」

「魑魅魍魎が跋扈する」

「魑魅魍魎が跋扈する」を読める人は少ないでしょう。

跋扈は「ばっこ」と読みますが、そもそもその意味さえ殆ど知られていません。

「魑魅魍魎が跋扈する」とは、妖怪やばけものが自在に跳びまわったり、歩き回ったりすることです。

しかし、どんな時に使用するのかは、意味を知っても分かりにくいでしょう。

これは、魑魅魍魎が我が物顔で蔓延っているといった様な状況を表します。

また、魑魅魍魎の様な人間が蔓延る事を指す場合もあるのです。

「魑魅魍魎の類」

魑魅魍魎の類の「類」とは、同じようなものの集まりという事です。

つまり「魑魅魍魎の類」とは、化け物や妖怪、異形や人外の存在の仲間、それに近いものの事になります。

魑魅魍魎は、一種類の妖怪や化け物を指す言葉ではありません。

そのため魑魅魍魎という言葉は「魑魅魍魎の類」といった使用方法で登場する機会も多いものです。

icon まとめ

魑魅魍魎とは、想像上の産物に過ぎないのかもしれません。

しかし、それでも様々な文献や伝承、民話に登場し語り継がれているのです。

また、私利私欲に走る人間を例える言葉としても使われます。

ですから魑魅魍魎は、その意味や使い方を覚えておくべき言葉だと言えるでしょう。